最近、街中でも頻繁に見かけるようになってきた3輪タイプのベビーカー。
とてもスタイリッシュなフォルムでユーザーさんからも子育てをエンジョイしている明るい印象が伝わってきます。
半面、使い心地はどうなのか?不便さはないのか?と不安を持たれている方も多いはず。
そこでこれからベビーカーを購入しようと検討中で3輪タイプも視野に入れている方に向けて、3輪ベビーカーの長所・特徴をはじめ、厳選、お勧めモデルをランキング形式にてご紹介していきます。
photo credit: clappstar Phil And Teds versus Smart Car via photopin (license)
三輪ベビーカーの魅力と特徴
高い機動性+走破性
3輪ベビーカーの最大の長所は高い機動性にあります。
前タイヤが一輪なので(ダブルタイヤもあります)わずかな力でもスムーズでクイックな方向変換が可能に。前輪の操舵が軽やかなので大きなタイヤを装備したモデルも多数あります。中には自転車と同じような構造の大振りなタイヤを搭載したモデルもあり、タイヤの質が上がってくれば走破性も高くなってくるわけです。
押し心地は快適でお子様もゆったりとした空間で過ごせるベビーカーが3輪ベビーカーの大きな特徴といえます。
ファッショナブルなフォルム
3輪ベビーカーは日本国内ではそれほど馴染みがないためか、欧米のライフスタイルを連想させる斬新さがチャームポイントとなっています。
3輪というだけで非日常のようなイメージが湧きますが、デザインもそれなりに凝っているモデルが多く、他者との差別化を図るには適したモデルといえます。
最近特に人気になってきた理由として、機能性の向上が挙げられます。数年前までは、3輪タイプは住空間にゆとりのある欧米だから使えるものという漠然とした認識が支配的でしたが、タイトな日本国内でも使える大きさと機能性を兼ね備えたモデルが次々と発売されてきております。
それにプラスして従来からあった3輪タイプのイメージである斬新さ、ファッション性の高さが融合した結果の人気といえるかと思います。
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3輪タイプが活躍するシーン
photo credit: Sangudo 2015 CIBC Run for the Cure via photopin (license)
3輪タイプというと、がっちりとした本体、そして大きなゴムタイヤ(自転車のようなタイヤ)の装着などワイルドなイメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
海や山のレジャーに、街乗りにとオールラウンドにこなす大きなベビーカーという印象はいまだについて回っています。
しかしながら、日本で販売されている3輪ベビーカーはというと、3輪タイヤという以外は前途のイメージや画像とはかけ離れたコンパクトで実用性に長けたモデルばかりとなっております。
例えば人気の高いエアバギーを見てみましょう。
大柄に見えるエアバギーですが、実寸はよくある日本ブランド4輪タイプとほぼ変わりません。
画像:(左)コンビ アンブレッタ(右)エアバギーココブレーキ
画像:(左)コンビ アンブレッタ(右)エアバギーココブレーキ
画像:(左)コンビ アンブレッタ(右)エアバギーココブレーキ
画像:(左)コンビ スゴカル4キャス(右)エアバギーココブレーキ
3輪といっても負担にならない大きさやコンパクトになる折りたたみ構造も兼ね備えているモデルばかりなので普通のベビーカーと同じような使い方をしても全く問題はないでしょう。
街乗りに
お買い物に
快適なお散歩に
海やレジャーに
あまり深く考えず、お子様と楽しんで利用する
これが3輪ベビーカーの理想的な使い方だと思います。
あえてデメリット
3輪ベビーカーは重たいと思われていますが、あえて言うならここが一番のデメリットだといえます。
エアバギーココブレーキモデルの重量は9.5kg、アップリカ スムーヴACは9.0kg。現在、ベビーカーの中で最も人気の高いミッドレンジのA型両対面モデル群の場合、だいたい5kg前後。
A型両対面+軽量(5.3kg)で人気の
日本市場では取り回しの良い軽量モデルが特に売れている傾向にあるのでどうしても重量に目が行ってしまうのは仕方のないところ。この重量差(約4kg)は数字を見ただけでは重たく感じてしまうのは誰でも同じです。
しかしながら、ベビーカーは万人が納得できるモデルは存在しないという原点があることを理解しなければなりません。
軽いモデルを希望する方はたくさんいます。軽いモデルを選ぶ方は重量ありきで機種選定します。
その逆に重いモデルを選ぶ人というのは存在しません。この重さというのは裏付けのある重さであることを軽いモデルを好む方は理解していないのです。
例えば走破性や押し心地を重点に置いたエアバギーシリーズやアップリカスムーヴの場合、重量よりも安定した走行性能、クイックなハンドリング、安全性などが優先されます。
人気機種の車重(5kg前後)でエアバギーのようなモデルを作ったとしましょう。3輪でクイックなハンドリング操作をしたとき、お子様の安全性を確保しながら旋回は可能でしょうか。
つまり、3輪であるがゆえの適正重量というのが存在するのです。
エアバギーココブレーキモデルの重量9.5kg、アップリカ スムーヴACは9.0kg。これはベビーカーの特性を生かすための重量とみることもできます。
住環境で階段の上り下りがあったりと、軽くなければならない条件がある場合を除き、実はベビーカーにとって重量はそれほど優先順位の高い選定箇所にはないではと思います。
3輪ベビーカーに対する誤解
価格が高い!?
3輪ベビーカーは立派に見える分、相当お高いと誤解されている方がいます。
以下にランキング形式で主要モデルを紹介していますが、一番安いモデルでは2万円弱、人気のエアバギーシリーズでも最安値モデルは5万円以下と普通のベビーカーと変わらない価格設定となっております。
取り回しに難点!?
3輪モデルはどれも軽快な押し心地がありベビーカーとして利用している分には何も負担はありません。ただし、使わないときにはいろいろと問題があるのではとお考えの方もいるかと思います。
持ち運び時:
持ち上げるにはそれなりの重さがあるので普通のベビーカーと比べたら負担にはなります。ただし、折りたたみ時はそれなりにコンパクトになるため、想像よりも苦労することはないでしょう。
ベビーカーを折り畳んだ状態で何十メートルも持ち運ぶことはあり得ませんので持ち運びや重量を極度に気にするとはあまり必要はないでしょう。
折り畳めない!?
これを気にされる方は結構いらっしゃいます。
まずは折りたたみ時の大きさや状態を見てみましょう。
3輪タイプで最も大きいと思われているアップリカスムーヴ(左)、エアバギーココ(右)の畳んだ状態です。もっとキッチリと畳めますが、中途半端な状態の画像しかありませんでした。(私が自分で折りたたんで撮影したものです)
ここで言いたかったのはそれなりにコンパクトになること。真ん中から2つ折りになるので持ち運びにはそれほど苦労することはありません。自動車のトランクにも無理なく入る大きさになります。
3輪ベビーカーお勧め人気ランキング
3輪ベビーカーをランキング形式にてご紹介いたします。順位のしっかりとしたソースはありませんが、ベビー用品量販店の知人から聞いた生の情報と街中での遭遇率、媒体の露出度などを加味し、ベビー用品関連の仕事をしている当方の感覚と独断で決定させていただきました。
あえて順位をつけましたが、どれも優れたベビーカーばかりです。
第1位 エアバギーココブレーキ
3輪ベビーカーを語るうえで真っ先に挙げなければならないのがエアバギーココシリーズ。エアバギーはそのフォルムや存在感などから海外ブランドと誤解をされている方も多いのですが実は日本のメーカーが作る純粋なジャパンブランド。
約8年前に登場したエアバギーココは従来あった欧米ブランドにしかなかった大柄で武骨な3輪ベビーカーのイメージを覆す画期的モデルとして認知され、現在に至っております。
ホイールベースが短いコンパクトなパッケージングときめ細やかな操作性と機能性はタイトな空間の多い日本国内の利用には最適。
エアバギーココシリーズには大きく2つのモデルがあり、その中でも個性豊かな限定モデルがあるなど多種多彩で選ぶ楽しさもあります。
ここでご紹介するモデルは丸みを帯びたかわいいフォルムが特徴のオリジナルタイプ。その中でも強固なハンドブレーキが搭載されている本モデルが一番人気となっております。
大きなエアタイヤを装備したエアバギーはとにかく軽快な操舵と走破性が魅力ですが、それに加えてベビーカーでは数少ないファッショナブルでプレミアム感のあるベビーカーとしてお洒落で流行に敏感なママさんたちに長年愛され続けていることも付け加えなければなりません。
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第2位 エアバギーココ プレミア
エアバギーココシリーズの派生モデルとして登場したのが「プレミア」モデル。
基本構造は従来型のcocoと同一ながら、プレミアの名にふさわしいワンランク上の装備をまとった特別なモデルなのです。
大きな違いは幌の形状、持ち手ハンドルの形状、オフロード系タイヤの採用など。合皮を使ったハンドルやフロントバーは高級感がたっぷり。また、プレミアシートクッションと呼ばれる厚手のシートも見逃せません。
オリジナルモデルにするか、プレミアムモデルにするかは迷うところですが、装備の差より幌の形状による印象の違いを重視する方が多いようです。
都会的でシャープな雰囲気がお好みなら「プレミア」。やわらかいフォルムがお好みならばオリジナルモデルを!そんな感じでいかがでしょうか。
第3位 アップリカ スムーヴシリーズ
アップリカ スムーヴは三輪バギータイプの王様、エアバギーココの唯一の競合モデルといってよいでしょう。
エアバギーココと外観は同じように見えますが、後発ということもあり、エアバギーをしっかりとベンチマークしたと思われる細かな点が部分的にライバルを凌駕しているところもあり、機能面で見てみると非常によくできているモデルだと感心してしまいます。
新生児期から利用可能なスペック、58cmのハイシート、片手で持ち上げるだけで簡単にコンパクトに折りたため、しかも自立するなど、どの点を見ても利便性や機能性はトップクラスにある3輪モデルです。
スムーヴにはここでご紹介しているスタンダードモデルの スムーヴ AC のほかに、ワンランク上の装備を纏った スムーヴ プレミアム 、自動安全ブレーキを搭載した スムーヴ スマートブレーキ 、5WAYのトラベルシステムに対応した スムーヴ トラベルシステム など、バリエーションは豊富です。
第4位 クイニーザップ フレックス
クイニーはオランダ発のベビー用品ブランド。日本では最も有名なインポートベビーカーブランドの1社として広く知られています。
ザップはクイニーの中にあって一番ポピュラーなモデルとして日本では10年以上前よりたくさんの方々から利用されてきたおなじみのコンパクトベビーカー。そんなザップの最新モデルがこのザップフレックスです。
小径ながら極太のタイヤがもたらす安定した走行性能と前輪ダブルタイヤを採用した3輪タイプ形状はきびきびとした方向変換が可能で小ぶりな外観と相まって街乗りでもスムースにこなしてくれます。
ザップフレックスはインポートモデルには珍しい両対面機能を持ったモデル。持ち運び時はとにかくコンパクトになることでも有名です。
利用月齢は6か月からとB型相当となりますが、別売の ベビーコクーン や マキシコシ ペブルプラス を 同時に利用すれば新生児期からの利用可能となることから、ほとんどのユーザーさんがそれらオプションを積極的に利用されています。
第5位 クイニーザップ エクスプレス
ザップ エクスプレスはザップシリーズのエントリーモデル。前途でご紹介しましたザップフレックスの両対面にならないモデルといったら分かりやすいかもしれません。
基本構造はフレックスとほぼ同じ。
詳細を見ていくと機能的にはフレックスに劣りますが、B型としてのシンプルな使い方がメインだったザップの特徴を生かすのであればこちらのチョイスも間違ってはいません。
エクスプレスはコクーンの装着はできませんが、マキシコシのベビーシートは装着可能なので、ぜひ利用してみてください。
第6位 グレコ シティトレック
シティトレックは世界のブランド、グレコの新生児期から使える3輪モデル。前輪はダブルタイヤなので厳密には4輪となりますが、3輪の特性を生かした安定性の高いモデルとして定評があります。
すべての車輪にエアタイヤを装着していますのでクッション性が高く、しかもスイスイと走ってくれます。
巨大な荷室もシティトレックの特徴。買い物かごもすっぽりと入る大きさがあるのでお買い物に、行楽にと大いに活躍してくれるでしょう。
2018年7月現在、3万円を割り込むリーズナブルな価格も魅力。この仕様、この装備で3万円は安すぎると思います。
第7位 クイニーザップ
ザップの新型を4位と5位でご紹介してきましたが、こちらのザップは発売当初からあるオリジナルモデル。
このザップはコンパクトな3輪タイプベビーカーのパイオニア的存在として約10年前より日本で流通し始め、おしゃれで使いやすベビーカーとして長年愛されてきました。
B型としてのシンプルな機能のみを凝縮し、3輪にまとめたパッケージングでとにかく気持ちよく使いやすいベビーカーです。
このモデルもマキシコシのベビーシートを利用することで新生児期から使える5WAY機能を有した利便性の高いベビーカーとして機能します。
ザップ+マキシコシの組み合わせは利便性が高く、使いやすいだけではなく、おしゃれな使い方としても認知されています。
芸能人やファッションモデルさんも愛用していますので参考にしてみてはいかがでしょうか。
ここでご紹介しているオリジナルザップは新型が出たことでお求めやすい価格になったことも魅力です。マキシコシシートを同時に購入しても組み合わせによっては日本ブランドのベビーカーよりも安い場合もあります。
コンパクトなB型として、マキシコシを同時利用した新生児期から利用可能なトラベルシステムとして、いろいろな使い方がありますので興味のある方はご一考を。
第8位 ジョイー ライトトラックス
ジョイーはイギリス発のおしゃれなベビー用品ブランド。高品質でありながら、リーズナブルな価格帯のベビーカーやチャイルドシートを販売するメーカーとして日本でもすっかりとおなじみとなりました。
ライトトラックスは新生児期からロングに使える3輪では珍しいタイプ。外観は大柄に見えますが、日本の改札を通れるサイズなので街中での利用も負担にはなりません。
片手で簡単・コンパクトに折りたため、自立もしてくれるので保管場所にも困りません。
このモデルの最大のポイントはとにかく安いこと。2万円を下回る3輪モデルはこれ以外にありません。
姉妹機種に ライトトラックス エア というモデルもあります。こちらは後輪がエアタイヤ、前輪がエアレスタイヤを装備したモデル。
従来型に比べて軽快な操作性と上質な乗り心地を求めるならばエアモデルがお勧めです。
第9位 クイニー ジャズ
クイニージャズは6か月から利用可能なB型ライクなコンパクト・軽量モデル。
日本ブランドのB型モデルは利便性が高く、よくできているものの無個性なのが難点。使いまわしの良いおしゃれなB型をお探しの方はコレ一択でよいのではないでしょうか。
個性的なフォルムと超軽量コンパクトフレームを採用。折りたたみ方法が独特でとにかく小さくなります。キャリーストラップも付属されていますので肩から下げることも可能。これが結構格好イイのです。
キックボードのようなタイヤも斬新です。ベアリングの入ったタイヤは小ぶりながらよく走ってくれますし、サクサクとクイックに操舵してくれます。
第10位 ベビージョガー シティミニ
ベビージョガーはアメリカ発のブランド。創業は3輪のジョギングストローラーを開発したのが始まりと言われています。
3輪ベビーカー=ベビージョガーと言われるほど認知度は高く、現在の主力モデルであるシティミニは完成度の高いモデルとして評価の高い一台です。
新生児期から約5歳までロングに使えるベビーカーは珍しく、5歳児でも使える仕様から耐久性の高さがご理解いただけるかと思います。
2017年から日本での取り扱いがアップリカになったことで充実したアフターメンテも期待できます。
⇒ baby jogger city mini (amazon)
利用方法によって変わってくる3輪ベビーカーの選定基準
3輪ベビーカーの代表的なモデルをランキング形式にてご紹介してまいりました。3輪モデルといっても利用する環境やシーンによって選定機種が変わってきます。
そこで一般的に求められている部分を列挙し、対応モデルを細分化してみました。
新生児期(1か月)から利用可能モデル
新生児期から利用可能モデル(条件付き)
⇒ エアバギー ココブレーキ EX 、( マキシコシベビーシート 、レーマーベビーシート装着時)
⇒ エアバギーココ プレミア 、( マキシコシベビーシート 、レーマーベビーシート装着時)
⇒ クイニー ザップ フレックス 、(マキシコシ ペブルプラス 、ベビーコクーン 装着時)
⇒ クイニー ザップ エクスプレス 、(マキシコシ ペブルプラス 装着時)
⇒ クイニー ザップ の詳細と価格 、( マキシコシベビーシート 装着時)
トラベルシステム対応モデル
対応ベビーシート( マキシコシベビーシート 、レーマー ベビーセーフプラス 、レーマー ベビーセーフ i-SIZE )
対応ベビーシート( マキシコシベビーシート 、レーマー ベビーセーフプラス 、レーマー ベビーセーフ i-SIZE )
対応ベビーシート(スムーヴ TS インファント カーシート)
対応ベビーシート(マキシコシ ペブルプラス 装着時)
対応ベビーシート(マキシコシ ペブルプラス 装着時)
⇒ クイニー ザップ
対応ベビーシート( マキシコシベビーシート )
持ち運びに便利なコンパクトになるモデル
⇒ クイニー ジャズ
⇒ クイニー ザップ
卓越した走行性能を最重要視するなら
安価なモデルをお探しなら
⇒ クイニー ザップ
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