ベビーカー選びにおいて失敗や後悔はよくあることなのです。
あとになって気づいたあんなことこんなこと。購入後、後悔しないためにも先輩ママさんたちの失敗談を元にあなたもしっかりとシュミレーションしてみてください。
ベビーカー選びは結構盲点があるのです。
ベビーカーは子育てアイテムとしては高額に入る部類なので機種選定は慎重に行い、いろいろとシュミレーションを重ねたうえで購入に至っていると思います。
やっと理想の一台に巡り合えた安堵感もつかの間・・・
ベビーカーが手元に届いていざ利用してみると想定していなかった不都合が出てくるものなのです。
「もうちょっとこんな感じだったら私にピッタリだったのに・・・」というライトな意見から、「これじゃぁ、全く使い物にならん!」という強烈な意見までさまざま。
使ってみなければ分からないベビーカーの裏側は先輩ママさんから聞いてみようというのが今回の企画です。
購入後に分かったベビーカー選びの盲点を実例を元にいろいろとピックアップしていきます。
ネガティブな内容が続きますが、これから購入する方は後悔しないためにも一通り目を通していただくことをお勧めいたします。
ベビーカー選びの一助となれば幸いです。
ベビーカー選びの失敗談 購入後に後悔したあれこれ
走行性への不満
ベビーカーはどれも快適に使えると思ったら大間違い!
走行性のクオリティはどれも均等ではないのです。過度に期待しすぎると痛い目にあうことも!?
思っていたほど軽快に動いてくれない
ベビーカーはどれもスルスルと滑るように軽快に動くのが当たり前と思っている方も多いのですが、実はモデルごとに大きな差があります。
動きのよいベビーカーはどちらかというと本体・タイヤが大きいモデルが多いのが特徴。軽さ重視で選ぶと走行性はある程度目をつぶらなければなりません。
ガラガラと走行音がうるさい
ガラガラと大きなタイヤ音をたてながら走行しているベビーカーを街中見る機会は多いのではないでしょうか。押し手のママさんも気になることと思いますが、それ以上に乗っている赤ちゃんもストレスをため込む原因にもなりかねません。
走行音の大きいタイプは小型ベビーカーに多いのです。軽量化のために車輪の大きさやサスペンションの簡素化などによって出てくる症状。振動も結構伝わってくると想像できます。
操舵性への不満
操舵性の不満は小型ベビーカーの利用者からよく聞かれます。タイヤが小さい、本体が軽い、方向変換時ベビーカーのフレームがしなるなどが原因と考えられます。
最近のベビーカーのほとんどに搭載されている対面機能を使った時の旋回性の悪さはかなりの方が指摘していますね。ただし、オート4輪が搭載されていればこの問題はクリアに解消します。
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衝撃吸収性はとても重要だと分かった
荒れた路面を走行するとベビーカーのポテンシャルは明快にわかります。路面への対応力が高いモデルは足廻りに工夫があったり、タイヤが大きかったりと現代のトレンドである小型、軽量モデルと相反する方向へといきますが利用する地域や環境により、それなりのスペックを有していないと使いものにならないケースもあるのです。
走破性の高いモデルは振動吸収の仕組みがしっかりと備わっており、路面状況を選ばない利点があります。
坂道の多い環境では軽量・コンパクトモデルは向かない!?
住環境に坂道が多いという方から多く聞く話として、坂道に対応するためにはしっかりとしたベビーカーを選ぶべしと教わりました。
軽さや取り回しが最重要事項ではなくフレーム剛性が高く、タイヤ径の大きいモデルが特にベストだということです。坂道で利用する押しやすさという点ならやはりアップリカスムーヴ やエアバギーが第一に挙げられます。
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私は横浜郊外の坂道が多い地域に住んでいますが、スムーヴ 、エアバギー利用者がやたらと目に付くのはこんな理由も一つはあったのだと聞かされるまで気が付きませんでした。
機能性の不満
ベビーカーを選ぶ際に細かな機能面までチェックしている人は少ないでしょう。
そんな機能面の盲点を指摘した経験談を列記します。
細く小さいタイヤの弊害
軽量モデルを利用している方からよく聞く話ですが、タイヤが小さいことでの使いにくさを指摘する声が多いように思います。
「溝に細いタイヤが挟まってしまった」、「段差に引っかかって転びそうになる」。
軽さの裏側にあるものはこのようなところがあるのも覚えておいてください。
幌の大きさまで気にしていなかった
ベビーカーに必ずついている幌(日よけ)は意外にも軽視されがちです。どのモデルにもついているものだからと全く気にせず購入すると後から気がつく点が出てきます。
幌の大きさは機種ごとにまちまちなのです。
酷暑の続く最近の夏は幌は大活躍!と思いきや幌が小さすぎて機能していないなんてもこともしばしば。頭部は遮れても柔肌の白い脚はむき出しなんてことでは意味がありません。
最近では大きな幌を搭載したモデルが増えましたが、1.足までしっかりと覆えるのか?2.遮断性はどうなのか?など気になる方はしっかりとチェックしてくださいね。
下かごをアテにしてはダメ
どのベビーカーにも座面下に荷物入れがついています。赤ちゃんのちょっとしたおもちゃや、コンビニでのラフな買い物ならばなんとか使えますが、本格的な荷物入れを期待しているとあまりの使えなさでガッカリするかもしれません。
それでも中には頑丈な下カゴを装備したモデルもあるので収納力を期待している方はしっかりと見極めが必要です。
リクライニング角度は要チェック
リクライニング角度もあまり重視されていない事柄です。
B型の場合はイス型利用がメインのため、どれも角度はほぼ同じで比べる意味はあまりありませんが、A型については少し目を向けるべきです。
ベッドのような180度に近いフルリクライニングが特徴のA型ですが、見るべき箇所はそこではなく、イスの状態での角度です。
座角があまり寝そべりすぎているとリラックスして座っていられないため、直角まではいかないものの、ある程度の深い角度は欲しいところです。
この座角は機種によって結構バラツキがあります。
押しにくいハンドル形状に苦労した
ベビーカーの持ち手ハンドルの形状には2つのタイプがあります。
左右一直線につながっているワンハンドタイプと左右の持ち手部分が独立したセパレートタイプです。
両者ともにメリットはありますが、本件指摘の方はセパレートタイプを指しているものと思います。セパレートタイプは手のひらをハンドルにしっかりと添えられる押しやすい形状になっていますが、片手では押せないというデメリットもあります。
現在のベビーカーのほとんどはワンハンドタイプですが、セパレートタイプもまれにありますのでご自身に最適かどうかを判断する必要があります。
ハンドル位置が低すぎて前かがみで押しにくい
ベビーカーを押している光景を毎日のように見かけますが、姿勢よく凛として押している人もいれば、前かがみで不健康そうに押している方もいます。これは個人個人の資質もありますが、実はハンドルの高さが合っていないことも大きな原因の一つとなっているのです。
ベビーカーはモデルごとにハンドルの高さに違いがあります。まずはあなたが適切なポジションを取れるかどうかを実機に触れて確認すべきです。
ハンドルの高さ調整機能がついているモデルも多数ありますのでそのあたりも入念に精査する必要があります。
シートを洗えない
ベビーカーは赤ちゃんの仕事場ともいえる大切な空間。良い仕事をすれば当然シートは汚れてきます。外気に触れるベビーカーは排気ガスや花粉などの付着もそれなりにあることは想定できます。
赤ちゃんが常に快適な空間で過ごすためにもベビーカーのシートは日々清潔な環境を保ちたいところです。近年のベビーカーはどれもシートの着脱が容易でシートの丸洗いもOKなモデルが多い中、シートが取り外せないベビーカーも存在するのです。取り外しが可能だったとしてもとても素人では着脱ができない機種もあるのも付け加えておきます。
購入の際、あまり重視されない箇所ではありますが、気になる方は販売店で必ず聞いてみるべきです。
ベビーカーはおしゃれで決めてはいけない
ベビーカーにファッション的要素が加わってきたのも近年のトレンドです。
内容を精査せず、見た目だけでだけで選ぶと痛い目に合うかもしれません。ベビーカーはこういうものだと思い描いていた機能が付加されていなかったり、満足に折りたためなかったりと踏んだり蹴ったりの状況に陥る可能性があります。
そのあたりをしっかりと理解した上で購入に至っていればなんの問題もありませんが、見た目重視と勝手な思い込みで買ってしまうと大変なことになるという事例をいくつも見てきました。
折り畳みの不満
折りたたみに対する不満も結構な頻度で出てきます。これは単純な問題ではなさそうです。
小さくならない
ベビーカーが折り畳まれた状態で綺麗に並んでいる風景は保育園の前などでよく見かけますよね。コンパクトに自立しているベビーカーの光景が頭に残っている人の多くは、どのモデルも同じように小さくなるものだと誤解されているケースが多いのです。
すべてのベビーカーが折りたたみ時にコンパクトになるわけではありません。ネットの商品ページを見ればどのモデルも折りたたみ画像が出ていますので必ず確認してください。
そもそも折り畳みができない
折りたたみどころか全く折りたたみ構造を持たない機種もあるのです。分解してパーツごとに分かれて終わりというパターン。
メーカー側が剛性面や安全性を考えて設計した構造なので一概に悪いとは言えないのですが、仕組みを理解しないまま購入した方は後で大きな後悔をすることになります。
折り畳み工程が複雑
日本ブランドの人気ベビーカーのほとんどがワンタッチで折りたたみが可能です。レバーを握ってパッと押すだけで開き、レバーを握ってうしろに傾けるだけで閉じる利便性は全てのベビーカーの常識と勘違いされている方もいるのです。
実際には4つも5つも作業行程があるモデルも珍しくありません。
ワンタッチで・・・とはいかなかった
ベビーカーのCMなどでよく見かけるワンタッチで流れるような手さばきでベビーカーの開閉を行なっているシーンを一度は見たことがあるかと思います。
しかしながら自分でやってみると、、できない。。
誇大広告ではないかと疑う方もいますが、これは慣れの問題。そんなにカッコよくやらなくても、片手をベビーカーに添えるなりして開閉しても良いかと思います。
これは買って後悔した事柄には当てはまらないですね。練習してください。
自立しない
ベビーカーはどれも折りたたみ時は自立すると勘違いされている方も多いのです。
日本ブランドのベビーカーはほぼ全ての機種で自立機能を有していますが、インポートモデルは自立しないモデルのほうが多いかもしれません。
自立が不安定
カタログやネットの情報を見てみると、折りたたみ時は自立します!と書かれていながら、実際にやってみるとメチャクチャ不安定で自立を語るな!と言いたくなるモデルも存在します。
心配でしたら実物をみてから購入することをお勧めいたします。
ライフスタイルに合ってない
立派なベビーカーを購入したものの、自身の生活環境に合致しなかったというケースはかなりあります。どのような理由があるのかを見ていきましょう。
大きすぎた
かなり漠然とした言い回しですが、このように答える方は結構いらっしゃいます。
理由は様々なようですが、住環境にマッチしていない、普段の移動手段に適合しないなどが多いようです。
購入の際は問題ないだろうと思っていても、後になると思い知る一番多いパターンです。
改札口が通らない 横幅がありすぎる
通常の改札口が通らなかったという話もよく聞きます。これはインポートベビーカーに多い事例。自動改札の幅は最低55cm。日本ブランドのベビーカーはほぼ全て改札をクリアする50cm前後の幅にできています。改札の幅を基準にベビーカーを設計しているとの噂も?
横幅もしっかりと見定めた上で決めてくださいね。
重すぎる
これも前途の大き過ぎる同様、漠然とした意見です。
実際に利用してみたら、、やはり不具合を感じる人は多いようです。
運びやすくなかった
折りたたんだときの持ちやすさ、運びやすさは軽量だから体感できるという単純なことではなさそうです。
軽い割には持ちにくいと感じる人も結構います。折りたたみ時、マイクロコンパクトサイズになったり、肩から掛けたり、旅行カバンのように転がしながら移動したりと運搬方法に特化したモデルを使ってみると体感重量も変わってくるのです。
A型は必要なかった
お子様が生まれてすぐにA型ベビーカーを購入したが、使わなかったという話もよく聞きます。
スキンシップを重視して抱っこ紐を使っていたところ、気がついたら7ヶ月を過ぎており、それだったらB型にすればよかったと後悔している人もいます。
車のトランクに入らない
コンパクトカーや軽自動車の乗っている方に多い事例。
カタログに出ているサイズは必ずチェックすべし!
玄関先がベビーカーで占有されてしまった
ベビーカーは折り畳みができ、自立したとしても玄関先ではなかなかの存在感を発揮します。ましてや折り畳みが得意ではないモデルだったり、自立しないモデルなどはそれなりのスペースを占有することを想定しておいてください。
余談ですが、ベビーカーを玄関の外に長期間置いておくと、色抜けや色焼けによる極度の変色が起こり、みすぼらしい姿になってしまうことが多々ありますので気を付けてください。
購入時に気を付けること
購入時期を見誤った
ベビーカーの多くはどこで購入しても値段は一緒。新型のモデルはかなりの高額な価格設定となっているのが一般的です。少しでも安い価格で購入しようとネットを探しまくっても状況は一緒のため、ポイント還元率の高いショップで購入したり、オマケをつけてくれる店舗を探したりとお買い物のプロでもいろいろと苦心しているようです。
安い値段で購入する手段はないのか?
実はあるのです!
ベビーカーは1年に1度のペースでモデルチェンジ(マイナーチェンジ)を実施します。その際、実質型落ちとなったモデルが大幅に価格を下げることが毎年繰り返されています。
ここが狙い目。最新モデルの発売予定などは事前にチェックしておくと賢いお買い物ができるかもしれません。
よく聞く話として、人気のベビーカーを購入後、数日経過したら新型モデルが発売になって購入したモデルが2万円も安くなっていた!というようなショッキングな出来事も普通にあるのです。
他人の意見と自分の評価は異なる
先輩ママさんの意見はすべてが正解ではない
ベビーカーの知識が全くない状態から情報を蓄えるのに手っ取り早い方法はお友達のママさんに聞くのが一番よいかもしれません。
先輩ママさんたちは自身の経験を元にベビーカーの選び方や特徴などをいろいろと教えてくれるでしょう。親しい間柄であればウソは言わないですし、ある程度信ぴょう性の高い情報を提供してくれるのは間違いありません。
が、しかし・・・
その情報をすべて鵜呑みにすると痛い目に遭うかも・・・
ベビーカーは利用者の環境や個人個人の考え方により好みのモデルが変わってくるため、先輩ママさんがイチオシのモデルであってもあなたには合わない可能性だって十分にあります。
いろいろな知識を蓄えすぎて失敗したという話も結構耳にします。
他人の意見に流されず、情報は自分なりに整理してご決断ください。
ネット上の情報も鵜呑みにすべきではない
何をするにも積極的に情報を収集して事に当たるのはとてもよいことだと思います。お友達のママさんから情報を得るのも一つの方法、ネットから複数の情報を得るのも悪いことではありません。
ただしネットはいい加減な情報も結構氾濫していますよね。かくいう私のサイトも別の方から見れば全く共感できないテキトーな内容かもしれません。
ベビーカーは個人個人の見方によって評価が分かれます。乗用車選びと性質は同じ。スポーツカーを好む方もいれば、たくさん乗れるミニバンが好きな人もいるでしょう。コスパを考えれば軽自動車も悪くはありません。
そんな感じで好みが分かれてしまうので、個々の評価もまちまちなのです。
いろいろな意見はとても参考になりますが、情報収集は慎重に!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
ベビーカー選びには想定していなかった盲点がたくさん隠れているのです。これらご紹介してきた事柄はすべての人に当てはまるわけではありませんが、自分に置き換えて想定しておくことで事前に問題を回避できるかもしれません。
ベビーカー選びに正解はありません。選ぶ基準が個々に違うため、どのベビーカーが一番優れているという順位づけもできません。いくら人気のあるベビーカーでも長所だけではなくその裏側には短所もあるものです。
これぞ!と決めて購入したベビーカーがご自身にとって何かしらの不都合があったとしても、それに合わせて利用する寛容さも必要だと思っています。
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