イタリアのベビーカーと聞いただけで何やらお洒落な香りがプンプンしてきますよね。
インポートベビーカーというとオランダやドイツ、フランス、ノルウェーなどが有名ですが、イタリアにも名品はいくつもあります。
イタリアンストローラーの特徴とブランドをご紹介いたします。
photo credit: Minchioletta “Abbandonare” un passeggino in Biennale è Arte? via photopin (license)
イタリアンベビーカーの特徴
イタリアでは大型のベビーカーが好まれる傾向にあります。各イタリアブランドベビーカーのサイトを見てみると日本では使いきれないような大柄のモデルが結構並んでいます。
その理由は大きく2つ。
1) 移動手段は自動車が多いのと同時に住環境も影響
公共交通機関の利用がそれほど多くなく大きさを気にする必要がないとのこと。
しかしながら路線バス内でも大型のベビーカーを展開したままで乗車している方も多く見かけるようで、周りの大人も寛容にしかも手助けをしてくれる環境があるようです。日本と違ってこれならば大きなベビーカーも使いたくなりますよね。
2) 道路環境によるもの。
イタリア、特に首都ローマは石畳の路面が多く、デコボコ道だらけ。東京のようにどこへ行っても綺麗に舗装されているわけではなく、悪路は覚悟のうえで外出しなければなりません。
そのような環境下で利用するベビーカーは剛性が高く、走行性を重視した大きな車輪がついた車格のあるモデルでなければ対応できません。
大型のベビーカー文化が発達したのはこのような事情も大きく影響しているようです。
トリオと言われるタイプが主流
トリオスタイル(キッコ)
イタリアのベビーカーサイトを見ていると、トリオというワードが頻繁に登場します。
トリオとはベビーカー、ベビーシート、ベビーカー用クーファン3点セットのこと。日本や欧米で一般的に言われているトラベルシステムのことです。
このタイプが一番売れているらしく、どのブランドのサイトを見ても一番目立つ位置にあります。
値段は意外とリーズナブル。下は4万円を割る低価格帯のモデルも普通にあります。3点セットで4万円ってとても安くないですか?
トリオの利用は利便性の高さに加えて、イタリア特有の道路事情も関係しているのかもしれません。
コンパクトなモデルも一定の需要あり
前途でお話ししたような環境下にあっても気軽に使えるコンパクトなモデルはやはり一定の需要があるようです。色々な方のブログ記事を見ていると意外にもマクラーレンのユーザーさんが多いとのことです。マクラーレンはイギリスのブランドなんですけどね。
イタリアブランドでもマクラーレンのような小型のモデルも結構あります。イタリアらしいポップなカラーリングのモデルが多く子育てをエンジョイしている雰囲気が伝わってきます。
人気はやはりあのブランド
イタリアでも日本同様、人気が集中しているブランドがあります。
日本でもお馴染みのあのメーカー。
イングリッシーナとペグペレーゴです。イングリッシーナは高級なイメージ、ペグペレーゴは超定番ブランドという位置付けだそうです。共に機能・デザインが優秀との評価はほとんどの方が抱いている共通認識らしいです。
イタリアのベビーカーブランド一覧
イタリアのベビーカーブランドを列記してみました。イタリアブランドにはあまり明るくないため、取りこぼしもあるかもしれません。日本でも販売しているお馴染みのブランドはしっかりと明記してあります。
ペグ・ペレーゴ Peg-Perego
https://it.pegperego.com/store/?site=pegit
ペグペレーゴはイタリアで半世紀以上の歴史を持つベビーカーの老舗ブランド。日本で最も有名なイタリアンストローラーブランドの代表格です。
主力モデルは世界的に人気の高いsiというモデル。インポートモデルには珍しくコンパクトに折り畳め、そのうえしっかりと自立するので日本でもとても人気の高い一台です。
そのほかには対面もできる最上級モデルブック51も好評です。
イングリッシーナ Inglesina
http://casarich.co.jp/brand/inglesina
イングリッシーナは1963年にイタリアのヴィチェンツァで創業した老舗ブランド。
日本ではペグペレーゴと並ぶイタリアンストローラーの代表格として認知されており、ブランド力の高さに定評があります。本国イタリアでも数多いベビーカーブランドの中で一目置かれる存在。
重厚感のあるフレーム構造で安定した走行性能を発揮しながら、イタリアらしい洗練されたフォルムが特徴。
ベビーカー以外ではFASTというテーブルチェアがとても有名です。
キッコ chicco
キッコはイタリアで最もポピュラーなベビーカーブランド。
3輪フルサイズ、4輪、トラベルシステム対応モデル、軽量モデル、ジョギングストローラー、二人乗りストローラーなどバリエーションは豊富です。
お手頃な価格でありながら、しっかりとしたつくりの真面目なベビーカーという印象が強く、イタリアを中心としたヨーロッパをはじめ、北米でも絶大な人気を博しています。
日本はというと、約10年ぐらい前までは盛んにセールスしていた記憶がありますが、今は全く見聞きすることがなくなりました。多分、大手のインポーターさんが撤退したのだと思います。
一部商品は平行輸入品で購入できるようですが、品数はそれほど多くはありません。
Pali パーリ
パーリは1919年、ヴェネツィアの近郊で家具メーカーとして創業したのが始まります。
現在でもベビーベッドが最も有名な商品でその美しさは競合他社にはない独創的なデザインと気品に満ち溢れた特別な雰囲気が漂っています。
パーリといえばもう一つの柱はベビーカー。イタリアのベビーカーといえば大きくゴツいイメージがありますが、パーリのモデルはどれもコンパクトですっきりとしたデザインが特徴です。
こちらは日本でも購入可能です。
その他のブランド
FOPPAPEDRETTI フォッパぺドレッティ
⇒ https://www.foppapedretti.it/en/child-technology
GIORDANI
⇒ http://giordanibaby.com/product-category/passeggio/passeggini-passeggio/
CAM
brevi
⇒ http://www.brevi.eu/categoria-prodotto/passeggio-2/
さいごに
イタリアブランドのベビーカーは日本ではそれほど馴染みがなく、オランダやドイツ、フランス、ノルウェーのモデルに比べると影に隠れた存在のように感じます。
それでもイングリッシーナやペグペレーゴは日本では長らく一定の需要があり、芸能人やモデルさんなどお洒落なユーザーさんから根強い支持を集めていることから知名度やプレミアム性は完全に確立されているブランドであります。
2ブランドともに日本のインポーターさんはしっかりしており、アフターフォローの面も心配なく使えるという点も付け加えておかなければなりません。
インポートプレミアムベビーカーをお探しならばイタ車も是非候補に入れてみてくださいね。