新生児期から使えるA型両対面ベビーカーは日本国内では一番人気のカテゴリー。その中でもオート4輪搭載モデルは飛ぶように売れています。
まだ完全に普及しているとはいえないオート4輪機能ですが、その理由は高額になる傾向があるため。少しでも安価に済ませたい方にとって、オート4輪は本当に必要なのか?という疑問に直面するのではないかと思います。
そこで、「オート4輪は本当に必要だったのか?必要なかったのか?」をリサ-チし、まとめてみましたのでご報告いたします。
ソースはA型ベビーカー実ユーザー顧客18名から実際に聞いた感想とネットで拾った情報を総合して私なりにまとめてみた構成となっております。情報が少ないため絶対的に正しいとは言い切れませんが雰囲気は掴めるのではと思います。
画像:コンビ スゴカル4キャス compact (NetBabyWorld)
ベビーカーにオート4輪は必要なのか?不要なのか?実際の利用者の意見をまとめてみた
本ページをご覧になられている方はオート4輪についての知識は持ち合わせているかと思いますが、オート4輪とは何なのかがいまいち分からない方は以下の関連記事を先にご覧ください。
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現代のA型両対面ベビーカーにとってオート4輪はもはや必須の機能となりつつあり、ベビーカー購入者のほとんどがオート4輪搭載モデルを選択されているのが現状となっております。
先に申し上げておきますとオート4輪機能を否定的に見ている人はほとんどおらず、ネット上を見渡しても不要論を唱えている人は皆無に等しい状況です。
オート4輪肯定派の意見がほとんどですが、ごく一部ではありますが否定的な見解を示す意見もあります。そのあたりも忠実に書いていきますので参考にしていただければと思います。
オート4輪必要派の主な意見
・対面時の旋回がスムーズ
⇒ 「対面時の旋回がスムーズ」なのがオート4輪の最大の特徴ですが、これを味わってしまうと未搭載モデルは絶対に使えなくなるというのがほとんどの方に共通している意見です。ユーザーさんのほとんどがメリットはあってもデメリットは見当たらないと答えていました。
・価格より性能
⇒ オート4輪搭載モデルは未搭載モデルよりも1~3万円ほど高額なのがデメリット。この価格差について尋ねたところ、あまり気にならなかったという方がほとんど。ベビーカーはそれなりの高額であることを覚悟のうえで購入されている雰囲気はよくわかりました。
それでも中には価格差に迷ったという方もいらっしゃいます。
ベビー用品量販店にて実際に手を触れてみたときにオート4輪の有効性は理解したものの、実際に使ってみて大きな価格差を埋めるような効果があるのか?と購入前は疑問視していたようです。
結局この方は悩んだ末にオート4輪搭載モデルに決定したわけですが、買ってよかったととても満足されていました。
・走行時の安定性が高い
⇒ オート4輪搭載モデルは足回りに注力しているモデルが多く、タイヤもそれなりに大型化されています。安定感の増した足回りは走行性能にも大いに貢献しており、そのあたりに言及された方が数名いらっしゃいました。
この方々は2人目のお子様用にとオート4輪搭載モデルをチョイスされたのです。一人目で2キャスを利用されていたのでこの違いを理解されていたのでしょう。
オート4輪必要派(肯定派)の主な意見まとめ
ネット上を探してもオート4輪を否定的にとらえられている意見はほとんど見ることはありません。
「とても便利」「無いと困る」という肯定的な意見がほとんど。
当社の顧客からも否定的な意見はほとんど聞かれませんでした。とにかく否定的な意見を重箱の隅をつつくように探すべくいろいろな角度からググッてみましたが結果は同じ。
予算的に問題なければ何も考えずとも「オート4輪搭載モデル」を選択して間違いはないでしょう。ただし、モデルによって車格や重量などの違いがありますのであなたのライフスタイルに見合った機種をチョイスすることを忘れずに。
オート4輪不要派の主な意見
・対面利用時(約1年)はそれほどベビーカーの利用頻度は高くない
⇒ 新生児期に利用する対面モード自体、それほど利用頻度は高くないとの意見。
新生児期は外に出る機会が多くないため、対面モードを数えるほどしか利用しなかった、という話はちらほらとありました。また、新生児期は抱っこ紐を多用したためベビーカー自体を利用しなかったという意見も。オート4輪自体が不要というよりも実際に使う機会がなかったというのが本当のところかもしれません。
・オート4輪未搭載モデルのほうが安価
⇒ 購入時に悩まれて結局オート4輪未搭載モデルに決定された方からは両車の価格差があまりにもありすぎて結局安価な未搭載モデルにしたという話を聞きました。
オート4輪の利便性はしっかりと理解していたので多少未練はあったようですが、とりあえず使い切ったのであまり不自由はなかったとのこと。それでも2人目が生まれて予算的に余裕があればオート4輪搭載モデルを使ってみたいと最後には述べられていました。
・オート4輪未搭載モデルのほうが軽量、コンパクト
⇒ オート4輪搭載モデルは足回りに注力しているため、大柄になりがち。特に折り畳み時は未搭載モデルと比べると幅に大きな差があり、保管時のことを考えて結局未搭載モデルにしたという意見も。
・慣れの問題だと思う
⇒ オート4輪未搭載モデルを購入し、使い始めの当初は確かに対面時のギクシャク感はありました。しかしながら使っていくうちに慣れてしまって、違和感はそのうち感じなくなりました、という意見も。
オート4輪不要派の意見まとめ
否定派のユーザーさんから話を聞いていて個人的に感じたのは、予算の関係を重視されている方やベビーカーに対しての執着があまりない方が多いように感じました。
つまり、オート4輪否定派に部類させていただいた方はオート4輪自体を否定しているというよりも条件が合えば使いたかった、説明をしっかり受けていれば購入していたかも?と答えられていた方が多く、特に強く否定する要素があるわけではないのです。
予算的な問題は最近では解消されつつあると思います。オート4輪搭載モデルでも安価な機種が出回り始めたためです。
関連記事:
オート4輪搭載でも安価な人気おすすめベビーカー4選2019年1月版
日本ブランドのA型両対面ベビーカーの約7割以上がオート4輪搭載モデルとなっている2019年1月現在、もっと普及してくれば不要派はほとんどいなくなるのではと推察できます。
ベビーカーに携わる業者目線の個人的な意見
現代のA型両対面ベビーカーにオート4輪が搭載されていることに何も困ることはないでしょう。むしろメリットばかりでデメリットは見つかりません。無理やり引っ張り出せばあることはありますが、説得力の欠ける内容ばかりが並びます。
最大のデメリットともいえるオート4輪搭載時の「高額化」はそれほど負担になるほどではなく、現在では3万円を切るモデルまであるほど。
良いことばかりが目立つオート4輪ですが、ここであえてマイナス面を引っ張り出してみようかと思います。
以下は私がベビーカーに携わる仕事をしている関係で分かったとあるトラブルについてです。ご参考までにどうぞ!
ある特定の機種に限って不具率が高い
オート4輪はベビーカー界にとって革新的機能といえますが特別複雑な機構ではなく、不具合が起こることなど全く想定していませんでした。
しかしながら、とある特定の機種のみに同じような不具合が頻繁に起こる事例が見られたことから当初オート4輪には懐疑的な目で見るようになっていきました。
オート4輪が前後で解除されず、走行が前後どちらでもままならない事例が頻発したのです。これは特別な例といえばそれまでですが、動かないベビーカーは無用の長物です。
ベビーカーを複数取り扱う仕事の中で不具合はこの特定モデルしか確認できなかったので、すべてのオート4輪モデルも同じように心配だと言っているわけではありませんが、可動箇所が増え、多くの機能が付加されればその分トラブルが出る可能性は増えるものだと受け止めるしかありませんでした。
また、長く使えばそれなりに不具合が発生してもおかしくはないと感じました。これはオート4輪部に限ったことではありませんが、使えば消耗していく全工業製品に共通していることともいえるでしょう。
ちょっと不安を煽るような内容となりましたが、こんなこともあったという程度で参考にしていただければ幸いです。
いるか、いらないかはあなた次第
オート4輪の普及に伴い、従来型の2キャス軽量モデルの価格が急激に下落してきました。
だいたいが新品価格2万円前後に落ち着いています。
オート4輪モデルばかりが売れる状況で2キャスモデルの機種自体が少なくなり選択の余地はほとんどありませんが、現行モデル比でいくと1~3万円ぐらいの差があることは大きな判断基準となってくるでしょう。
それでも中には型落ちではありますがオート4輪モデルでありながら3万円前後の機種もちらほらとありますのでそのあたりをどう判断されるかだと思います。
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現状、価格以外で2キャスを選ぶことはほとんどないとは思いますが、それ以外にもいろいろとご事情があるのかもしれません。
最後に選択するなあなたご自身です。拙い内容ではございましたが参考になれば幸いです。