グレコは世界的に有名なベビー用品ブランド。
日本では特にベビーカーの知名度が高く、日本向けに作られたシンプル&コンパクトなA型モデルを多数輩出しており、多くのユーザーさんから絶大な信頼を得てきました。
そのグレコから「シティスター」という名前の新型ベビーカーが登場しました。シティスターはどのような特徴をもったモデルなのか?どんな方に向いているのか?など詳細をレビューいたします。
グレコ シティスターのレビューと評価
・新生児期から使えるA型両対面ベビーカーをお探しの方
・軽量・コンパクトなモデルをお探しの方
・安価なモデルをお探しの方
・前途条件を満たしながら信頼できるベビーカーをお探しの方
シティスターの特徴
「軽量コンパクトでお出かけラクラク!」
取り回しの良さをアピールするようなキャッチフレーズはとてもインパクトがあります。
軽さと多彩な機能が融合したシティユースの優れたベビーカー、シティスターの特徴を細かく見ていきましょう。
4.2kgの超軽量
車重はたった4.2kg!
A型両対面ベビーカーでは最軽量に部類します。オート4輪は搭載されていないものの、その分コンパクトにできており、持ち運びやすさはトップクラス。
これだけ軽くてコンパクトであればのちにB型ベビーカーを買い足す必要もないでしょう。
折りたたみ時はしっかりと自立。シンプル・コンパクト設計なので収納場所に困ることはありません。画像のようにマルチハンドルを最大まで倒せば全高も低く抑えられるため、自動車のトランクへの収納にも負担がありません。
・4.2kgはA型両対面ベビーカートップクラス
・折りたたみ時はコンパクトになるため、収納に長けている
7段階マルチハンドル搭載
マルチハンドルは最上位モデルにしか搭載されていない特別な機能。
2019年2月現在、マルチハンドルが装備されている軽量・コンパクトモデルはこのシティスターのみ。
マルチハンドル(ハンドルの角度調整機能)には2つのメリットがあります。
ひとつめは、ワンタッチで押す人の身長に合わせられること。背丈の異なるパパさん、ママさんでも最適なポジション取りが可能となります。ハンドルの高さが合っていないと押しにくいだけではなく第三者が見たときに不自然な姿勢(特に猫背)に見えて美しくありません。
ふたつめは、折りたたみ時の全高を低く抑えられること。もともと小型のベビーカーなので折りたたみ時の全高はそれほど気になるほどではありませんが、さらに低くなることで持ち運びやすくなるだけでなく、収納時は省スペースで済んでしまいます。コンパクトカーのトランクルームに収納する際は重宝することでしょう。
・身長の高低に関係なく、最適なポジション取りが可能に
・折りたたみ時はさらにコンパクトになり、限られたスペースにも柔軟に対応
大型のサンシェード
このクラスでは珍しい大型幌を装備。
日差しをカットするフルカバーの日よけは紫外線87%カットしてくれる頼もしい存在。あかちゃん全体を覆ってくれるので真夏でも安心です。
3つのカラーから選べるシティスターのアクセントとなっているがサンシェード。どれも個性的な色合いで選ぶ楽しさがあります。
大容量バスケット
見るからに広い大容量バスケットを装備。34.6リットル(座面下空間容積)の下カゴはクラス最大級。
間口が広いため荷物が入れやすく出しやすいのでバスケットとしてしっかりと機能します。
このクラスのベビーカーに装備されている下かごはどれもお飾り程度の「ただついているだけ」といったモデルが多い中、お買い物でも十分に活躍してくれるバスケットはとても頼もしい存在です。
・大容量34.6リットルバスケットはクラス最大級
グレコ シティスターのポジション
グレコ シティスターは新生児期から使えるA型両対面ベビーカー全体で見ると「エントリーモデル」的位置づけにあります。
A型モデルを大別すると4つに分類できます。シティスターは最下段の赤字で記したカテゴリーに該当します。
・A型両対面大型モデル(オート4輪搭載)
・A型両対面大型モデル(オート4輪未搭載)
・A型両対面中軽量モデル(オート4輪搭載)
・A型両対面軽量モデル(オート4輪未搭載)
シティスターが属するカテゴリーのメリットは軽量・コンパクトなこと、シンプルなつくりになっていること、安価なことなどが挙げられます。
あえてデメリットを挙げてみると華奢なこと、上位モデルと比べると装備が簡素なことなどが挙げられます。また、現在流行の「オート4輪機能」は搭載されていません。
ベビーカーのメリットとデメリットは表裏一体にあり、どちらを優先するかによって選ぶ機種も異なり、簡単に善悪のように区別をすることはできません。
・超軽量・コンパクト
・シンプル設計
・コストパフォーマンスの高さ
シティスターはシティライトRアップの進化版!?
左:シティスター 右:シティライトRアップ
グレコのベビーカーといえば真っ先に挙がるのが「シティライトRアップ」。長年に渡りグレコの中心モデルとしてたくさんのママさんに愛され続けてきました。
上画像をご覧になって分かる通り、両者はルックスがとても似通っています。ベース部分はほぼ共通しているのではないかと推測できます。
シティスターはシティライトRを軽量化し、機能を付加した最新モデルと見るのが自然でしょう。
シティライトRは現在も販売されており、2万円を割り込む安さは魅力ではありますが、4.7kgであること(シティスターは4.2kg)、マルチハンドルが搭載されていないことなどはシティスターと比べてしまうとマイナスに感じてしまいます。
雰囲気的にはシティライトRアップは徐々にフェードアウトしていき、シティスターに移行していくものと推測できます。
ライバルモデルは同社のシティゴー!?
シティスターのライバル機種は前途でご紹介したシティライトRアップではないかと思われるかもしれませんが、もう一つスペックが拮抗しているモデルがあるのです。
それは同じくグレコの「シティゴー」というモデル。
コンセプトとスペックは非常に拮抗しています。シティゴーの最大の特徴はクラス最軽量のわずか3.9kgとシティスターに比べて約300g軽量にできていること。
その分タイヤ径が小さかったり、マルチハンドルが搭載されていないなどのマイナス要素はありまが、4kgを割り込むA型両対面モデルに仕上げたのは技術的に凄いことだと思います。
とにかく軽さを最優先と考えるならばシティゴーがおすすめです。
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さいごに
軽量でコンパクトなベビーカーを探すとなると真っ先に挙がるのがグレコのモデル。伝統的にグレコの日本向けベビーカーはどれも日本の風土にマッチした取り回しの良いモデルを多数輩出していることで有名です。
そのグレコの最新モデルとなれば注目が集まるのも当然です。
シティスターは「軽い・安い・優れたルックス」と3拍子揃った優れたモデル。
ベビーカーを気軽に使いたい方には特におすすめです。