ベビーカーの疑問

ベビーカーは価格の上下差がかなりますが、その違いを教えてください

初めてベビーカーに触れる方にとってベビーカー選びは至難の業。

ネットで検索すると無数のベビーカーが検索されるうえ、価格差の違いがかなりあることに驚かれると同時に困惑される方も多いはず。

先日、初めてのお子様が授かった女性から「ベビーカーの価格差の違いは何ですか?」という質問をいただきましたので、同じ疑問を持つ方に向けて分かりやすく解説していきたいと思います。

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機種ごとのベビーカーの価格差はどこで変わってくるのか?

ベビーカーの価格の違いを項目に分けてざっくりとご説明いたします。

すべてに当てはまるわけではありませんが、傾向的には大筋で間違いではありません。参考にしていただければ幸いです。

A型B型など基本性能の違い

ベビーカーには利用年齢に応じて細分化されています。

大きなくくりはA型タイプとB型タイプ。

ベビーカーのA型B型とは!?特徴を理解しておこう

A型の利用月齢・年齢は新生児期から。B型は首・腰が据わる約7か月から利用する仕様になっています。

A型は生後間もない赤ちゃんをしっかりと守る工夫が施されており、豊富な装備を整えているため、高額になる傾向があります。

対してB型は少し大きくなった幼児期のお子様に利用するため、A型に比べて赤ちゃんを守る装備を簡素化できるため、安価にできるメリットがあります。

車格の違い

ベビーカメーカー各社から複数のモデルが販売されていますが、利用年齢や用途によりモデルが細分化されています。

例えば新生児期から使えるA型モデルであっても「高級モデル」「中軽量モデル」「コンパクトモデル」などの区分があり、装備や価格は大きく異なります。

一番高額なのは「高級モデル」。

赤ちゃんに優しい装備が充実しているだけではなく、ママも快適に使える機能が満載なのが一般的です。

装備品の違い

ベビーカーはどれも同じように見えるかもしれませんが、装備品には大きな違いがいくつもあります。高額モデルであれば至れり尽くせりの機能が満載。

どのような違いがあるのかを実際に見ていきましょう。

シートの部の違い

画像:アップリカ ラクーナクションのシート下部部分

 

シート部分は赤ちゃんが直接触れる部分ですのでベビーカーパーツの中では特に重要な部位といえるでしょう。

外見ではどれも同じに見えるベビーカーのシート部分ですが、価格の違いにより大きな差があることはあまり知られていません。

シートには機種により大きく2つの違いがあることを知っていただきたいのです。

1.シートのクッション性

高額なベビーカーはシートの肉厚がしっかりとありクッション性が高く、赤ちゃんの快適性は高い傾向にあります。

対して安価なモデルはペラペラのシートを採用しているケースも多々あり、クッション性が脆弱なことから、タオルを敷いて補っているユーザーさんもいるほどです。

しかしながら、安価なモデルすべてが薄手のシートを使っているわけではありませんので気になる方はベビー用品量販店にて実機に触れてみることをおすすめいたします。

 

2.こだわりのシート素材

高額に部類するベビーカーの多くはシートの素材にこだわっています。

通気性の高いメッシュ素材を多様するのは当たり前です。それ以外にも有名メーカーの高級寝具素材を採用する機種も多く通気性と保温性を同時に実現しながら、反発性までも兼ね備えた革新的素材を利用して快適性を高めているモデルも多数あります。

本来使われている寝具でも高額で販売されている素材のため、ベビーカーでの採用はそれなりのコストがかかるのはある程度想像できます。

3.サポートクッション類の充実

上位モデルでは赤ちゃんを守るさまざまな工夫が見られます。

日本ブランドのベビーカーで特に多いのが新生児期の赤ちゃんが安全・快適に過ごせる工夫です。

シート部分にこだわりを持っていることは前にご説明いたしましたが、それにプラスして補助クッションを搭載することでより快適な環境を作り出しています。

コンビ独自の衝撃吸収素材「エッグショック」は特に有名。アップリカでは「メディカル成長マモール」と呼ばれる補助クッションを上位モデルで採用しているのは広く知られています。

画像:アップリカのサポートクッション(メディカル成長マモール)

幌の大きさと日差し・紫外線の遮断性

ベビーカーの必須装備といえば幌。サンシェードとも呼ばれています。

幌はネット上で見る限りではどのベビーカーも同じようなものと思われるかもしれませんが価格の上下によって仕様が異なります。高額になるほど基本的に大型となります。

最近では赤ちゃんの足元まですっぽりと覆う仕様が主流。上位モデルでは幌の大きさだけではなく、フレキシブルな調整が可能なため、お好みのポジションで利用することが可能に。

幌は強い日差しの遮断性だけではなく、雨・風や花粉・ほこりから守ってくれる強い味方。最近では撥水性の高い生地を利用したり、UVカットを施したモデルもあります。

画像:超大型幌の高級モデル コンビ アンブレッタ 4キャス

 

反対に安価なベビーカーの場合、簡易的な幌を装着したモデルも多く、悪く言えば「ただついているだけ」というベビーカーもあります。

ベビー用品量販店で実機に触れる機会がありましたら、その違いを比べてみてください。

走行性能を高める装備の違い

走行性能は高額のモデルのほうが高い傾向にあります。

走行性能の高さは「押し心地の良さ」だけではなく、「赤ちゃんの乗り心地」にも影響を与えます。

具体的にどのような違いから生まれるものなのかを見ていきます。

タイヤの違い

高額のベビーカーはタイヤ廻りが違います。

上位モデルは大型のタイヤを採用していたり、タイヤの材質にこだわった仕様になっているケースもあります。

タイヤ周りは押し心地と乗り心地に直結してくる重要な部位のため、特にコストのかかる箇所ともいえます。

超軽量と言われるベビーカーは真っ先に足回りを簡素化する傾向にありますので、軽い反面、走行性能は犠牲にしていると言わざるを得ません。

画像:軽量A型ながら大型タイヤを装備した ピジョンランフィ

 

オート4輪の有無

2019年現在、「オート4輪」は新生児期から使えるA型両対面ベビーカーには必須ともいえる定番機能となりました。

オート4輪(オート4キャス)機能とは

背面・対面どちらの走行時でも軽快な押し心地を実現する画期的機能でありますが、すべてのモデルに搭載されているわけではなく、大手特定メーカーのごく一部にしか採用されていません。完全に普及したとはいえない状況で2019年2月現在でも「高級機能」として認識されています。

オート4輪搭載でも安価な人気おすすめベビーカー4選2019年1月版

オート4輪の有無により価格は大きな違いがあります。

振動吸収の違い

ザラザラと路面の音を立てながら走行しているベビーカーを街中でご覧になったことはありませんか?

かなりの振動が赤ちゃんに伝わっていることはなんとなく想像できますよね。

赤ちゃんの乗り心地を向上させるにはタイヤを大型化したり、タイヤの材質にこだわるなどの工夫がありますが、最近ではサスペンションに力を入れているモデルがいくつか登場し、注目を集めています。

タイヤの根本についたサスペンションで振動を吸収するのはどのベビーカーにも共通していますが、それにプラスして床下にもサスを搭載したモデルが相次いで発売となっているのです。

画像:床下サス搭載の アップリカ オプティア

 

アップリカ オプテイア、ピジョン フィーノ、アップリカ ラクーナクッションなどが代表的なモデルです。

アップリカ オプティア、ピジョン フィーノ 、コンビ アンブレッタの比較

まだまだ特別な装備のためお値段は少々お高め。

2019年2月現在、唯一3万円台で購入可能なアップリカ ラクーナ ソファークッションはお買い得といえるでしょう。

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インポートブランドは比較的お高め

舶来モノは高級で高額というイメージはどの製品でもありますが、ベビーカーもその傾向にあることは否めません。

日本で流通しているインポートベビーカーの多くは世界的に見ても一流ブランドのモデルが多く、日本ブランドに比べると割高感はあります。

ただし、舶来モノは高級というイメージがあるものの、すべての面で国内ブランドベビーカーを凌駕するわけではありません。

製品のプレミアム性や趣向、特定の機能にこだわりを持つ方にとっては選択肢の一つとなってくるでしょう。

認知度が浸透していないブランドはお安め

コンビやアップリカ、ピジョンなどの日本ブランドは誰もがご存知のことと思います。メジャーなインポートブランドを挙げると、バガブー、ストッケ、クイニー、フィルアンドテッズなどは世界的に見ても認知度が高く、安心して利用できると誰もがお感じになられることでしょう。

これら有名ブランドの製品は実績があり安心して使える反面、それなりのプライスをつけています。

それ以外にも世界にはさまざまなメーカーや製造元が存在しますが、ブランド力がそれほど高くないベビーカーは安価な傾向にあります。

この点は性能に直結するわけではありませんが、高額であってもやはり有名メーカーの製品が好まれる傾向にあるのはベビーカーに限ったことではないでしょう。

発売から日時が経過しているモデルはお安め

有名どころの日本ブランドモデルは原則、上代で販売されています。どこで購入しても価格は一緒。

ただし、安く買えることもあるのです。その理由は「型落ち」。

日本のメジャーブランドは1年に1回のペースでモデルチェンジを行います。

新型が登場する直前は価格が下落していく傾向にあります。登場後は売り切りのためか、かなり割安な価格で販売されるのです。

ベビーカーは新型といってもフルモデルチェンジが少なく、新旧の違いが分からないほどのマイナーチェンジに近いモデル移行が一般的です。

同じように見えるモデルであっても極端に安価なモデルはこれが理由なのです。

ベビーカーを安く買う方法と裏技

激安お買い得人気A型ベビーカー5選2018年12月版

さいごに

ベビーカーの価格差は機能性(性能差)、ブランド力、発売時期の3つで異なることがお分かりいただけたかと思います。

これをベースにあなたのライフスタイルにあったモデルを探すのが一番手っ取り早い方法かと思います。

ベビーカーの選び方は人によってさまざまで正解はありません。

「価格で選ぶ」「人気度で選ぶ」「ブランドで選ぶ」「利用環境で選ぶ」

などスタイルは異なります。

拙い文章でしたが、あなたにとって最適な一台が見つかる一助となれば幸いです。



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Profile

プロフィール

「ベビーカーの選び方講座」管理人のtsuyoshiと申します。
ベビー用品関連のビジネスに2008年より携わり、今日に至っております。

専門分野は「ベビーカー」
ベビーカーマニアを自称する私がベビーカー初心者にも分かりやすく解説していきたいと心がけております。