走行性能の高いベビーカーは「押しやすく」、トータル的に「使いやすい」傾向にあります。しかも赤ちゃんの乗り心地の良さにも直結してくるのです。
そこで、
・高い走行性能を実現するベビーカーとはどのような条件が整ったタイプなのか?
・押しやすいおすすめA型ベビーカーは?
など基礎知識をはじめ、具体的な機種を取り上げて解説していきます。
高い走行性能を発揮するベビーカーの条件
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大型のタイヤを装備
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剛性の高いフレーム構造
- 中大型のタイプが多い
大型のタイヤを装備
ベビーカーのタイヤは大型化するほど走破性が向上するのが一般的です。
小型のタイヤを装備しているモデルの場合、荒れた路面や歩道の段差は常に気にしながら走行しなければなりませんが大きなタイヤの場合、難なくこなしてくれますのでただ押しているだけでOKです。
各ベビーカーのセールスページを見るとわかりますが、大型タイヤを搭載しているモデルはそのあたりをしっかりとアピールしています。
対して小型タイヤを装備しているモデルはその小ささをアピールしていることはまずありません。
剛性の高いフレーム構造
タイヤが大型化してもそれを受け止めるフレーム構造を持っていなければベビーカーはしっかりと進んでくれません。
フレーム剛性はフレームの太さだけではなく、構造自体も重要となります。
中大型のタイプが多い
タイヤが大型化し、しっかりとしたフレーム構造をもっていれば必然的にベビーカーは大きくなります。
小さいベビーカーでも走行性能を意識したモデルはありますが、ごく少数です。
高い走行性能を有するベビーカーのメリット
・大きな力を必要とせず、軽快に押せる
・街中で遭遇する段差やデコボコ道に柔軟に対応
・剛性が高く、安心感がある
・方向変換もラクチン
対してデメリットは!?
デメリットはズバリ、「大きく」「重く」なること。
A型ベビーカーは軽量・コンパクト化が進んでおり、走行性能が高いとはいえ中大型ベビーカーは敬遠されがちなのが一般的です。
高い走行性は総合的に考えると赤ちゃんの安全性に直結するので、新生児期から約1歳まではしっかりとしたベビーカーを利用し、のちにセカンドベビーカーに乗り換えるという使い方をする方が多い傾向にあります。
走行性能で選ぶA型おすすめベビーカー12選
お待たせいたしました。
高い走行性能を有したA型おすすめ人気ベビーカーを厳選して12機種ご紹介していきます。
タイプ別に分けてみましたので、走行性を重視されて選ばれる方はお好みのジャンルからチョイスしてみてはいかがでしょうか。
クイックなハンドリングと走破性の高さが両立した3輪タイプ
大型3輪タイヤを装備したモデルはトップクラスのハンドリングと高い走行性能を兼ね備えた究極のベビーカーといえるかもしれません。
特に日本ブランドの3輪タイプは使いやすさを兼ね備えていることも特徴です。
エアバギーココ フロムバースシリーズ
3輪バギータイプといえばエアバギーがまず第一に挙がるでしょう。
スタイリッシュなファッションベビーカーと思われがちなモデルですが、走行性能の高さは数あるベビーカーの中でもトップクラスということをあまり多くの方が理解されておりません。
大型の3輪タイヤは自転車と同じチューブ式のエアタイプを装着。
スルスルと滑るような軽やかな走行性と同時に前輪が一つのため、クイックなハンドリングが可能に。
街中で遭遇する少々の段差を気にすることなく走行が可能。小さい障害物の乗り越え時には大きなショックを感じることはないでしょう。
ストレスなく押せるため、ママさんは快適&楽しいお散歩が可能に!
押し心地のよいベビーカーは赤ちゃんの乗り心地もよいという典型的なベビーカーです。
2019年7月現在、エアバギーココの主力モデルは新生児期から利用可能となった最新モデル「フロムーバースシリーズ」。
丸形幌のスタンダードモデルとワンランク上の装備を纏ったプレミアモデルの2本立て。
あなたならどちらにしますか?
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アップリカ スムーヴシリーズ
コンパクトで使いやすい3輪タイプはエアバギーココの独壇場にあった市場で、後発で仕様が酷似したスムーヴシリーズは発売から高い注目を浴びて現在に至っています。
大型の3輪タイヤを装備しているだけではなく、日本のタイトな空間で利用する際に役立つ使いやすい工夫が随所に見られることが特徴。
大型タイヤはエアタイヤに酷似した弾力を持つ「エアレスタイヤ」を装備。空気を入れる必要がなく、メンナンスフリーなので気遣いなく使えます。
スムーヴシリーズにはさまざまな仕様のモデルが存在します。あなたの利用環境とお好みから最適な一台をチョイスしてください。
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アップリカ イージーバギー
イージーバギーは走破性の高さと使いやすさが特徴のスムーヴシリーズを一回り小さくしたイメージのモデル。
3輪バギータイプは押しやすさが特徴ということは理解していても少し大きめなのが引っかかって購入に躊躇していた方も多いはず。
軽量・コンパクトに仕上がったイージーバギーは次世代のベビーカーといえるかもしれません。
ピジョン パルスキップ
パルスキップは大型エアタイヤを装備したピジョンの最新モデル。
走破性の高さはもちろんですが、3輪バギータイプでありながら折り畳み時は驚くほどコンパクトになることが特徴。自動車のトランクにも無理なく収納可能なサイズに仕上がっています。
3輪エアタイヤモデルでは最軽量なので持ち運び時もそれほど負担にはなりません。移動の際はトラベルバッグのように転がしたり、ショルダーバッグのように肩から掛けての移動も可能。
高い走行性と持ち運びやすさが両立した使いやすい3輪ベビーカーです。
オーソドックスなA型両対面タイプ
A型両対面タイプは数あるベビーカータイプの中で一番人気の機種群。
総合的にみると使いやすさはダントツ一番ではありますが、軽量化やコンパクト性を重視している現在のベビーカーでは走行性能を犠牲にしている機種が多いのも事実です。
そこでA型両対面式でありながらしっかりとした走行性能を発揮するモデルをご紹介していきます。
ピジョン フィーノ
フィーノはピジョンの最上級モデル。
4輪ともに18cm径タイヤを採用。A型両対面ベビーカーでは最大級の大きさです。
大径タイヤにプラスして4輪すべてでシングルタイヤを装備しているのが特徴。段差の乗り上げ力とクイックなハンドリングが可能となった珍しいA型両対面モデルです。
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アップリカ オプテイアシリーズ
オプティアシリーズはピジョンの最上級モデル。
タイヤは他機種に比べてそれほど大きいとはいえませんが、A型両対面ベビーカーにありがちな走行時のグニャグニャ感があまりなく、安定した走破性が魅力。
足回りや床下に搭載されたクッション機能がしっかりと働いてくれるため、赤ちゃんの快適な乗り心地も実現しています。
コンビ アット
アットはコンビの最上級&最新モデル。
新フレーム構造の採用で剛性感があり、安定した走行が可能なのが特徴。
背面・対面の切り替えは従来型の両対面ベビーカーとは異なり、座面部を取り外して向きを変えることとなりますが、そのためフレームの進行方向は変わることがないのでがっちりとした走行性能を発揮してくれます。
最も売れているプレミアムインポートモデルと同型の構造を有しており欧州ライクなモデルといえます。
アットは3グレード制。お好みの仕様からお選びください。
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高い走行性能と持ち運びの利便性を両立した軽量・コンパクトタイプ
2019年現在、人気のベビーカーは軽量・コンパクトなタイプに集中しています。
しかしながら、この仕様は走行性が劣るのが欠点。軽量で小型化にするためには各部品を小さくする必要があり、そのため押し心地を犠牲にせざるを得ませんでした。
「軽量・コンパクト」と「高い走行性」は相反するものなのです。
そんな中でも2つの魅力をうまく融合したモデルが存在します。
ピジョン ランフィRA9
ランフィはピジョンの超人気モデル。
A型両対面+オート4輪搭載でありながら重量はたった5.4kgしかありません。
ベビーカーを軽量化するのはまず足回りの小型化・簡素化が第一に挙げられますが、ランフィの場合はそれと逆行しています。
タイヤは前輪16.5cm、後輪18cmとこのクラスでは圧倒的な大きさ。大型ベビーカーを凌駕するサイズでありながら軽量に抑えてあるのがポイントです。
シングルタイヤを採用しているため進路変更もラクラク。ロードノイズが少なく軽快な走行感を堪能できます。
軽さをはじめとする総合的な使いやすさと高い走行性能を両立した数少ないベビーカーです。
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剛性感たっぷりのインポートモデルは一味違う外車の味わいを堪能
インポートモデルは一般的にフレームの剛性感が高く、しっかりとしたつくりで安定した走行性能を持ったモデルが多い傾向にあります。
日本国内で購入可能な代表的なモデルを4機種ご紹介いたします。
マウンテンバギー スイフト
マウンテンバギーはニュージーランド発のおしゃれなベビーカーブランド。
大型3輪エアタイヤを搭載した世界的に最も有名な3輪ベビーカーです。
独特の外観からどんな悪路にも立ち向かうワイルドな印象がありますが、日本では街乗りをおしゃれにこなすSUVのようなイメージがあり、洗練された外車をラフに利用されている雰囲気の方を多く見かけます。
エアバギーココやアップリカ スムーヴもよいけれど、他人と被らないモデルをお探しの方にはおすすめです。
フィルアンドテッズ モッド
フィルアンドテッズというと3輪の双子用ベビーカーが有名ですが、一人乗り用のモデルも存在するのです。
「モッド」はフィルアンドテッズの1人乗り用の最上位モデル。
大型タイヤ、しっかりとしたフレーム構造を持った両対面に対応したおしゃれなベビーカー。
ブランド力のあるメーカーながら、1人乗り用は知名度が浸透していないせいかユーザーもそれほど多くなく、個性を発揮するにはうってつけのアイテムです。
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ストッケ スクート2
スクート2はノルウェーの名門ベビー用品ブランド、ストッケの代表的なベビーカー。
ストッケというとエクスプローリーのほうが有名ですが、使いやすさと走行性を比べるとこちらのほうが一枚上手。
価格もそれなりにお手頃のためか、エクスプローリーよりも高い人気があるようです。
大径のゴム製タイヤとしっかりとしたフレーム構造で安定した走行が可能。グラツキもなく安心感は数あるベビーカーの中でもトップクラス。
ちょっと大きめのモデルですが、折りたたむとそれないに小さくなるので、自動車のトランクに無理なく積めるので移動に苦労はありません。
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サイベックス ミオス
サイベックスはドイツ発のプレミアムベビーカーブランド。
同社のベビーカーには最上級機種のプリアムというモデルも存在しますが、日本での使いやすさを考えるとミオスのほうが一枚上手。
外観と機能性は日本ブランドの人気モデルに酷似していながら、ステータス性を兼ね備えた注目のモデル。
芸能人やモデルさんなどの利用者が多いことでも有名です。
小ぶりで華奢に見える外観と小径タイヤから走行性能は期待できないと思われるかもしれませんが、ドイツブランドらしいフレーム剛性としっかりとした足回りで高い走行性を発揮してくれます。
2019年現在、日本国内で販売されているインポートベビーカーの中では特に高い注目を集めているモデルです。
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さいごに
はじめてベビーカーに触れる方にとっては「ベビーカーはどれも同じ」と思われがちですが、走行性能は機種ごとに明確な違いがあります。
ベビー用品量販店に出向いた際にはいろいろなモデルを手に取って走行性を確認してみてください。
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