2020年3月、超人気ベビーカー、ランフィがモデルチェンジを実施しました。
ランフィは軽量ボディにA型両対面+オート4輪が搭載された日本国内では人気のど真ん中にあるカテゴリーのモデル。
最新型のランフィRB0はどのようなベビーカーなのか?レビューと同時に私なりの評価をしていきます。
ピジョン ランフィRB0の製品特徴
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新生児期から使えるA型タイプ
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ハンドル可変型の両対面機能装備
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オート4輪を装備
- 前後サイズが異なる大径シングルタイヤを採用
主な装備から見るランフィRB0の製品特徴
人気のA型ベビーカーは一般的にふんだんな機能を備えながら、軽量に仕上げているというモデルが最も人気となっております。
ランフィはそれに加えて走行性能を大幅に向上させているのが最も大きな製品特徴といえます。
それでは詳細を見ていきましょう。
ピジョン ランフィRB0のイチオシ機能
ピジョン ランフィRB0の優れた点をピックアップしてみました。
私自身が実際に触れてみた感想を素直に述べていきます。
軽快な押し心地
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競合他機種にはない特殊な足回り構造はランフィの最大の特長
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「クイクイ進む、サクッと曲がる」は他機種と比べると歴然
2020年現在、取り回しの良い軽くて小さいベビーカーがトレンドとなっておりますが、軽量・コンパクトにすると必然的にデメリットも発生してしまいます。
軽量化のためにはタイヤを中心とした足回りを簡素化させるのがスタンダードな方法。軽さとコンパクト性を優先させるためには走行性能はある程度目をつぶらなければならないのです。
「軽量・コンパクト」と「高い走行性能」は両立しないと考えるのが一般的な中、ランフィは軽快な押し心地を武器に爆発的な評価を得たのです。
ランフィは小ぎみよい走行性を武器に街中で真価を発揮するタイプの実践的なベビーカーといえるでしょう。
ランフィがなぜ軽快な走行性を実現しているのか?詳細を見ていきましょう。
4輪シングルタイヤを装備
ランフィは4輪すべてにシングルタイヤを採用。ダルブタイヤが全盛の中、異才を放っています。
シングルタイヤには大きく2つのメリットがあります。
一つ目は、クイックなハンドリングが可能なこと。ダブルタイヤに比べて接地面が少ない分スイスイと方向を変え、自在に曲がるため、タイトな空間では威力を発揮します。
二つ目は、路面との接地面が少ないことでロードノイズを拾いにくいということ。ガラガラと音を立てながらベビーカーを押している光景をあなたも一度は見たことがあるでしょう。シングルタイヤのおかげでそのような負の部分がほぼ解消されています。
前後異なる超大径タイヤを採用
ランフィはミッドレンジベビーカーには似つかわしくないほどの超大型タイヤを採用。
前輪16.5cm、後輪18cmはワンランク上の高級モデルをもしのぐ大きさとなっております。
タイヤの大型化により、段差の乗り越え性を向上。後輪タイヤが18cmとなったため対面走行時の押しやすさはピカイチ。
大型タイヤの採用は自動車同様、デザイン的にも優れているかと思います。
オート4輪を装備
オート4輪は現在のA型ベビーカーでは当たり前となってきた装備。
対面走行時でも背面走行と同じ操舵性を実現するオート4輪は画期的な機能として認知されています。
オート4輪はランフィの大径のシングルタイヤとの相性が抜群。
スイスイ進める、スイスイ曲がれるのでママはストレスを感じず、軽快な押し心地を体感できます。
*動画は2018年モデルですが最新型のRB0モデルと構造は同一です。
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路面状況に忠実に対応するスイング式サスペンション
ここまで「シングルタイヤ」「超大径タイヤ」「オート4輪」とランフィ独自の優れた足回りを見てきました。
それにもう一つ加えなければならないことがあります。
ランフィの高い走行性を支える核となるのがスイング式サスペンションを採用していること。
あらゆる路面状況にも柔軟に対応スイングサスが大型シングルタイヤの性能を引き出しているのです。
グニャグニャ感のないショックレスボディ
A型両対面ベビーカーは多機能ゆえに駆動箇所が多く、フレームのゆがみを感じることがあります。
実店舗であらゆるモデルを手に取って是非試していただきたいのがハンドルを持って前後左右に振ること。
ぐにゃぐにゃと動くモデルも存在します。
その点ランフィは縦横揺れは少なく、しっかりとした剛性を感じることができます。
段差の乗り越え時やデコボコ道での走行時はフレームの軋みがかなり抑えられスイスイと動いてくれるのは足回り性能だけではなくがっちりとしたフレーム構造にもあるのです。
押しやすいフレーム構造
新型モデル、RB0の2つ前のモデルRA8からフレームの一部に変更がありました。
見た目にはほぼ分からないぐらいですが後輪付近のフレーム形状が変更になったことにより、対面時の押しやすさが格段に向上。
無駄な力を使うことなくスイスイと進んでくれます。
握りやすいハンドル
ランフィRB0はハンドルの握りやすさにもこだわった仕様となっています。
ギュットグリップと呼ばれるハンドルに密着する帝人製の素材ナノフロント®使用。手触りがよく手にしっかりとフィットしてくれるので押しやすさは誰しも実感することでしょう。
赤ちゃんにやさしい乗り心地
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素材にこだわった特殊シートの採用
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トップクラスのリクライニング角度
トリプルスルーシートの採用
赤ちゃんは体温が高めのため、密閉された空間では体温調整が困難になってきます。そのため、ベビーカーは高い通気性をアピールしたモデルが多いのです。
ランフィは素材のこだわった取り外し可能なリバーシブルシートを採用。
使用素材は高級寝具素材として有名な帝人エルク。
エルクは伸縮性に富み、優れた耐久性・通気性も併せ持っています。
ふかふかの寝心地で体全体が心地よくフィットするため赤ちゃんの寝空間としては最適です。
自在に調整可能なリクライニング角度
A型ベビーカーは新生児期も使える万能モデル。
画像のようにフルリクライニングが可能なことで自然な寝姿勢が確保できるできるのがポイント。リクライニング角度はどのA型ベビーカーも共通と思われるかもしれませんが実は違います。
ランフィのリクライニングは無段階で100度~175度とかなり広範囲をカバーします。
背もたれを最大まで倒せばほぼフルフラットになるのです。
逆にイスの状態では100度とかなり鋭角になるため、おすわりがメインとなる月齢・年齢ではお子様の快適なお散歩が可能となります。
A型ベビーカーの中には中途半端なリクライニングしかできない機種も実はあるのです。
最適なリクライニング角度を設定できることはランフィの隠れた特長です。
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軽量・コンパクト設計
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実用性の高い軽量設計
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折り畳みは簡単、スリムに自立
この装備にして重量はわずか5.5kg
ランフィRB0は5.5kgの軽量設計。
A型ベビーカー全体で見ると超軽量とはいえませんが、オート4輪の装備、超大型タイヤの採用、赤ちゃんにやさしい空間などベビーカーとしてのポテンシャルを十分に満たしながらこの重量はある意味超軽量といえます。
ちょっとした移動では苦にならない重量であるため、実用的な軽さといってよいでしょう。
簡単!折り畳み
どのベビーカーでもある程度は簡単に折りたためるというイメージだけは誰しもお持ちだと思います。
どのように畳むのか本当にご存じですか?
ランフィは路面に押し込むようなイメージで片手で簡単に折りたためるのです!
以下の動画をご覧下さい。(折り畳みのシーンから始まります)
今まで抱いていた折り畳みのイメージと異なったのではないでしょうか?
ランフィはスマートにカッコよく折りたためるのがよく分かったかと思います。
折り畳み時はスリムに自立
ランフィは折り畳み後の自立性能はバツグン!
自立させるためには折り畳み後に車輪の位置を調整しなければならないモデルもある中、ランフィは車輪の角度や位置を気にする必要はありません。
上画像のように車輪が曲がっていても普通に自立してくれます。
片手で折り畳み後、そのまま自立!とても便利ですよ。
個性的なデザイン
日本ブランドのA型ベビーカーは個性がないという声がしばしば聞かれます。
A型ベビーカーは限られたサイズの中で必要な機能を複数盛り込んでいくため、必然的に同じようなデザインになってしまうのです。
デザインの差別化が難しいA型ベビーカーの中にあってランフィシリーズはどの時代のモデルも一目でランフィとわかるオリジナリティを放っています。
全体的な曲線美のデザインは一番の特長ではないでしょうか。
また、前後のサイズが異なる大型シングルタイヤの装備によって高い走行性能を実現しているだけではなく、美しい機能美を感じます。
気になる点
ネットで見る口コミ情報には長所と同時にマイナスと思われる記述もあります。特に多かったランフィの指摘箇所を書いてみます。
重量
重量は5.5kgと軽量の部類に入り合格点といえるでしょう。
充実した機能をしっかりと盛り込んでいるモデルとしては相当軽量といえる感じ。
ただしA型ベビーカー全体で見れば超軽量というわけではなく、とにかく軽さを第一に考える方には不向きかもしれません。
大きいのか?小さいのか?
A型としてはコンパクトベビーカーに部類するものの、使ってみると幅や全長もそれなりにあり、コンパクトモデルとはいえない気がします。
たしかにひと昔前のベビーカーと比べればコンパクトではありますが、オート4輪未搭載のシンプルなモデルと比較すると大きさはかなり感じます。
オート4輪をはじめとする多機能性を加味すれば小型ではありますが、シンプルなモデルに比べると大型といったところでしょうか。
シートの取り外しについて
シートの取り外しはできますが、全部が外れるわけではなく気持ちよく丸洗いができるというわけにはいきません。
コンビ スゴカルのようにシートが全部外れればベターですが、ここは目をつぶらなければなりません。
ライバル機種を見てみよう
ランフィRB0の競合モデルは以下の2機種となります。
・多機能
・軽量、コンパクト
・オート4輪搭載
等の共通点を持つモデルです。
コンビ スゴカルα 4キャスcompact エッグショック HT
スゴカルは軽量・コンパクト+多機能で総合的な使いやすさをアピールしたコンビの大ヒットモデル。
このクラスでは唯一のハンドル可変機能を備えています。
価格も拮抗しており、ランフィとの比較が最も多いモデルです。
関連記事:
コンビ スゴカルコンパクトの評価は?ユーザの口コミ情報をまとめてみた
アップリカ ラクーナクッション
ラクーナシリーズはアップリカの大ヒットモデル。
軽量・コンパクトな車体に初めてオート4輪を搭載したミッドレンジベビーカーの草分け的存在。
現行モデルは「ラクーナクッション」という名称で、赤ちゃんの乗り心地を重視した高いクッション性がポイント。
ワンランク上のゆったりとしたシート幅があり、上質な雰囲気を味わえます。
関連記事:
アップリカ ラクーナクッションとピジョン ランフィRA9を徹底比較!大きな違いはあの箇所
項目別評価
ピジョン ランフィRB0を各項目ごとに5段階で評価をしてみました。
私個人的な感想です。ご参考までにご一読くだされば幸いです。
機能性
★★★★☆ 4
実用的なサイズに走破性の高い足回り、そして赤ちゃんにとって快適装備などすべてを網羅したいいとこどりのベビーカー。
ミッドレンジカテゴリーのベビーカーとしては機能的には申し分ありません。
走行性能
★★★★★ 5
高い走行性能にこだわった作りは他のベビーカーに比べると1枚も2枚も上手。
ランフィ以上の走行性能を追求するとなると上位の高級モデルか大型のベビーカーを利用するしかありません。
快適性
★★★★★ 5
高い走行性能を有したモデルは一般的に乗り心地も比例して良くなります。
ランフィはその典型ともいえるモデルです。
折り畳み
★★★★☆ 4
折り畳み方法は一般的なA型ベビーカーと同じ方式をとっており、とてもシンプル。
片手でスムーズに開閉が可能で何も違和感はありません。
はじめは戸惑うかもしれませんが、動作を数回繰り返せば誰でも簡単にできますのでご安心を。
重量
★★★★☆ 4
5.5kgの重量はこのカテゴリーのベビーカーでは普通。
ただし、頑強なフレーム構造や超大型タイヤ、そしてスイング式サスを採用していることを考えるとかなり軽量といえます。
高い走行性能を兼ね備えているベビーカーとしては超軽量といっても言い過ぎではありません。
デザイン
★★★★☆ 4
無個性になりがちなA型ベビーカーの中にあって、ランフィらしさが伝わってくるスタイリングは◎。
価格
★★★☆☆ 3
2020年4月現在、ランフィRB0の価格は6万円弱。
ミッドレンジベビーカーの最新モデルとしては普通の価格といえます。競合他機種と比べてもほとんど差はありません。
確かにA型ベビーカーでは高額に部類しますが、最新モデルなので仕方のないところ。
ランフィを検討しているが価格がネックという方にはおすすめのモデルがあります。
それは、2019年モデルのランフィRA9。
2020年モデルのランフィRB0が発売となったことで実質旧モデルに。そのため、大幅な値引きがされています。
最新モデルのRB0と比べるとその価格差は約2万円!
新旧モデルの違いが気になるところですよね。
以下の記事を参考にしてみてください。
ピジョン ランフィRA9と新型モデル、ランフィRB0の違いは!?どちらを買うべきかズバリ解説
総合評価
★★★★☆ 4
日本のタイトな空間で利用するベビーカーとしては何も文句のつけどころがありません。
サイズ、重量、機能のどれを見ても丁度よさがあり、A型ベビーカーに求められているエッセンスがしっかりと盛り込まれた優れたモデルといえます。
それに加えて他機種にはない高い走行性能を兼ね備えているのですから人気になるのも頷けます。
メーカーさんが消費者のニーズをしっかりと取り込んで苦心して作り上げた最強のA型ベビーカーではないかと個人的には感じています。
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丁度よい大きさで多機能性を求めている方
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高い走行性能を求める方
- 最新モデルを利用したいと考えている方
さいごに
ランフィは実際に手に取って使ってみなければ本質は理解できないかもしれません。
頑丈なフレームや段差の乗り越えをはじめ、簡単な折り畳みなど実店舗でぜひ体感してみてください。
とにかく完成度の高いベビーカーです。
多機能の軽量A型ベビーカーをお探しの方であれば必ず候補に挙がる一台。
後悔のないベビーカーであることはお約束いたします。
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