2月20日、軽量+オート4輪搭載で人気の高いピジョンランフィの新型モデルが発表になるということでプレスとしてお招きいただき、実機を見てきました。
表参道という華やかな場所で大々的に行われる発表会だけに新型モデルには大きな期待が持てます。
ランフィの新型はどのようなモデルなのでしょうか。劇的に変わったランフィの詳細をいち早くお知らせいたします。
本気度が伝わる新作発表会
ピジョンさんから新作発表会にお招きいただきましたのはこれで2回目。前回は2年前に行われた高級人気モデル プレミージュ (現 フィーノ)の時。その時の記事は こちら 。
プレミージュは走行性能を重視した今までにないコンセプトのモデル。とてもインパクトのある新型モデルの発表会だった印象が強く、今回のお誘いにも期待が持てます。
機種名は未発表。一部の概要のみしか知らされず
ベビーカーの新作発表会には幾度かお邪魔したことがあります。「新型ベビーカー 〇〇(固有名詞) が発売されます!」的なアナウンスがあるのが従来の形でしたが、今回の取材案内状には機種名の記載がありません。
案内状で強調されていたのが、「対面走行時の押しやすさ」。
”2人に1人以上のママが背面時に比べ、対面式での走行にストレスを感じていることが分かりました”
今回新たに発売されるベビーカーは
⇒ 対面走行時の押しやすさを進化させたベビーカーです!
としかありません。
オート4輪搭載モデルならば対面走行は問題ないと思うが・・・
2018年2月現在、ベビーカーで最も人気のある形態は新生児期から利用可能なA型両対面でしかもオート4輪が搭載されているモデル。ピジョンの主力モデルとしては最上位機種の フィーノ 、そして軽量で機動性の高い ランフィ があります。どちらもオート4輪が搭載されており、対面での押しやすさには問題はないはずなのですが、それなのに新作モデルの案内状ではさらに対面走行時の押しやすさを強調しているため、いったいどういうことなのかと少々違和感があったのです。
オート4輪が搭載されたピジョンの最上位高級モデル
現代のトレンドである軽量+オート4輪搭載の人気モデル
なにかウルトラCでも存在するのか?
期待を胸に実機に触れてみます。
新型ランフィRA8は劇的に進化していた!
発表会会場に到着してから分かったことですが、新型ベビーカーの正体はランフィでした。2015年発表の初代ランフィから1年に1回の割合でモデルチェンジを重ねてきており2代目ランフィエフ、三代目の現行モデル、ランフィRA7と数えて今回のモデルチェンジで4代目となります。正式名称は ランフィ RA8 。
ピジョンランフィをご存じない方は以下をご覧いただくと分かりやすいです。
ピジョンランフィのレビューと口コミ、評価、使用感をまとめてみました
入口横に並べられた数台のベビーカーを見て一目で、あっ、ランフィだ!と思ったぐらいで新型になった変化には全く気づきませんでした。
ビッグリニューアルの2点
どこのベビーカーメーカーも1年に一度の割合で同型機種のモデルチェンジが実施されます。ランフィも同じ。ランフィは今回のモデルで4代目になりますが、名称が一緒のモデルはどの機種も基本的に根本から変わった最新型ではなく、自動車でいうところのマイナーチェンジにあたります。
ランフィも現行モデルの3代目までは消費者のニーズに沿った細かな変更はあったものの基本、マイナーリニューアルでありました。
しかしながら今回のモデルは違いました。
基本構造はほぼ同じなため厳密にはマイナーリニューアルとなりますが、進化の内容を見るとビッグマイナーチェンジといえるでしょう。
大きな変更点は以下の2点です。
超大型化された後輪に注目
画像:ランフィ RA8
新型ランフィRA8のタイヤに注目してください。前輪に比べて後輪がかなり大きいのが分かるかと思います。
歴代ランフィの最大の特徴は4輪ともに16.5cmの大型タイヤを採用しているところ。
軽量+オート4輪搭載の同カテゴリーのライバルモデルである コンビ スゴカル4キャス が14cm、アップリカ ラクーナAD が13.8cmなのでランフィのタイヤ径がいかに大きいかがお分かり頂けるかと思います。しかも4輪ともにシングルタイヤを採用。
大型シングルタイヤ採用のメリットは以下のとおり。
1.街中で頻繁に遭遇する歩道の小さな段差や少々の悪路にも柔軟に対応
2.シングルタイヤは路面との接触が少ないためロードノイズを拾いにくく、快適な押し感を実現。
3.クイックなハンドリングが可能に
大型シングルタイヤはこれら高度な走行性能に直結する最大の武器となり、しかも赤ちゃんの乗り心地も向上します。ランフィは卓越した押し心地の良さと赤ちゃんの快適な乗り心地の両面を兼ね備えた今までにない珍しいコンセプトのベビーカーなのです。
と、ここまでは3代目ランフィRA7までのお話。
今までのランフィは4輪ともに16.5cmタイヤを採用していましたが今回の新型ランフィRA8は前輪は16.5cmのまま、後輪を18cmまでサイズアップ。後輪の拡大はこのような効果があります。
まずは対面時
対面は月齢の浅い赤ちゃんに利用する機能。デリケートな数か月の赤ちゃんを乗せるには段差を乗り越える際の安定感や振動が気になるところ。対面時、進行方向の前輪が大きくなることで路面の凹凸への柔軟な対応と振動軽減へとつながります。
次に背面時
背面時は後輪が大きくなります。
背面での利用は赤ちゃんが大きくなり、体重もそれなりに増えてきてから使うのが一般的。背面状態ですと重心が後ろにかかってきますが大口径のタイヤがしっかりと支えてくれるというメリットがあります。
画像:ランフィRA8 折り畳んで自立させた際のタイヤ
ハンドルからタイヤに繋がるフレーム構造の見直しで対面走行時の押しやすさがアップ
新型ランフィRA8の実機をパッと見たときは現行モデルのランフィRA7とフレームは同一のものを使っていると感じました。しかしながら、実は大きな変更点があったのです。
上画像が新型のRA8、下が旧モデルのRA7です。違いが分かりますか?
RA8は後輪がフレームの延長線上にあります。対して下のRA7は後輪がフレームから飛び出したような位置に配置されています。
新型RA8はハンドルからタイヤに繋がるフレーム構造を見直すことで対面走行時に押す力がよりダイレクトに伝わりやすくなりました。
そのほかの変更点
上記以外にもいくつかの変更点がありましたが、私が特に注目したのが車重です。新型ランフィRA8の車重はわずか5.3kg。先代のRA7モデルが5.4kgでしたので100g軽量になっております。
後輪に18cm径のタイヤを装着したにもかかわらず、軽量に仕上がったのはフレーム構造の見直しから。
コレ、相当軽量に仕上がっていると思います。軽量+オート4輪搭載の競合モデルも5kg前後と拮抗していますが、どのメーカーもランフィに比べて小径のタイヤを使用。重量負担の最も多いタイヤが後輪18cmと大型化したにもかかわらずこの車重は驚異的です。
ランフィRA8の車重5.3kgは現在のベビーカーでは超軽量とは言えませんが、オート4輪搭載となると妥当な車重です。ベビーカーはとにかく軽さありきと考えられていたのは数年前の話。コンパクトさと機能性(オート4輪搭載)の両面をカバーするベビーカーは今のトレンドであり、最も売れている機種群なのです。
注目のカラーは!?
新型ランフィで用意されたカラーバリエーションは4種類。
イメージメインカラーは鮮やかなアビスブルー。
そのほかにベビーカーの定番人気カラーである3つ、ミニマムネイビー、シュシュグレー、マニッシュブラックがあります。
私としては鮮やかなアビスブルーがお勧めですね。
ピジョンさんはどのモデルでも斬新なカラーを一つ二つ用意しています。人気が集中するのはやはりメーカーイチオシのカラー。今回のアビスブルーは限定カラーではないようですが、今までの流れを見ていくと売れ筋となり、買いにくくなるのは予想できます。
さいごに
新型ランフィRA8の発売は2018年3月2日から。
ランフィは軽量でありながら卓越した走行性に特化したベビーカー。このようにコンセプトのはっきりしたモデルは他メーカーでは見当たりません。
ランフィは実機を見て触ってこそ価値が分かるモデルです。3月2日の発売からしばらくは現行モデルのRA7と同時に店頭に並ぶかと思います。ぜひ体感されることをお勧めいたします。
本当はもっと詳細をお知らせしたかったのですが、時間の都合で速報という形で投稿させていただきました。これから細かな部分もUPしていきたいと思います。
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