アップリカ スムーヴは走破性・操作性の高い3輪バギータイプの人気モデル。2015年7月の発売以来、モデルチェンジ(マイナーチェンジ)を繰り返しながら進化してきました。
2018年7月現在、スムーヴには「スムーヴAC」「スムーヴプレミアム」「スムーヴ トラベルシステム」「スムーヴ スマートブレーキ」4つのモデルがあります。
同名のスムーヴを名乗り、外観がほぼ同じことから基本的な部分が共通なのはなんとなくわかりますが、実際にはその違いとは何なのでしょうか。
スムーヴを購入することは決定したが、あとはグレード選定のみという方に向けて、各モデルの仕様の違いやお勧めモデルなどをご紹介いたします。
⇒ 上画像は スムーヴ AC
スムーヴの概要
まずはスムーヴとはどんなベビーカーなのかをおさらいしておきます。
スムーヴは大型ゴムタイヤを装着した3輪タイプのバギーストローラー。
赤ちゃんの快適性、ママの操作性を追求し、赤ちゃんにもママにもストレスフリーな3輪ベビーカーとして2015年7月に発売されました。
大型3輪タイヤがもたらす走破性とクイックなハンドリングは従来の4輪ベビーカーでは味わえない高い次元の走行性能を発揮します。
また、オシャレな外観にも注目が集まっています。3輪バギーを押すママの姿はまるで海外セレブorモデルさんのようです。
スムーヴはこんな人におすすめ!
- キビキビとメリハリの効いたストレスのない押しごごちのベビーカーをお探しの方
- 路面状況を選ばない究極の走破性を求める方
- ベビーカーは子育てのツールというだけではなく、ファッション性も求めたい方
大型ゴムタイヤを装着した3輪バギーカテゴリーは日本国内では長らくエアバギーココの独壇場でしたが、スムーヴの発売により選択の幅が広ったのも大きな出来事でした。
スムーヴは3輪バギータイプのパイオニアで発売時より現在に至るまで爆発的人気を継続しているエアバギーココをしっかりとベンチマークしたと思われる各部の細やかな作りこみでエアバギーに不足している部分をしっかりと補ったスペックを有しています。
↑画像:エアバギーココプレミア
↑画像:エアバギー ココブレーキEX
エアバギーココとの相違点を見て見ましょう。
エアバギーココとの大きなな違いは3つ
1.新生児期から使えること
スムーヴの最大のポイントは単体で新生児期から使えること。最大170度まで傾斜する無段階リクライニング機構が全てのモデルに搭載されており、赤ちゃんが無理のない寝姿勢で快適に過ごせる空間を確保しています。
対してエアバギーココは月齢3カ月からの利用*となります。新生児期から利用するためにはベビーシートマキシコシを別途購入の上、装着しなければなりません。
ベビーシートの同時利用はより高い安全性と多機能性を求めるのであれば有益なツールであることは間違いありません。ただし別途買い足さなければならず、約3万円ほどするベビーシートは大きな出費となるため、予算面や単体で使える気軽さを考えれば新生児期から使えるスムーヴに軍配があがります。
*2018年5月に発売されたニューモデル エアバギーココ フロムバース は新生児期から利用可能
2.ハイシート仕様
近年、ベビーカーはハイシートがトレンド。
ハイシートは座面が地上から高い位置にあることで、地表に舞うホコリや花粉などから遠ざけるメリットがあります。夏場は高温になるアスファルトの照り返しから温度を下げる効果もあります。
しかも、ママとの距離がグッと近くなってコミュニケーションをとりながらのお出かけができ、赤ちゃんの乗せ降ろしもラクラク。
ハイシートの定義ははっきりしませんが、ベビーカーメーカー各社のサイトを見ると地上高50cm以上あるタイプを指すようです。
スムーヴのシート高は58cm。4輪タイプを含む日本ブランドベビーカー全体で見ても最も高いシート高といえます。
対してエアバギーココは44cm。
14cmの差はかなり大きいのではないでしょうか。
3.エアレスタイヤの装備
スムーヴ人気の核となるのが大きいタイヤの存在。街中で頻繁に遭遇する歩道の段差や少々の悪路も気にすることなく、柔軟に対応してくれます。
エアバギーをはじめ、3輪大型タイヤを装着したベビーカーはそのほとんどがエアタイヤ(自転車のような空気を入れるタイプ)を採用しています。
対してスムーヴはエアレスタイヤを装備。
エアレスタイヤとはエアタイヤのような乗り心地、押しごごちを実現しながら、空気を入れるなどの面倒がなく、メンテナンスフリーで気軽に使えるのが特徴。
ちなみにスムーヴの初期モデルはエアタイヤを採用していましたが2017年発売のスムーヴAC以降に発売になったモデルは全てエアレスタイヤ仕様となっています。
スムーヴ各モデルの機能と違い
スムーヴAC
2017年2月発売
カラーバリエーション:左から,レッド/ブラウン/ネイビー/グリーン
2017年9月、新色追加
カラーバリエーション:ブラックアイボリー(左)/ピンク(右)
スムーヴACは2018年7月現在、シリーズ中のスタンダードモデルで最も売れている人気機種。3輪バギーとしては一通りの装備を備えています。
主要装備は以下のとおり。
メンテンナンスフリータイヤ
エアタイヤと同等の乗り心地と走行性能を実現しながら、空気の補充などのメンテナンスが必要ない仕様に仕上がっています。
58cmハイシート
ハイシートは複数のメリットがあります。上記 2.ハイシート仕様 をご覧ください。
フラットリクライニング
新生児期から利用可能なフルリクライニング仕様。170度まで傾斜し、無段階での調整が可能です。
簡単折りたたみ
座面中央部の内側に装備された折り畳み用ハンドルを持ち上げるだけで折りたたみが完了。そのまま立てれば自立もします。
ハンドルブレーキ
フットブレーキはもちろん、手元にはハンドブレーキも装備。スピード調整や咄嗟の危険時にも対応してくれます。
大型カゴ
座面下には超大型30ℓのビッグバスケットを装備。安定したベビーカーなので安心して荷物を入れられます。
サイト管理人の一言(スムーヴAC)
スムーヴシリーズのスタンダードモデルとはいえ一通りの機能は網羅しており、不満点は特にありません。
唯一の競合モデルであるエアバギーシリーズと比べるとスペック的には凌駕している部分もあり、使いやすさという点では一枚上手か。
3輪大型タイヤのバギータイプもここまで使いやすく実用的になったのかと大きく頷きたくなる納得できる一台です。
スムーヴ プレミアム
2017年2月発売
カラーバリエーション:ブルーデニム(左)/グレーデニム(右)
大人気、スムーヴACに3つの機能を付加した上位モデル。
お洒落なデニム調フードがついた高級感たっぷりの様相が目を引きます。
プレミアムという言葉を聞くと見た目の豪華さをイメージされるかもしれませんが、どちらかというと実用的な機能を付加した便利なモデルというほうがしっくりとくるかもしれません。
以下3つの機能を見たらプレミアムを選択したくなるでしょう。
フロントロック
スムーヴはどのモデルも折りたたみ時は自立可能ですが、多少不安定なのは否めません。前輪キャスターロック機能により、さらに安定した自立が可能となりました。
お出かけ先やタイトな玄関先の保管時には効果を発揮するでしょう。
足のせサポートが畳めてコンパクトに
足乗せサポートは大変便利な機能ですが通常モデルでは折り畳み時に出っ張ってしまうのがネック。僅かな大きさの違いにより、上手く収納できないことはベビーカーではよくありえること。
少しでもコンパクトになるのは非常にありがたいことです。
デニム調フード&レザー調ハンドル
元々高級感のある外観が特徴のスムーヴがさらにグレードアップ。
一味違ったスムーヴライフが体感できます。
サイト管理人の一言(スムーヴプレミアム)
しっかりと自立するフロントロック機能、足乗せサポートをたたんでコンパクトになる機能は外出時や玄関先の収納に大いに効果を発揮することでしょう。
できれば欲しい機能ですが、ベースモデルであるスムーヴACとプレミアムの価格差は約¥6,000-(2018年7月現在)。
この価格差をどう捉えるかは個々の判断によりますが、私個人的には多少出費してでも是非利用したい機能です。
スムーヴ トラベルシステム
2017年12月発売
カラーバリエーション:ミッドナイトサークルズ(左)/シルバープラッド(右)
スムーヴトラベルシステムは別売のベビーシート(インファント カーシート)を同時利用することで5つの機能を持たせることができます。
トラベルシステムと呼ばれるベビーカーとベビーシートを相互に利用するこの方式は欧米ではスタンダードな仕組みでより高い安全性と利便性を発揮することができます。
唯一のライバルモデル、エアバギーココのユーザーさんのほとんどはトラベルシステムを利用しており、マキシコシシートを使った組み合わせは街中でも頻繁に遭遇するほど。
スムーヴシリーズでトラベルシステムを利用できるのはこのモデルのみです。
スムーヴプレミアムの3つの機能も装備されています。
サイト管理人の一言(スムーヴトラベルシステム)
5WAYの機能をよく理解のうえで利用すれば、これほど便利な機能はありません。インファント カーシート や インファントカーシートベース を別途買い足すことになりますが、新生児期から1歳ぐらいまでの利用に限定されるものの、大事な時期での高い安全性と利便性は大いに利用する価値はあります。
スムーヴ スマートブレーキ
2018年3月発売
カラーバリエーション:リュクスレッド(左)/リュクスグリーン(右)
ベーシックモデルスムーヴACに、より安全性の高いブレーキシステムを搭載したモデル。
一般的なハンドルブレーキタイプはスピード調整や静止の際、ブレーキ部を握ります。↓
画像:スムーヴ プレミアム
対して「自動安心ブレーキ」は操作バーを握ることで動き出し、止まる場合は手を放します。通常の手元ブレーキ操作と逆になるのです。
大型3輪タイヤのベビーカーはタイヤの転がり抵抗が少なく押しやすい反面、手を離した際に意図せず動き出してしまうヒヤリとした経験をされる方が少なからずいらっしゃいます。
普通に利用していれば起こりえない問題ではありますが、スマートブレーキは走行時は手を添えてないと動かない方式となっているため、さらなる安全性を考えればとても有効な機能であるといえます。
スムーヴスマートブレーキには
スムーヴプレミアムの3つの機能は搭載されておりません。
サイト管理人の一言(スムーヴスマートブレーキ)
より高い安全性を求める方には◎。
3輪バギーの欠点を補う非常によくできた機能です。
欲を言えばプレミアムモデルに搭載されている3つの機能がついていればなおgood!
デニム調フード&レザー調ハンドルなどの装飾類はともかく、フロントロック機能と足載せサポート折り畳み機能は上位モデルだけに搭載してほしかったのは私だけではないと思います。
低予算でも大丈夫!超お買い得なスムーヴのご紹介
ここまで2018年7月現在、販売されているスムーヴの現行モデル4機種をご覧いただきました。さらにもう一つ、隠れた存在の名品スムーヴをご紹介いたします。
スムーヴはどの機種も6万円を超える高級ベビーカーです。卓越した走破性、充実した装備を考えると仕方のないところですが、完全に予算オーバーという方も少なくありません。
もう少し安ければ検討するのに・・・とお嘆きのアナタに超お買い得なスムーヴをこっそりとご紹介いたします。
それは初期型の スムーヴ です。2018年7月現在、価格は驚きの3万円台中盤!一般的なスムーヴが6万円を超えているだけにビックリ価格なのはご理解いただけるかと思います。
画像をご覧いただいてわかるように当たり前ですが普通にスムーヴです。
でななぜこれほどまでに安いのでしょうか。
理由はいわゆる型落ちのためです。
本モデルはスムーヴABと呼ばれるモデル。現行モデルであるスムーヴACの一つ前のモデルとなります。
ベビーカーはどのメーカーも1年に1回程度の割合でモデルチェンジを実施します。モデルチェンジといってもフルモデルチェンジではなく、外装と一部機能が付加される程度のマイナーチェンジが一般的。このモデルも現行モデルとベースは全く一緒です。
では現行モデルのスムーヴACと本モデル、スムーヴABはどこが違うのでしょうか。
スムーヴABとスムーヴACの違いは!?
大きな違いはたった一つ。
小さな違いまで含めると全部で3つの異なる点があります。
1.一番の大きな違いはタイヤ
スムーヴシリーズは現行モデルのスムーヴACで3代目になります。本モデル、スムーヴABは2代目。
スムーヴの初期モデルはエアタイヤ。スムーヴACをはじめ、2017年以降に発売になったモデルはすべてエアレスタイヤとなりました。
エアレスタイヤはメンテナンスフリーである大きなメリットがありますが、対するエアタイヤが決して劣っているわけではなく、究極の乗り心地、押しごごちを重視するならばエアタイヤタイプをと選択される方もいらっしゃいます。
ちなみに競合モデルのエアバギーココは全機種エアタイヤを採用しています。
2.座面クッション素材の違い
スムーヴは赤ちゃんの快適性も重視したベビーカー。
座面部のシート素材にも妥協がありません。
本モデル、スムーヴABはシート部に高級寝具素材で有名な東洋紡のブレスエアを採用。現行モデルは全てシルキーエアを採用しています。
どちらも機能面では遜色ない優れたシートなのでこの部分の違いを指摘するのはあまり意味のないことかもしれません。
3.カラーリングの違い
ベビーカー選びの重要なポイントの一つに好みのカラー選定が挙げられます。
ママさんのラッキーカラーにしたり、男の子、女の子によっても変わってくるでしょう。
ベビーカーはモデルチェンジ毎に新しいカラーバリエーションを用意してきます。
スムーヴもABモデルとACモデルではカラーリングは異なります。
↑画像:エアレスタイヤの現行モデル スムーヴ AC
↑画像:エアタイヤ装備の初期型 スムーブ
あなたの好きなカラーモデルはありますか?
安価なスムーヴABは売り切り商品のためか、色は限りがあるようです。
最後に・・・
2018年7月現在販売されているスムーヴ全5モデルをご覧いただきました。
どれも特徴があり、魅力的なモデルであることは間違いありません。
機種選定に正解はなく、あなたが必要と思われる機能を有したモデルを素直に選んでも間違いではありません。
スムーヴは3輪タイヤを装備した卓越した走りとそれに伴う赤ちゃんの乗り心地を重視したベビーカー。また、新生児期から利用できることも大きなポイントです。
それらをフルに発揮するモデルは?・・・
個人的には装備が充実した スムーヴ プレミアム に惹かれます。
是非ご参考まで。
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