ベビーカー選定時にハンドルアジャスターという語句をよく耳にするかと思います。
ハンドルアジャスターとは何なのか?必要な機能なのか?メリット・デメリットなどを解説していきます。
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ハンドルアジャスターとは
ハンドルアジャスターとはベビーカーの持ち手部分の調整機能・ハンドル角度調整機能のことをいいます。
名称はメーカーによって異なり、コンビでは「ハンドルアジャスター」、アップリカでは「マルチハンドル」、ピジョンでは「ハンドル角度調整」などと呼ばれています。
主に大型・多機能の高価格帯モデルに搭載されているケースが目立ちます。
ここでの呼称は一般的に呼ばれているコンビの呼称、ハンドルアジャスターに統一して進めさせていただきます。
ハンドルアジャスターのメリットデメリット
メリット
コンパクト収納
ハンドル角度調整によって折りたたみ時のベビーカーの全長が短くなることが最大のメリットと考えています。
現代の多機能ベビーカーはどれも大型になっており、折り畳んでも高さ(長さ)があるのがネック。自動車のトランクへの収納や玄関先に置く際などはなるべくコンパクトになったほうが助かります。
持ち運びに便利
ハンドル角度をマックス(90度)にすることで折りたたみ時の地上高が低く抑えられます。そのため、背の低い方でも無理なく持ち上げることが可能となります。
画像:左)アップリカ オプティア 右)アップリカ ラクーナクッション
上画像はアップリカの最上級モデル「オプティア」とミッドレンジモデル「ラクーナクッション」を折りたたんだ状態で並べたところ。
オプティアのほうが車格は上で大柄ですがハンドル角度調整機能がついているため、全高が抑えられています。
↑持ち運びの利便性は「軽さ」だけでは判断できない
背丈の異なるパパ・ママの利用が可能
背の高さが大きく異なるパパ・ママの同時利用時にはワンタッチで高さ調整ができるのでとても重宝します。
ハンドル位置によって力の加わり方が異なってくるため、ベストポジションで押すことができる角度調整機能は利用者を選ばない特別な機能といえます。
デメリット
デメリットはあまりありませんが、あえて言うならという内容をとりあえず申し上げます。
重量増
ハンドル角度調整機能を付加した場合、100~200gほど重くなるのが一般的です。
同じモデルでありながらハンドル角度調整ありの ランフィ リノン3(アカチャンホンポオリジナル)と未装備の ランフィ RA9(メーカーオリジナル)では200gの差があります。
たかが200gと思われるかもしれませんが、少しでも軽いモデルが好まれるベビーカー界においてこの200gは大きな差といえます。
この事例と同じようなモデルはいくつかあります。
ちなみにこの2モデルには若干の価格差もありますのでこのあたりも一緒に考えあわせた場合、どのようにとらえるかはお任せいたします。
ハンドルアジャスターが搭載されたベビーカー一覧
コンビ スゴカル4キャスシリーズ
スゴカルはコンビの主力モデル。軽量+オート4輪は現在最も人気のある形態ですが、その中でも特に人気の一台です。
価格の異なる複数のモデルがありますが、基本構造はどれも一緒。(lightモデルにはハンドルアジャスターはついていません)
わずか5.0kgながら必要な機能はほぼすべて網羅しており、トータル的なバランスの良さが人気となっている理由です。
ハンドルアジャスターの装備や他メーカーにはない持ちカルグリップの採用など、持ち運びの利便性にも長けています。
ベビー用品量販店へ出向くと分かりますが一番いいポジションに複数陳列されていることから、人気の高さと店側のイチオシ商品であることが見て取れます。
軽さは重要。だけど充実した機能も欲しい。そんな欲張りの方にはコレを選んでいただければ後悔はありません。
コンビ アンブレッタ
アンブレッタはコンビの最上級モデル。
足元まですっぽりと覆う超大型幌や斬新なホイルデザインを纏った大径ダブルタイヤ、曲線がエレガントなフレーム構造などから見てとれる美しく優雅な佇まいは日本ブランドの他機種にはない別格のオーラを輝き放っています。
外観に目が行きがちですが、ベビーカーとしての機能性も一級品。
コンビ独自の超衝撃吸収素材エッグショックをシート全面に使用。
足廻りには路面の僅かな振動も吸収する4輪ソフトエアサスペンションを採用するなど赤ちゃんの乗り心地には抜かりありません。
クラス最大の58cmハイシートは大型幌と相まって夏場の強い日差しと地面からの反射光からしっかりと守ってくれます。
このカテゴリーのモデルは重さについて言及されることもありますが、片手で抱え込むように持てる持ちカルグリップが装備されているので力のない女性でもそれほど負担になることはないでしょう。
持ちカルグリップがあるため、ハンドルアジャスターは持ち運びの利便性よりもよりコンパクトになることでの自動車のトランク収納時などに特に活躍することでしょう。
アップリカ オプティアシリーズ
オプティアはアップリカの最上級モデル。余裕のあるゆったりとしたシートスペースと走行時の振動軽減、そしてお出かけ時のストレスから守る各箇所のきめ細やかな心配りと3つの部分に注力したベビーカーです。
複数のモデルがありますが、年式の違いにより形式が異なり、価格の若干変化します。
アップリカらしいスポーティで洗練された外観も魅力です。
大型のモデルだけにハンドル調整機能は特に効果を発揮します。
ピジョン フィーノ
最高峰の乗り心地と走破性が両立したピジョンのトップモデル。
余裕のあるサイズながら軽く、しかも軽快に走るのでストレスなく利用できます。
特筆すべきは2点。A型両対面タイプでは最大径18cmの大きなタイヤの採用。そして、乗り心地と押し心地の両面で効果を発揮する充実した2か所のサスペンション類。ベビーカーでは珍しい座面下にあるサスペンションは足回りサスで吸収しきれなかった衝撃をさらに吸収してくれる優れもの。
赤ちゃんの快適性を補助するさまざまな機能も併せ持っており、A型両対面ベビーカーではこれ以上にない充実装備の一台です。
こちらも大型ベビーカーのため、折りたたみ時の運搬にはハンドル角度調整にて車高が低くなるため、持ち運びが楽になります。
ピジョン ランフィ リノン3
ピジョン ランフィ リノン3はベビー用品販売の最大手、赤ちゃん本舗とピジョンの共同開発品。
オリジナルの ランフィ RA9 をベースとし、人気の機能はそのままにハンドル角度調整機能を搭載した利便性の高いモデル。
カラーバリエーションはオリジナルのモデルにはない個性豊かな5色をラインアップ。注目カラーは ボタニカルズー 。
アカチャンホンポのオリジナルベビーカー購入方法は実店舗もしくは以下、オムニ7サイトのみとなっております。
アップリカ ラクーナビッテ ソファークッション
こちらも「アカチャンホンポ」のオリジナル商品。
軽量+オート4輪搭載の人気モデル、アップリカ ラクーナの最新機種です。
ソファークッションと呼ばれる座面下に搭載された振動軽減システムと肉厚のある豪華なクッションが特徴。
ラクーナクッションという名前が酷似したメーカーオリジナルモデルがありますが、大きさが異なり、全く別物といってもいいでしょう。
メーカーオリジナルのラクーナシリーズにはハンドル調整機能(マルチハンドル)を搭載したモデルは存在しません。
グレコ シティスター
シティスターはグレコの最新モデル。
オート4輪は搭載されていませんがその分超軽量・コンパクトにできており、気軽に使えるサイズ感が評価されています。
軽量タイプのベビーカーではこのモデル唯一「ハンドル角度調整機能」が搭載されています。
お手頃なお値段も魅力です。
さいごに
ハンドルアジャスター(ハンドル角度調整機能)は使ってみるととても便利な機能です。
この機能が付いていて購入後に失敗したという話は聞いたことがありません。
ハンドルアジャスターありきで機種選定をされる方は少ないかと思いますが、店舗で実機を触れる機会がありましたら、ご自身の使い心地を体感し、利用環境をシュミレーションしてみてください。
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