ベビーカーの選定基準となるのは、インスピレーション、デザイン、ブランド、操作性などではないでしょうか。
そして、もうひとつ外せないのが「折りたたみ方法」。
ワンタッチで簡単操作、しかもコンパクトになり、しっかり自立するタイプが理想ではありますが・・・実際はどうなのでしょうか。
カフェや公共の場でベビーカーが折りたたんだ状態で置いてある光景をあなたも一度は目にしたことがあるかと思います。
普段の生活の中で見慣れているこのようなベビーカーのある風景に触れて自然と身についている先入観があります。
「ベビーカーは折りたたんだとき、コンパクトになり自立するものだ! と・・・」
日本国内では3大メーカーであるコンビとアップリカ、ピジョンの製品が圧倒的なシェアを持っており、目にする機会が非常に多いのは事実です。
前途で述べた先入観はこれら日本ブランドのベビーカーを頻繁に見ているからだと推察できます。
ここ10年ぐらいの国内ブランド製品はワンタッチで開閉が可能でかつ、コンパクトに、そしてきれいに自立する機種がほとんどなのです。
しかしながら、海外製品の中には日本的な折りたたみ方法やコンパクトさなどをはじめから求めていない機種も存在します。
これはその国その国の生活環境も影響しています。
「折りたたんだとき、少しだけでも小さくなれば車に積めるので問題なし」
「ワンタッチで開閉!?折りたたむ機会も少ないから必要ないでしょ!」
そんな感覚が欧米にはあるのかもしれません。
ここで、あなたの決断が求められます。
折りたたみ機能が充実していたほうがよいが、欲しい製品、ブランドにはこだわりがある。そんな場合、どこまで妥協できますか?
ベビーカーはすべての条件を満たす機種は存在しません。
折りたたみが得意ではないからといってそのベビーカーが劣っているといっているわけではありません。
ちょっと大げさな言い回しをしてしまいましたが、日本国内、特に都心部ではタイトな空間が多く、 折りたたみが必要なシチュエーションは必ず出てきますし、その部分の需要は他国に比べて圧倒的に多いのは事実です。
現在最も人気があると思われるベビーカーの折りたたみ方法を動画で見ていきましょう。
あなたの考えが変わるかもしれません。
本ページでは日本ブランドのベビーカーのみを集めてみました。
リンク先の動画はすべてユーチューブ内のものですので安心してご覧いただけます。
国内ブランドベビーカー
combi コンビ
2018年現在販売されているコンビのベビーカーは「アンブレッタ4キャス」、「スゴカルシリーズ」、「メチャカルハンディ オート4キャスシリーズ」、「メチャライト」などのA型両対面タイプとB型の「F2シリーズ」があります。
A型はグレードに関係なく、折りたたみ方法はどれもほぼ一緒。
まずはA型両対面タイプの折りたたみ方法を見てみましょう。
以下はメチャカルハンディ オート4キャスの動画ですが、本体は最新モデル、スゴカル4キャス compactと一緒。アンブレッタ4キャスはこのモデルよりも一回り大きく、メチャライトは一回り小さいとお考えいただければイメージはつかめるかと思います。
こちらも併せてご覧ください。
前途画像は現在は販売されていないコンビの「メチャカルファースト」という機種ですが、現行モデルと大まかな構造に違いはなくほぼ一緒。大きさ・グレードともに現行モデルの「メチャライト 」と同等なのでイメージは掴めるかと思います。
B型モデル コンビ F2の折りたたみ方
B型構造のF2シリーズは前途A型と似たような折りたたみ式に見えますが、どちらかというと「織り込まれる」といった感じ。
ハンドルを握り、「押し下げる」形で畳まれます。そのため折り畳みの自立時は車高が低く抑えられています。
画像はF2シリーズの最新・最上級モデル「F2 plus アスレジャー プラス AJ」
pigeon ピジョン
2018年現在販売されているピジョンのベビーカーはA型両対面の「フィーノ」「ランフィ RA8」、A型でコンパクトに折りたため、持ち運びに便利な「パタン」、B型の「ビングル」があります。
フィーノとランフィ、B型のビングルの折りたたみ構造はほぼ一緒。
⇒ ビングルの開閉
どちらも片手で簡単に折りたたみが可能です。
パタンの折りたたみ方法
パタンは片手で簡単に折りたためて、しかも従来のベビーカーでは考えられないほどコンパクトになる「新発想ダウンサイジングコンセプト」が特徴の保管と持ち運びに長けたモデル。
折りたたみ時の高さはたった70cm。保管時は場所を取らないため、玄関先に置いたりコンパクトカーへの収納など限られたスペースでもすっぽりと収まるのが特徴。
持ち運び時はバッグのように肩から担いだり、キャリーバッグのように引いて運ぶことも可能です。
折りたたみ動作は想像するよりも非常にシンプルで簡単。
ゆっくりとわかりやすく行っているため、少々ぎこちなく見える開閉動作ですが、数回繰り返せば誰でも問題なく作業できます。
以下の動画は流れるようなとてもスムーズな開閉動作を確認いただけます。
CM動画なので当然なんて思われるかもしれませんが、片手で赤ちゃんをだっこした状態でもわずか数回繰り返して特徴を掴めれば誰でもこれぐらいにはなりますのでご安心を。
Aprica アップリカ
2018年現在販売されているアップリカのベビーカーは多種に渡ります。
折り畳み形状別に分けてみるとすると、A型両対面(B型)、A型背面、バギータイプA型、3輪タイヤバギーに分類できます。
それでは順番に見ていきましょう。
A型両対面、B型
アップリカの主力モデルはやはりA型両対面モデル。次にB型となります。
この両者は折りたたみ構造がほぼ一緒。
A型両対面モデルは次のとおり。
一番左:アップリカの最上級シリーズ、オプティアの最新モデル オプティアAC 。
左から2番目:アップリカで一番売れているミッドレンジモデル、ラクーナシリーズの最新機種 ラクーナ ソファークッション 。
左から3番目:A型両対面でありながら3.9kgの超軽量&コンパクトモデル カルーンエアー 。
最右:アップリカの最上級モデル。オプティアの発売により実質旧型となったものの装備や機能性は現在もトップクラスの ソラリア 。
4機種をご紹介しましたが、どれも折りたたみ方はほぼ一緒。この中からソラリアをピックアップして見てみましょう。
⇒ オプティア 片手で赤ちゃんを抱っこしているときの閉じる動作
オプティアはアップリカの現行最上級モデル。
折り畳みのみで展開動作がありませんが、上のソラリアと同じ動作でイメージは掴めるかと思います。
B型 マジカルエアー
軽量B型ベビーカーでは長年にわたり上位の人気を維持しているマジカルエアーの動作を見てみましょう。
動画は2015年モデルですが、現行モデルも構造は一緒です。
0:25あたりから開閉シーンとなります。
方法と動作は前途のA型とほぼ同じです。
A型背面 コンパクトタイプ ナノスマート
畳むとスッキリ、コンパクトになる3つ折りのベビーカー。前途でご紹介したピジョン パタンとコンセプトが似ています。
生後1カ月から使えるA型背面ベビーカーなのに驚くほどコンパクトになるため、電車・バス・車でのおでかけ・旅行にも邪魔になることはありません。お出かけを楽しむママさんに好評です。
ナノスマートの開閉動画が見つからなかったのでイメージを張り付けてみました。
私自身、実物を手にして開閉を行ってみましたが片手でできるうえ、動作の際、引っ掛かりもありませんでした。ストレスなく、スムーズな行程だったと感じています。
スタンダードタイプの ナノスマート と、レザー調ハンドルとはっ水加工のサンシェードを採用した最上級グレード ナノスマート プラス から選べます。
A型バギー スティック
洗練されたフォルムが特徴のアップリカ スティック。
バギータイプでありながら、新生児期対応のリクライニング角度を有したA型タイプのベビーカー。
唯一無二の独特な折りたたみ方法で、場所を取らない縦長に折りたためるのが特徴です。
それではアップリカ スティックの折りたたみ方法を見てみましょう。
いくつかの作業工程があり、しかもワンハンドで完了するわけではありませんが、慣れれば流れるような動作での開閉が可能です。
独特の折りたたみ方法で細く長くコンパクトに、しかも自立してくれるので収納面では助かります。
⇒ アップリカ スティック リミテッド VERYモデル の詳細と価格
⇒ 【VERYコラボモデル】 スティックリミテッド (amazon)
3輪タイプ スムーヴ
大型3輪タイヤを装備した走破性の高さとお洒落な外観が特徴のシティストローラー。
170度角度までリクライニングすることで新生児期にも対応したA型ベビーカー。
2018年9月現在、スムーヴシリーズにはスタンダードモデルの「スムーヴ AC」、充実した装備の「スムーヴ プレミアム」、自動安心ブレーキを装備した「スムーヴ スマートブレーキ」、別売のベビーシートを相互に利用することにより5つの機能を持たせることができる「スムーヴ トラベルシステム」の4つのラインアップがあります。
基本部分はどのモデルも一緒。折りたたみ方も一緒です。
それではスムーヴシリーズの開閉方法を見てみましょう。
開閉は片手で簡単完了。そのまま置けば自立もします。
さいごに
日本ブランドの現行トップモデルはどれも海外製品と比較にならないほど折り畳み構造が進化し、誰にでもすばやく、しかもコンパクトになるのが特徴。
お国柄なのかもしれませんが、日本のタイトな環境で使うには利便性の高い折りたたみ構造がなければ不便なため、特に発展したともいえるでしょう。
機種によって操作方法や折りたたみ時の大きさは異なりますが、おおむねシビアな日本の消費者を満足させる出来栄えになっているのは共通しています。
あとは個人個人のライフスタイルに合わせて選定することとなります。
機種選定の際、折りたたみについては後回しになる傾向になりますが、実はとても重要な事柄なのであとで後悔の無いよう、しっかりと吟味することをお勧めいたします。
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