ベビーカーにはA型・B型という種別がありますが、もうひとつのカテゴリーがあります。
多機能ベビーカー、トラベルシステムベビーカーと呼ばれるタイプです。
どのようなタイプなのか?メリット・デメリットは?複数のモデルから選ぶにはどのようなところに注視すべきなのか?
このような疑問にお答えします。
目次
トラベルシステム(多機能ベビーカー)とは?
トラベルシステムとはベビーカーとベビーシート(チャイルドシート)を組み合わせて利用する形態の総称。
複数の機能を持たせることで利便性と安全性を向上させた画期的システムです。
欧米ではポピュラーでスタンダードな利用法。ここ数年、日本でもじわじわと浸透してきた注目の使い方です。
ベビーカーとチャイルドシートは別物ですが・・・
-
ベビーカーの快適性
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チャイルドシートの安全性をプラス
- 利便性の高い複数の機能が付加
トラベルシステムの主役となるのがベビーカーとチャイルドシート(ベビーシート)。
ベビーカーとチャイルドシートは全く別物のように思いますが、この2つを組み合わせて利用することによって安全性と利便性が高次元で両立してくれるのです。
トラベルシステムの大きな4つの機能
トラベルシステムの特徴である大きな4つの機能を見ていきましょう。
日本では最もポピュラーな組み合わせの「エアバギーココ」と「マキシコシシート」を例にご紹介していきます。
その1 ベビーカー
エアバギーココは3輪タイプのお洒落なベビーカー。
街中で遭遇する機会が多いので、あなたも1度は目にしたことがあるでしょう。
エアバギーシリーズはシートや幌の着脱が容易でベビーシートのセッテイングが非常に楽なモデルとして有名です。
シートを外すと・・・・こんな感じになります。↓
フレームのみの状態にマキシコシシートをセッティングすると・・・
一般的なベビーカーとは完全に異なる不思議な形に変身します。
ベビーシートは自動車に設置して利用するのが一番の目的。万が一の時には赤ちゃんをしっかりと守ってくれる頼もしい存在です。
そのベビーシートをベビーカーにセットするのですから、通常のベビーカーに比べて高次元の安全性が確保できるのはご理解いただけるかと思います。
その2 チャイルドシート
ベビーシートの本来の目的はチャイルドシートとして利用すること。ベビーシートは新生児期から約1歳まで利用する特化型のチャイルドシートのことです。
赤ちゃんが乗ったベビーシートをベビーカーから取り外し、そのまま自動車へと設置できます。
すやすやと眠った赤ちゃんを起こすことなく、安全な移動が可能となるのです。
その3 ベビーキャリー
自宅や目的地に到着したら赤ちゃんを抱きあげることなく、ベビーシートに乗った状態でそのまま持ち上げ移動します。
側面衝突まで考慮に入れたベビーシートなら安心して移動ができますよね。
特に産院からの退院時にはスムーズに対応してくれることでしょう。
その4 バウンサー・ベビーチェア
たまご型で可愛らしいデザインのマキシコシは床底部に工夫があります。
絶妙な湾曲があり、床に置いて軽く押すとゆらゆらと動き、バウンサーへと変身します。
ベビーチェア機能
ハンドル部分を床面に設置した状態にすれば固定されたベビーチェアに早変わり。
外出先では簡易ベッドになり、お子様の安全を確保できます。
トラベルシステムに対応したモデルをチョイス
トラベルシステムはすべてのベビーカー・チャイルドシートに対応しているわけではありません。
主に日本国内で利用されているトラベルシステムは欧米ブランドが主流。それも世界的に名の通ったインポートプレミアムモデルが多いのが特徴です。
しかしながらトラベルシステム対応ベビーカーで最も有名なのは欧米ブランドではなく、日本ブランドのエアバギーココシリーズでしょう。
どんなブランドと組み合わせがあるのか?代表的なモデルを見ていきましょう。
エアバギーココ&マキシコシペブル
クイニーザップ&マキシコシ
バガブービー&マキシコシ
ストッケ エクスプローリー&マキシコシ
サイベックス ミオス&クラウドZ
サイベックス イージーSツイスト&エイトンQ
トラベルシステム機種選定方法は主に3つのパターンがある
ベビーカーとベビーシートとの組み合わせで構成されるトラベルシステムは相互の機種選定に苦労しそうですが、ほとんどの先輩ユーザーは以下3つのパターンの選び方に該当しています。
マキシコシベビーシートから入る
ベビーシートで最も有名なブランドはオランダのマキシコシ。
世界的に見ても実績はダントツ。ベビーシート界のプレミアムブランドといえます。
かわいいデザインと豊富なカラーリング、そして高い安全性を有していることなどから日本国内のユーザーさんから圧倒的な支持を集めています。
マキシコシの存在を知った後にトラベルシステムに興味を持ったという方も少なくありません。
マキシコシシートは世界各国のトラベルシステム対応ベビーカーに対応しています。
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以下が2019年現在のマキシコシベビーシート人気機種です。
マキシコシ ペブルプラス
マキシコシベビーシートの最新モデル。
自動車設置時のチャイルドシート利用時は欧州最新安全基準「i-size(アイサイズ)・R129」に準拠しているため(別売りの車載専用ベースメント「2WayFix(2ウェイフィックス)」利用時)最も安全性の高いベビーシートとして支持されています。
洗練されたデザインも見逃せません。
マキシコシ カブリオフィックス
現行マキシコシベビーシートの中では最も販売年数が長く、実績十分の安心人気モデル。
軽量・コンパクトで意外と安価な面が評価されています。
お気に入りのベビーカーから入る
ベビーカーは単に「赤ちゃんを運ぶ道具」からファッション性を重視した「お洒落アイテム」としての要素が強くなってきました。
短い間にしろ折角利用するベビーカーだから、おしゃれで恰好いいベビーカーを使いたいという気持ちはよくわかります。
トラベルシステムに対応したお気に入りのベビーカーから選ぶ方法は最もスタンダードな方法といえます。
関連記事:
トラベルシステム対応ベビーカーと利用可能なベビーシート組み合わせ一覧
お得なセット品から入る
トラベルシステムは高額なイメージがありますよね。
原則としてベビーカーと一緒にベビーシートを購入しなければなりませんのでモノによっては10万円超えも覚悟しなければなりません。
しかしながら探してみるとかなり安いセット品も複数存在するのです。
特にブランドにこだわらなければ通常のA型ベビーカーより安価なモデルもたくさんあります。
トラベルシステムの機能性を重視し、尚且つ安価なモデルをお探しの方にはおすすめです。
関連記事:
セット販売でお買い得なトラベルシステム対応 人気のおすすめベビーカー6選
ベビーシートにマキシコシをチョイスするのがトレンド
トラベルシステムに対応したベビーカーは世界を見渡すと複数ありますが、日本国内で販売されているモデルの中で最もメジャーな存在といえるのはエアバギーココ、クイニーザップ、バガブービー5あたりでしょうか。
対してベビーシートはというとマキシコシ社の製品がほとんどを占めています。
それ以外のベビーシートで有名どころといえばドイツの「レーマー」、「サイベックス」などが挙げられます。
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さいごに
トラベルシステムのイメージは一般的に「高額」「嵩張る」「重い」などのステレオタイプのイメージが付きまとっているように思います。
しかしながら、安価なモデルも意外に多く、安全性に長けたツールであることをしっかりと理解すれば重さや大きさなどのマイナス点は相殺されることでしょう。
実際のユーザーさんの生の声を聞いてみると「利用してよかった」という肯定的な意見が多く、かなりの乖離があるように感じます。
これからベビーカーを購入しようとお考えの方はとりあえずトラベルシステムとはどのようなものなのかを前向きに理解するだけでも良いかと思います。
また、ご自身がベビーカーを利用している場面をシュミレーションしてみるとトラベルシステムを有効活用できる環境にあるかもしれません。
ベビーカーを利用するのは短期間です。安全・安心・楽しく利用するのにトラベルシステムはあなたの一助になってくれるかもしれませんよ。
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