ランフィはピジョンの主力モデル。
新生児期から利用可能なA型両対面で、しかも軽量+オート4輪搭載というカテゴリーが現在のベビーカーのトレンドとなっていますが、ランフィはまさにそのど真ん中にある機種として注目を浴びている超人気ホットモデルであります。
このカテゴリーのモデルは他メーカーを含めて2019年6月現在3モデルがあります。ここでご紹介しているランフィと コンビ スゴカルα 4キャス compact、アップリカラクーナクッション の3機種群となります。
どれも 軽量A型両対面+オート4輪搭載 というコンセプトは同じながら、ランフィは中味をよく見ると競合モデルとの差別化がはっきりしており、あらゆる面で実によく考えられて作られていることが分かります。
既存の人気他社モデルをよく研究して作られている部分が随所に見受けられ、「軽さ」と「取り回し」そして「使い勝手」が見事に融合した新しいコンセプトのベビーカーです。
これからA型ベビーカーの購入を考えられている方にとって、選択肢の一つに必ず入れなくてはならない機種であることは間違いありません。
ピジョン社は誰もがご存じのベビー用品関連の老舗メーカー。
ベビーカーではコンビ、アップリカの影に隠れていた感のあるメーカーですが、ランフィのクオリティとマーケティングを見ると本気度合がひしひしと伝わってきます。
ランフィの真の魅力を解説していきます。
ピジョン ランフィの概要
2015年1月、初代のランフィが発売されてから2019年4月発売の現行モデルまで4回のモデルチェンジを実施しています。
先代モデルRA8では劇的なモデルチェンジを行いましたが、それの発展形ともいえるのが現行のRA9。
前モデル、RA8との違いは大きくはありませんが着実に進化していることがわかります。
約1年ごとにモデルチェンジを繰り返しており、完成度が増した現行モデル(RA9)は究極のランフィといっても過言ではありません。
まずは製品概要・基本部分のまとめ
・押しやすさは重要
・赤ちゃんの乗り心地・快適性・安全性は重要
・軽さと持ち運びの利便性は重要
ランフィのタイヤの径は中軽量A型両対面ベビーカーでは最大。前輪は16.5cm、後輪は18cmと競合他社モデルと比べると圧倒的な大きさとなっております。
同時に大型のタイヤを支える足回りの強化を図りながら、車重は5.4Kgに抑えた軽量モデルに仕上がっています。
軽量タイプのベビーカーでは珍しいオート4輪を装備。大型タイヤとオート四輪の組み合わせにより走破性はワンランク上のモデルと同等、もしくはそれ以上。
軽量でありながら、走行性も重視した、今までにない新しいコンセプトのベビーカーです。
現代のベビーカーに求められているものをすべて網羅したトータルバランスはライバルと比較しても1歩先を行っているといっても言い過ぎではありません。
ピジョン ランフィのここが凄い!を解説
ランフィの優れているところはベビーカーにとって重要な各部分が妥協なくしっかり作り込まれているのが見えるところ。
しかも総合的にバランスがとれており、製品としての完成度は特に高いと感じます。
これはカタログ上のスペックだけをご覧いただいただけではわからないかもしれません。
これからじっくりと解説してまいります。最後までご覧いただければその意味がお分かりいただけるかと思います。
タイヤの大きさは軽量+オート4輪A型ベビーカーで最大級
ランフィ最大の特徴は超大径タイヤ。
前輪は16.5cm、後輪は18cmもあります。
これは国内ブランドの中軽量A型両対面ベビーカーでは最も大きいサイズ。
ちなみに、ランフィよりもカテゴリー的にはワンランク上に位置する高級モデル コンビ アンブレッタ 4キャス と同等、 アップリカ オプティアクッション よりも大きいのです。
↑画像:アップリカ オプティアクッション
↑画像:コンビ アンブレッタ 4キャス
16.5cmより大きいタイヤ径を採用しているのは、ランフィの上位高級モデル(ピジョン フィーノ)と、コンビ アンブレッタ の2モデルのみ。4輪ともに18cmとランフィの後輪と同じサイズとなっております。
↑画像:ピジョン フィーノ
↑画像:コンビ アンブレッタ 4キャス
押し感と乗り心地を優先して作られているこれらの高級カテゴリーベビーカーは特に足回りに注力しており、走行性能では定評があります。その分重量は増すわけですが、ベビーカー利用の快適性を最大限に発揮するように設計されているのです。
並居る同カテゴリー競合ベビーカーを引き離すランフィの大型タイヤは上位高級モデルと肩を並べるほどのワンランク、いやツーランク上の走行性を発揮します。
超大型タイヤにこだわった理由
ベビーカーは一般的にタイヤを大型化すれば走行性能は向上します。しかしながら、車重が重くなるという欠点があります。現代のベビーカー市場において「軽量」は最もセールスポイントになるキーワードの一つで、かなりの需要があるのは事実です。
「走行性能」と「軽量化」は大雑把に言うと、相反するところにあるのです。
それでも大型タイヤで勝負したピジョンさんには深いお考えがあったように感じます。
超大型タイヤにした理由。それは、街中に多い2cmの段差を難なく乗り越えること。
歩道と車道の切れ目の段差は約2cm。お買いものに出かけても、近所の散歩に行っても必ず遭遇するこの段差。
従来のベビーカーでは、常に路面を気にしながらその都度、前輪を持ち上げて対応しなければなりませんでした。
しかしながらランフィの場合、この段差を難なく乗り越えるため、それほど路面を気にかけることなく走行することが可能となったのです。
ベビーカー未経験の方には理解しがたいかもしれませんが、このたった2センチの段差でもタイヤ径の小さいベビーカーの場合、気づかずに走行しているとつまづいて大きな事故になりかねない場面に遭遇したという先輩ママさんたちも多いのです。
でも大型タイヤを装備したランフィなら安心。
私も実際に3kg強のダミー人形を乗せて2cmの段差超えを幾度か体験しましたが、フレームがしなることもなくストレスを感じず安定した押し心地を体感できました。
メーカーさんの研究の結果、2cmの段差を無理なく乗り越えるためには、16.5cm&18.0cmのタイヤがベストであると考えたのでしょう。
足回り性能にも注目
タイヤを大型化すると必然的にタイヤを支える足回りにも工夫を凝らさなければなりません。16.5cm&18.0cmの大型タイヤの性能をフルに発揮するためには、それを支える強固な足回りは必須となってきます。
一見すると華奢に見えるサスを中心とする足回りですが、工夫を凝らし考え抜いて作られた感じが見てとれます。
この部分はランフィのカタログでは書かれていない内容ですが、これが一番苦労されたのではないかと個人的には思います。
ちょっと固めですが、しっかりと機能するスイング式サスペンションも好感が持てます。
サスがしっかりと機能しなければ、単にタイヤを大型化しても段差を乗り越えることはできないのです。
大型タイヤ、足回り構造、サスペンションの3つが絶妙に調和しているランフィは2cmの段差はもちろん、多少の悪路でも難なくこなしてくれるでしょう。
シングル構造タイヤでスイスイ、ラクラク!
ほとんどのベビーカーは4輪ともにダブルタイヤを採用しています。走行安定性が増すこと、加重を分散させることなどが理由と考えられます。ダブルタイヤはベビーカーでは当たり前であり、前途の理由から王道と思われているようですが、そうでもないようです。
右がダブルタイヤのピジョン ソラチカ
ごくわずかではありますがシングルタイヤを採用している機種もございます。
世界的に大人気のオランダのバガブービーやイタリアのペグペレーゴSIなどがこれに該当します。
知名度の高いこれら機種がなぜシングルタイヤを選んだのでしょうか。
シングルタイヤにもメリットは複数あります。
まず第一に路面と接地する面積が少ない分、転がり抵抗が少なく押しやすさは格段に向上します。二つ目に方向変換時にはクイックなハンドリングを実現します。タイヤ本数が半分のため、車重軽減にもなるでしょう。
ランフィはシングルタイヤを採用しています。
ランフィの押しやすさとハンドリングは既存のベビーカーと比べると格段に良いことは私も実感しました。
みなさまが気になるのは走行安定性と安全性ではないでしょうか。
しかしながら、大型中空タイヤと考え抜かれた強固な足回りが4輪のもつメリットをカバーします。
これは私の個人的な考えなのですが、シングルタイヤ構造にするには技術的にとても難しいのではないかと思います。 それをしっかりとクリアしたピジョンさんの技術力は素晴らしいと実感しました。
軽量でありながらオート4輪を搭載
オート4輪機能とは、対面走行、背面走行のどちらのときでも前輪がフリーに動く機能。その際、後輪は固定され前輪だけが動くため、旋回性が高く、取り回しもラクラクというわけです。
オート4輪機能を体感すると、通常モデルの対面時のぎこちない動きには耐えられないといった方も続出しているもようです。
このオート4輪機能は各メーカーともに中上位機種しか搭載されていない特別な機能なのです。
理由は2つ考えられます。
1.特殊な機能付加のため、コストが嵩み、販売価格が高額になること。
2.機能が増せばその分重量も増します。また、足回りの剛性も高めなければならずプラスアルファの重量も発生します。
これらマイナス要因と思われる箇所はオート4輪搭載の各メーカーの最上位機種では関係ありません。
なぜならば、もともと高級機種のため価格は気にすることはありませんし、安定性重視のため重量に気を配ることも必要ないからです。
ランフィRA8はオート4輪を搭載していても総重量はたった5.3Kg。
一般的なオート4輪搭載の機種と比べてもかなり軽いのと、それほど高額ではない価格帯に抑えたのは立派です。
軽量+オート4輪+大型シングルタイヤの走行性は抜群!
ぜひ、量販店でこの優れた機能をご体感ください。
シート中央部分は簡単に取り外しが可能でいつも清潔に
ベビーカーは赤ちゃんの仕事場のようなもの。毎日良い仕事をすれば、ベビーカーのシートも当然汚れてきます。
ベビーカーのシートの汚れは見苦しいだけではなく、雑菌の繁殖なども考えられ、赤ちゃんの健康にも影響を与えかねません。
なるべくなら清潔な環境を保ちたいですよね。
最近のベビーカーはシートの丸洗いが可能といった製品も増えてきています。
ランフィも一番汚れが目立つシート中央部分が簡単に外れ、しかも丸洗いが可能。シート上にあるハグットシートSと呼ばれるサポークッション類も取り外しができます。
赤ちゃんをやさしくサポートするハグットシートSは高性能・新ポリエステル材として今、注目を集めているTEIJINエルクを採用。寝具の素材として有名なだけに通気性は抜群です。
さらにリバーシブルシートの下はメッシュのベースシートを採用。夏場の暑い時期にもしっかりと対応してくれます。
*↑画像は初代ランフィ
大容量で間口の広い収納カゴは最新トレンド
*↑画像は初代ランフィ
従来のベビーカーの下カゴは容量は小さく間口が狭いため使い勝手が良いとはいえませんでした。
しかしながらランフィのカゴは今までのベビーカーとはタイプの違う間口の広い大容量タイプ。ちょっとしたマザーズバッグや、かさ張るお買い物でも気軽に入れることができます。
人気のハイポジションシートを採用
*↑画像は初代ランフィ(現行モデルRA9は54.5cm)
ハイシートはA型ベビーカーではもうおなじみのの装備となってきました。もちろんランフィにも装備されています。
54.5cm(RA9)のハイポジションシートは地上の熱やほこりから赤ちゃんを遠ざけてくれる強い味方です。
この54.5cmサイズは競合製品と比べても一般的なサイズ。高からず、低からず、絶妙なポジションは赤ちゃんとママのコミュニケーションのとりやすい距離感を生み出してくれます。
まずはベビーカー機種選定のおさらい
初めてベビーカーに接する方にとってベビーカー選びは一苦労。
どの機種も同じように見えるため、何を基準に選べばよいのかと悩まれるかと思います。
新生児期から利用可能なA型ベビーカーを選ぶ際、決めなければならない部分をおさらいを兼ねてご説明いたします。
1.ベーシックモデル
2.高級モデル
3.軽量+オート4輪搭載モデル
まずは、この3つのタイプから選択する必要があります。
ランフィは 3.軽量+オート4輪搭載モデル に該当します。このモデル群は現在のベビーカーでは一番人気のカテゴリー。
ランフィを説明する前にこれら既存のベビーカー選びの基本をご覧いただきます。
1.ベーシックモデルのメリット・デメリット
・軽量コンパクトで使いまわしがよい
・小ぶりなためB型としても機能する
・安価
・各部位が簡素化されている
・軽量コンパクトゆえに走行性能をはじめ、乗り心地は上位モデルに比べて劣る
ベーシックモデルはとてもコンパクトで持ち運びの利便性が高く、気軽に使えることなどが最大の魅力です。
軽量+コンパクトにできているので、階段の上り下りや公共交通機関に乗り込む際にはそれほど気を使うことなく、女性でもラクラク持ち上げられるのはとてもありがたいこと。
ただし、現在のトレンドであるオート4輪が未搭載のため、対面走行時にはギクシャク感があります。
このタイプのベビーカーは一時期に比べて大幅に需要が減ってきているものの
1.安価なこと
2.コンパクトなため、B型としても無理なく機能すること
などから少数ながら根強い人気に支えられています。
総重量は3Kg後半から5Kgぐらいまで。力のないママさんでも簡単に持ち上げることが可能です。
軽くてコンパクトなので利便性は高いですが、本体を計量化することでの耐久性は他2タイプに比べて見劣りはします。
フレーム形状や足回り(車輪等)を簡素化することで軽量化を図っているため走行性能や安定性はある程度犠牲にしなければなりません。
使う側(ママさん)の利便性を中心にしたモデルといえます。
代表的なモデルは以下のとおり
アップリカ カルーンエアー
新生児期から利用可能なA型両対面モデルでは最軽量のたった3.8kg!これ一台でA型はもちろん、B型まで無理なく利用できるが魅力。
コンビ スゴカルハンディ
スゴカルハンディはコンビのベーシックモデル。名前の通り4.2kgとスゴく軽く、それでいてしっかりとした作りのコンビ製らしい安心感のあるベビーカー。
お求めやすい価格も魅力です。
高級モデルのメリット・デメリット
・現在で考えられるベビーカーの装備をほぼ網羅
・最上級の乗り心地と押し心地を体感できる
・大柄で重量があるため、他ジャンルタイプに比べると持ち運びには苦労する
・高額
重厚で高級感溢れるたたずまい、ぜいたくな装備をふんだんに盛り込んでいるのが高級安定タイプの特徴です。
足回りに工夫あり
タイヤの径や幅は大型で、そのタイヤを確実に支える足回りは強固に造られています。走行時の振動をしっかりと吸収する高度なサスペンションを装備しているため、少々の段差も気にせず押すことができ、赤ちゃんの乗り心地を保証します。
オート4輪は両対面ベビーカーに必須の機能
また、上位機種ならではの機能として「オート4輪」が挙げられます。
背面式での利用では後輪がロックされ前輪が自由に動くのは通常モデルと同じですが、対面利用で走行方向が変わっても同じように進行方向の後輪が自動的に固定され、前輪が可動するため対面背面どちらでもハンドル操作だけで楽に方向変換できる優れモノです。
快適性を追求したシート素材
また、最近の上級モデルの傾向はシートの素材にこだわっているところ。このカテゴリーのベビーカーは通気性の高い最新の素材を積極的に利用しています。
「高級モデル」の代表的な機種としては、コンビ アンブレッタ 、ピジョン フィーノ 、 アップリカオプティア などがあります。
機能を付加していくと必然的に重くなる
ここまでご覧いただくと「高級安定モデル」にしたくなるところですが、利便性の高いこれらの装備を盛り込むと必然的に重量が嵩んでしまいます。
総重量は6Kg後半ぐらい。
走行安定性、さらなる安全性を優先させた、乗る側(赤ちゃん)の利便性を中心にしたモデルといえます。
代表的なモデルは以下のとおり
コンビ アンブレッタ
赤ちゃんの足元まですっぽりと覆う大型の幌が特徴のコンビの最上位モデル。
18cmまで拡大したダブルタイヤの採用で上質な安定性と走行性能を実現。コンビ製らしい妥協のない作りこみが特徴。
ピジョン フィーノ
画像:ピジョン フィーノ
ここでご紹介しているランフィの兄貴分的モデル。ランフィと基本コンセプトは同一ながら、ベビーカーとして必要な各部所を大型化し、ワンランク上の乗り心地となめらかなかつ、安定した押し心地が特徴。
アップリカ オプティア
アップリカの最上位モデル。シート幅と奥行きはA型両対面モデルでは最大。都会的なデザインと華やかなカラーバリエーションが特徴。
ランフィが属する「軽量+オート4輪搭載モデル」
画期的ないいとこどりモデル
数年前までは軽量・コンパクトなベーシックタイプを選ぶか、高級タイプを選ぶかの2者択一しかなかったベビーカー界において、2013年末に発売された アップリカのラクーナ (*発売時の名称はエアリアラクーナ)は両タイプの特徴を併せ持った「中間タイプ」の機種として大ヒットとなり、現在に至っております。
コンパクトなのに高機能
このラクーナは当時のアップリカ軽量主力モデルである「ラクーナライト」に上位機種にしか装備されていないオート4輪機能を装着したイメージのモデル。
オート4輪は背面走行はもちろん、ハンドルを切り替えての対面走行でも常に前輪が動くようにできており、小回りがきいて行きたい方向にスムースに進めるのが特徴です。
オート4輪搭載のデメリットを覆す
しかしながらこのオート4輪を装備すると、価格高騰の原因となることに加え、過度な重量負担がかかることから「高級タイプ」の上位機種にしか採用されていませんでした。
単純に軽量タイプのベビーカーに装着しても重量が大幅に増してしまい、しかも耐久性の面でも不安が生じていたのでしょう。
このあたりをうまくクリアしたアップリカのラクーナはオート4輪を装備したにもかかわらず、軽量モデルとほとんど変わらない車重を実現し、無難な価格にまとめたことで「中間タイプ」として新しい需要を生み出しました。
トップメーカーすべてでオート4輪モデルが出揃う
ラクーナの独壇場だったこのカテゴリーで割って入るように登場したのがピジョンランフィ。ラクーナをしっかりとベンチマークしたと思われる各所の作りこみと、走行性能に力を入れたベビーカーにとっては新しいコンセプトが評価され現在に至っております。
その後、ベビーカーブランド3強であるコンビ社からも メチャカルハンディオート4キャス(現スゴカル)が発売され、この3機種が現在のベビーカーで一番売れているモデルとなっております。
ランフィのライバルモデル2機種
ランフィは前途でご紹介しましたラクーナ、スゴカルとカテゴリー的には同一の商品です。
A型両対面・軽量・オート4輪の3つが揃ったベビーカーは現状では大変少なく、実質この3機種から選ぶこととなります。
ランフィの競合モデル
ランフィの競合モデルは現在2機種。厳密には派生モデルがいくつかありますので2機種ではありませんが、代表的なモデルを見ていきます。
アップリカ ラクーナクッション
2013年の発売から 軽量A型両対面+オート4輪搭載 カテゴリーでトップの位置を維持してきたのがラクーナシリーズ。基本構造を維持しながら複数のモデルチェンジを経て現行モデル「ラクーナクッション」に至っております。長年の実績から信頼性は抜群。
広い座面と高いクッション性を備えた特徴があります。
コンビ スゴカルシリーズ
画像:コンビ スゴカルα 4キャス compact エッグショック HS
コンビは 軽量A型両対面+オート4輪搭載モデル では最後発。メチャカルハンディオート4キャスが最初に発売され、現在では最新モデル、スゴカルに移行しています。コンビらしい細かな作りこみと使いやすさが受けており、競合3モデルの中でも特に人気の一台となっております。
競合3モデルの比較
同コンセプトの3モデル(ピジョン ランフィ、アップリカ ラクーナ、コンビ スゴカル)を比較するうえで見るべき箇所はどこになるのでしょうか。
まずは車重から
ピジョン ランフィRA9 ⇒ 5.4kg
アップリカ ラクーナクッション ⇒ 5.6kg
コンビ スゴカルHSモデル ⇒ 5.1kg
数値を比べるとランフィはちょうど中間ぐらい。軽量こそがベビーカーの優劣を決めるといった風潮が長らく続きましたが、それが正解とはいえません。現在のベビーカーで「軽量」といわれている車重は5kg前後。この数百グラムの比較はあまり意味のないことでしょう。
ランフィは足回りに特化しており、このスペックにしてこの車重はむしろ軽いぐらい。
軽量ありきで選ぶならば、これら以上に軽いモデルもあります。
ランフィの開発にあたり、大ヒットモデルのアップリカ ラクーナをピジョンさんはしっかりとベンチマークしたと思われます。
軽さとオート4輪を融合させたヒットモデルであるラクーナに足らないところは・・・
上位機種と同等、いや、それ以上の走行性能です。
ベビーカーの部位で最も重量のかかる部分のひとつが実は足回りなのです。タイヤを大型化し、走行性能を増せば、重量が重くなるのは必然。逆に軽量にしようと思えば、タイヤ周りを簡素化させることで解決します。
最近のA型両対面モデルのベビーカーのトレンドでいえば、1.安全性・安定性 2.軽量 3.機能性 といわれています。が、、、
すべてを要求を満たすベビーカーはこの世に存在しません。
そこを一定数クリアしたランフィは、評価されるべき最右翼にある一台であると断言します。
ピジョンさんは今度は追われる立場になったのではないでしょうか。
軽量+オート4輪+卓越した走行性能
のバランスを見事にクリアしたトータルバランスこそがランフィの最大の魅力なのです。
魅力的なベビーカーは数あれど、現代のニーズにしっかりと応えているランフィは時代の最先端をいっているベビーカーであると思います。
ピジョン ランフィの口コミ・レビューを抜粋しました。
ランフィの初代モデルは2015年1月下旬の発売。基本コンセプトを踏襲しながら最新モデルのランフィRA9に至っております。延べで見ると人気機種だけに口コミは多く、売れている証拠とも言えるかと思います。
ランフィは明確な方向性があるモデルなだけにユーザーさんの言及箇所ははっきりしています。
実際のユーザーさんが主に言及されていたのは「優れた走行性と旋回性」、「費用対効果」、「軽さ」あたりが目立ちました。
それではご覧ください。
比較機種について
3~4機種に絞っている模様
比較機種についての言及は少ないものの、アップリカのラクーナとコンビ スゴカル、コンビ メチャカルハンディオート4キャス という回答が数件ありました。
前途機種は、ピジョンランフィと同カテゴリーの良きライバルモデル。
A型両対面、ハイシート、オート4輪を搭載したモデルの中で軽量にとどめているのはランフィとラクーナ、スゴカル、メチャカルハンディオート4キャスだけ。
どれもスペック的には拮抗しています。
購入者もそのあたりをしっかりと勉強している様子で、「軽くて」「取り回しがよい」ベビーカーを探しているとなればそれらを比較対象にしているのは当然といえます。
ランフィは先輩のラクーナをしっかりとベンチマークしたと思われる持ち運びに不安のない軽量で軽やかな旋回性を兼ね備えているコンセプトはもちろん、競合モデルに比べ、大型のシングルタイヤ径とそれを支える足回りに特に特化しており、走りの面では一歩リードしているといえます。ここの部分を比較した結果、ランフィを購入したというのが自然の流れでしょう。
- 軽くて操作性の良いものを選定基準にした結果、ラクーナと迷いました。ピジョンは打倒ラクーナを目指したのでは?と思うくらい良く似ています。
- アップリカラクーナも実際に試乗してみたのですが、価格的な問題もあり 購入を保留していたところにランフィの発売を知り、製品詳細を見ていくうちに同価格帯の他社製品とほぼ同等の仕様に加え、あまり見かけない単輪大径タイヤによる乗り心地の良さや段差乗り越え時の揺れ軽減という部分に惹かれ決めました。
などなど。
ランフィとラクーナのスペックも実際にご覧いただければと思います。
大型シングルタイヤが生み出す走行性能について
再三申し上げている通り、ランフィの一番のセールスポイントは大きなタイヤ。
2センチ程度の段差であれば気にすることなく走行が可能なのはもちろん、足回りの充実により走行時のガタツキもなく、赤ちゃんも快適、ママもラクラクと、ワンランク上の上質な走行を実現します。
ここの言及が最も多く、本体の軽さと相まって購入のきっかけとなっているようです。
- シングルタイヤのランフィは平らな場所ではもちろんスイスイ。段差ではランフィは他製品に比べ格段にスムーズでした。2センチくらいの段差でしたら、そのまま勢いで進めるくらいです。ガタつきがないので、乗っている子供も楽そうです。これはほかのベビーカーとは比較にならないくらいランフィが優れています!
- 今までの車輪だと ちょっとした道路の継ぎ目くらいでもガタガタと揺れていたのが全くありません
- 実際に子供を乗せてみてびっくり 本当にスムーズな走りと乗り心地です。この部分は他社製品と比べてみても圧倒的なアドバンテージだと思います
実店舗で体感いただければその違いがよくわかります。
オート4輪について
オート4輪は走行が逆になる対面時でも前輪の駆動により方向変換が格段に楽になる機能。
一部の上級機種と前途でご紹介したアップリカラクーナ、コンビメチャカルハンディオート4キャス、コンビ スゴカルにしか搭載していない装備です。
ランフィRA9はオート4輪を搭載しているのにたった5.4kgと軽量に抑え、しかもこの安価に設定しているところは評価が高いようです。
- 動きがスムーズ。タイヤの回りが良い。しかもタイヤが大きいので、安定感がありスイスイ進みました!
- 実際に店頭で使ってみても、とっても動きもスムーズで押しやす~い!
これもコメントの通り、実店舗で使ってみてください。オート4輪未搭載のベビーカーは選定機種から外れる方が続出です。
重量について
重量については明暗分かれる回答が混在しています。
ビックリするぐらい「軽い」と感じる方と、女性には少々負担のかかる重量だと思う方がいらっしゃいます。
5.4kgはA型ベビーカー全般的にいえば重からず、軽からずといった重量です。
軽さをウリにしているモデルの代表格といえばアップリカ カルーンエアー(3.9kg)、グレコ シティゴー(3.9kg)などがあり、それらと比較すれば決して軽いモデルとは言えません。
しかしながら前途2機種はタイヤ径もランフィと比べて小さく、オート4輪機能も搭載されておりません。
上級機種の走行性能を兼ね備えながら5.4kgは優秀です。
重量感覚は個人差がございます。これも実際に実店舗でご確認ください。
さいごに
ランフィは現在、人気の高い数々の機能をふんだんに取り込んだトータルバランスのとれたベビーカーです。価格も良心的でコストパフォーマンスの高い商品で間違いありません。「費用対効果の高い製品」というコメントはとても印象的でした。
それ以外にもデザインや付属品(下カゴ)などの言及もございましたが、好みの問題なども考えられ割愛いたしました。
使用感・好みの部分は個人によって異なります。実際に店舗で手にとってご自身で評価されることをお勧めいたします。
前回、当サイトで好評いただいておりますランフィのライバル機種
もあわせてご覧ください。
ランフィとコンセプトが似通っておりますので参考になるかと思います。
また、多くの方が使っているA型ベビーカーを参考にされるのも良いでしょう
口コミ・評価情報ソース一覧
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