ベビーカーの選び方

赤ちゃんの気持ちになって選ぶとこのような機能が搭載されたベビーカーが理想的です

赤ちゃんの気持ちになって選ぶとベビーカーはどのような機能が必要となってくるのでしょうか?

深く掘り下げていきます。

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ベビーカーはママの気持ちで選んではいけません

ベビーカーを選択する際、利便性の高い機能、そしてデザイン、または価格やブランドなど・・・どこに重点を置いて購入するのか?悩む方が多いと思います。

しかしながらこれでは一番大事な部分が抜けております。これらはすべて押し手側(パパ・ママ)にとっての都合でしかないのです。

ベビーカーを利用するのはパパママではなく赤ちゃん。

ベビーのためのカーなのです。

赤ちゃんはお話ができませんので、本当はどのようなベビーカーを望んでいるかはわかりません。間違いなくデザインや価格、ステータス性ではないことは確かです。

私が約15年前、第一子を授かったときの流行ベビーカーと言えば、カラフルなタイプ。

それ以前はとにかく大きくて色は紺が定番の野暮ったい感じの機種が多かったことから「ベビーカーもこんなに進化したか!」と当時は大いに関心したものです。

しかしながら、現在の第一線のベビーカーと比べると見た目だけではなく機能も貧弱なものでした。

当時としては押し手であるパパさんやママさんに受ける仕様ではありましたが、赤ちゃん目線の機能なんて・・・あまり記憶がありません。

現代のベビーカーは赤ちゃんに優しいきめ細やかな配慮が随所に見られます。

メーカーもその点はしっかりと力を入れており、カタログやウェブサイトなどで力説していますが、赤ちゃん目線の機能なんて・・・スルーしている方がほとんどです。あなたはいかがですか?

実は一番大事なことなのに・・・

そこで、「これは!」と思う赤ちゃんにとって有益な機能についてピックアップしてご説明していきたいと思います。

ぜひ参考にしてみてください。

photo credit: quinn.anya Paul via photopin (license)

 

赤ちゃんに優しいベビーカーの機能

両対面機能

photo credit: Stroller via photopin(license)

「赤ちゃんの様子を見ながら押せることができる」のでお母さんも安心。「お母さんの顔を見ながら乗れる」ので赤ちゃんも安心の一石二鳥のすぐれもの機能がこの両対面です。

約15年前から出始めたこの機能は発売当時はとても画期的ながら高価なものでした。

今ではすっかり定番アイテムとなり、廉価版でも標準装備されるようになりました。国内メーカーのみならず、インポート物でも数多く見受けられます。

特に月齢の浅い赤ちゃんは寝ながら大好きなママの顔を常に見られるまさに赤ちゃんが望む機能の一番手に挙げられるかもしれません。

両対面機能がついた人気ベビーカー一覧

コンビ atto

コンビの両対面モデルでは最上位機種

 

コンビ スゴカル4キャス コンパクト

両対面モデルでは現在、最も売れている一台

コンビ スゴカル4キャスエアー

両対面+オート4輪では最軽量モデル

コンビ スゴカルハンディ エッグショック

A型両対面ではスタンダードな軽量モデル

アップリカ オプティアAC

アップリカの両対面では最上位モデル

アップリカ ラクーナクッション

2018年10月発売のアップリカの最新モデル。

上でご紹介したラクーナソファークッションの後継モデルです。

アップリカ ラクーナエアーAB

両対面+オート4輪搭載モデルでは最軽量4.6kg

アップリカ カルーンエアー

両対面モデルでは最軽量の3.9kg!

ピジョン フィーノ

足回りを重視し、走行性能に特化したアップリカの最上級両対面モデル

ピジョン ランフィRA9

1クラス上の走行性能を誇るピジョンのミッドレンジ両対面モデル

グレコ シティゴー

わずか3.9kg!B型にも匹敵する両対面では最軽量モデル

グレコ シティスター

グレコの最新ベビーカー。

気軽に使える軽量コンパクトなモデル。
A型両対面をはじめ、このクラスでは珍しいハンドル角度調整機能が搭載されながら車重はたった4.2kg!持ち運びもラクラクです。

充実した足回り

画像:ピジョン フィーノ

舗装された路面であっても、ザラザラ・ガタガタと音を立てながらベビーカーを押している光景を目にすることが多いのではないでしょうか。

ごく普通のベビーカーを押してみると分かりますが、押し手の側にもかなりの振動が伝わってくることがわかります。乗り手の赤ちゃんにはそれ以上の振動が伝わり、快適な乗り心地を体感できないことはある程度想定できます。

育児の補助具としての色合いが濃いベビーカーは、使う側を優先した取り回しが良く、軽量なタイプが好まれる傾向にあります。乗り心地にも比重を置くと、部品の大型化・部品点数の多さは避けられなくなり、前途の要件が満たされなくなります。

しかしながら近年では、ニーズの多様化や製造技術の進歩などにより、乗り心地を優先させるベビーカーも多くなってきました。

タイヤを大型化したり、高度なサスペンションを装備したり、エアタイヤ(ゴムタイヤ)を装着するモデルも今では普通になってきました。

赤ちゃんの気持ちになって足回り性能もベビーカー選択の項目に入れてみてくださいね。

以下は走行性能にこだわったベビーカーをピックアップしてみました。

充実した足回りが特徴の人気ベビーカー一覧

コンビ アンブレッタ4キャス

A型両対面モデルでは最も大きい18cm径ダブルタイヤの装備と4輪ソフトエアサスペンションで快適な乗り心地を実現

アップリカ オプティアAC

路面の振動を軽減するキャスターサスペンションと座面下に配置されたシートサスペンションの両方で乗り心地を向上

ピジョン フィーノ

 

A型両対面ベビーカーでは最大の18cm径のシングルタイヤを採用。しかもシングルタイヤにしたことで路面のノイズも拾いにくく、スムースでクイックなハンドリングを実現。足回りに装備されたスイング式サスペンションと座面下にあるママだっこサスペンションの2つのサスが最上級の乗り心地をもたらします。

ピジョン ランフィRA9

A型両対面のミッドレンジモデルでは最大のタイヤ径。前後のサイズを変えることで前モデルと比べてさらに走破性が向上しました。タイヤを支えるスイング式サスペンションは路面の凹凸に柔軟に対応してくれます。

エアバギーココブレーキEXフロムバース

3輪エアタイヤがもたらす走破性はとにかくなめらかでクイックなハンドリングが可能。振動が少なく赤ちゃんの乗り心地は数あるベビーカーの中でもトップクラス。

アップリカ スムーヴシリーズ

メンテナンスフリーの3輪エアレスタイヤはやわらかい乗り心地と悪路にも耐える軽快な走行性能を兼ね備えています。

床下クッション構造にも注目

赤ちゃんの乗り心地を向上させるためには足回りの構造を充実させることは先にお話しいたしました。

足回りで衝撃を吸収するための工夫は各メーカーが最も力を入れているところのひとつですが、それにプラスしてもう一つのクッション構造を持たせたベビーカーが最近流行しつつあります。

それは座面下に配置された特殊な構造のクッションです。

画像:アップリカ オプティアAB

 

画像:アップリカ ラクーナクッション

 

画像:ピジョン フィーノ

足回りのサスペンションで吸収しきれなかった衝撃を床下のクッションが補ってくれるダブル構造になっています。

2018年12月現在ではアップリカ オプティアシリーズ、アップリカ ラクーナクッション、同ソファークッション、ピジョン プレミージュの4モデルのみしか採用されていません。

フレーム剛性

フレームの剛性まで考慮に入れてベビーカーを選定される方はほぼいないでしょう。

フレーム構造がしっかりとしたベビーカーは重くなる傾向にあり、重いモデルは敬遠されがちだからです。

フレームがしっかりとしているベビーカーの長所は走行安定性があること。

現在のベビーカーは足回りサスペンションなどの工夫により、安定した走行性を保とうとする努力が見られますが、ある程度フレームがしっかりとしていなければ安定走行は期待できません。

インポートブランドはゴツくて重いイメージがありますが、走行性も重視して作られているため、そのような仕様となっています。

悪路とはいわなくても街中で遭遇する歩道の段差やちょっとしたデコボコ道などにも柔軟に対応するためにはしっかりとしたフレーム構造はとても大事になってきます。

実はしっかりとしたフレームのベビーカーは乗り心地も快適なのです。

それなりに重量のあるベビーカーをはじめから敬遠することなく、赤ちゃんの乗り心地という観点から見つめなおすことも必要です。

フロントバー・セーフティーバー

 

ベビーカーにちょこんとお座りした赤ちゃんが、にこにこと楽しそうにフロントバーにつかまっている微笑ましい光景を街中でよく見かけます。また、たくさんのオモチャがぶるさがっていたり、クリップをつけてタオルや防寒用の毛布をつけたりと、フロントバーは赤ちゃんにとってはとても重要なアイテムに思えます。

フロントバーには、セーフティーバーという言い方もあり、安全性も兼ねているとなればすべてのベビーカーについていると思われがちですが、実はそうでもありません。

このページでご紹介している日本ブランドのA型両対面モデルのすべてにフロントバーは装備されていますが、世界的に見るとついていないモデルもかなりあるのです。

フロントバー(セーフティーバー)につきましては、別ページ フロントバーのメリット・デメリット でも深く解説していますのでご覧ください。

寝心地バツグン!ゆったりシート幅

近年では特に軽量でコンパクトなモデルが好まれている傾向にありますが、そのような利便性を追求すると赤ちゃんの快適性を犠牲にしなければならず、特にシート面はタイトになっていく傾向にあります。

そこで、使い勝手のよいパッケージングでありながら、赤ちゃんものびのびゆったりと過ごせるシート幅を持つベビーカーをピックアップしてみました。

広いシート幅を持つ人気ベビーカー一覧

アップリカ ラクーナクッション

A型ミッドレンジクラスのモデルながらワンランク上の高級モデルに匹敵するシートの広さを実現。ゆったりとした赤ちゃんの快適な居住空間確保だけではなく、おむつ替え時にも効果を発揮することでしょう。

座面下に装備された振動軽減システム(ソファークッション構造)が上質な乗り心地をもたらしてくれます。

 

アップリカ オプティアシリーズ

A型両対面モデルでは最もシート幅のあるアップリカの最上級モデル。

大型の幌

画像:コンビ アンブレッタ4キャス

最近の傾向として幌の大型化が挙げられます。

赤ちゃんの足先まですっぽりと覆うことができるサイズの幌まで登場しており、大きければ大きいほどいろいろな面で効果を発揮することでしょう。

紫外線が降り注ぐ真夏に、そして地表に舞い上がるホコリや花粉等を防ぐ効果もあります。

ただ大型化しただけではなく、モダンな形状に進化していることも注目できます。フレキシブルな折りたたみ機構や柔らかいドーム型のデザインは特に注目してみてください。

近年の斬新なデザインのベビーカーは幌の形状も大きくかかわっているといえます。

従来の幌に比べ、大型幌は若干ですが重量はかさみます。それでも赤ちゃんにとってみれば、ゴキゲンに過ごせるベビーカー空間の必須アイテムと言えるでしょう。

以下はエレガントな大型の幌が標準装備された機種の一覧です。

大型の幌を装備した人気ベビーカー一覧

コンビ アンブレッタ4キャス

足元まですっぽりと覆う超大型アンブレラシェードを搭載したコンビの最上級モデル。

コンビ スゴカルα 4キャス compact エッグショック HS

アップリカの最上級モデルらしいエレガントな大型幌が特徴

ピジョン フィーノ

赤ちゃんをすっぽりと包み込む窓付きの大きな幌を搭載

ハイシート

画像:コンビ スゴカル4キャス compact

最近では、着座位置の高い「ハイシート」タイプが注目を浴びています。国内メーカーもこぞって力を入れており、A型両対面モデルのほとんどで採用しています。

このハイシート機能、どのようなメリットがあるのか?大きく分けて二つあります。

1つめは、暑さ対策。

夏場のアスファルトは大人でも手を触れると火傷をするほど高温になります。

地表に近いベビーカーに乗った赤ちゃんは押し手の大人よりも体感温度は高いことは推察できます。しかも赤ちゃんは体温調節機能が未発達。そして、毎年聞かれる熱中症の被害。ここに着目したのが、ハイシート機能というわけです。

大手ベビーカーメーカーの調査ではシート高38Cmのベビーカーに比べ、50Cmシート高のベビーカーは表面温度が2度低くなったという実験報告も出ております。

2つめは、ほこり対策。

排ガスやほこりなどが原因で、ぜんそく等のアレルギー疾病が特に乳幼児に多いということを聞いたこともあるかと思います。

地表に近いほど、排ガスやホコリ等は舞いやすく、大気汚染度は高くなります。

ハイシート化にすることで従来型に比べ、大気中の粒子濃度が約1~2割ほど減少するともいわれています。

以下はハイシートタイプの代表的な機種です。

ハイシート仕様の人気ベビーカー一覧

コンビ アット

シート高61cm

 

 

コンビ クロスゴー

シート高58cm

 

コンビ アンブレッタ4キャス

シート高58cm

 

 

 

アップリカ スムーヴAD

シート高58cm

 

 

アップリカ ラクーナクッション

シート高55cm

コンビ スゴカル4キャス コンパクト

シート高55cm

ピジョン ランフィRA8

シート高54.5cm

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。赤ちゃん目線で見てみると必要な装備は増えてくるかと思います。日本ブランドのA型両対面ベビーカーはほとんどの機能を網羅しており、機能的にはある程度満足できますが、機種によってそれぞれの度合いが異なってきます。

どの機能を重視するかによって機種が絞れてくるかと思います。

 

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Profile

プロフィール

「ベビーカーの選び方講座」管理人のtsuyoshiと申します。
ベビー用品関連のビジネスに2008年より携わり、今日に至っております。

専門分野は「ベビーカー」
ベビーカーマニアを自称する私がベビーカー初心者にも分かりやすく解説していきたいと心がけております。