ベビーカーを選ぶ基準は人によってまちまち。
価格で選んだり、機能性で選んだり、トータルバランスで選んだりと見る角度によって優れたベビーカーの基準は変化します。
ここでは「カッコいいベビーカー」というキーワードからお勧めモデルをインポートブランドと日本ブランドの2つに分けてランキング形式にてご紹介していきます。
photo credit: Ed Yourdon New Yorkers like a free ride via photopin (license)
「かっこいい」の基準
洋服や自動車を選ぶのと一緒のようにベビーカーにも「トレンド」があり、ファッション性やブランド、個性を重視する傾向が強くなってきました。
「ベビーカーは赤ちゃんが乗れて動けばよい」
そのようにお考えの方にはあまり意味のないことかもしれませんが、今だけしか経験できないお子様とスキンシップを取りながらの大切な時間は思い出に残る素敵なベビーカーを利用したいと考えるのは自然な感情だと思います。
ベビーカーの「イケてる」「格好良さ」の基準は個人個人によって違いはあるので一概には言えません。
そこで私がピックアップした格好いいベビーカーの基準を簡単にご説明いたします。
↓2019年7月現在、販売されているベビーカーで↓
1.ステータス性のあるモデル
⇒ ベビーカーにもブランド品が存在します。バッグや時計、自動車などと理屈は一緒です。
2.ある程度高額なモデル
⇒ ブランド品はそこそこ高額なのは言うまでもありません。
3.ルックスが良いモデル
⇒ コレは非常に大事なことです。安価なベビーカーでも優れたルックスのモデルは存在しますが、高額・高級+ハンサムなのは無敵ともいえます。
4.バックボーンがあるモデル
⇒ 歴史や経緯、特別な機能など、そのベビーカーが持つ裏側がしっかりしたモデル
5.知る人ぞ知るモデル
⇒ お洒落さんなら知っている製品って、どの商品カテゴリーにも存在しますよね。ベビーカーも同じです。
6.日本国内で使える実用性の高いモデル
⇒ 「お洒落は疲れる」なんてよく聞きますが、使えない道具では意味がありません。単なる格好つけの道具ではなく、実用性の高いベビーカーのみを厳選してあります。
7.私が個人的に気に入っているモデル
⇒ あんまりアテにならないかも!?ベビー用品のビジネスに従事する私が毎日触れるベビーカーの中から選んでいるのである意味「プロの意見」として広い心でポジティブに受け止めて下さい。。
この7つのうち、複数当てはまるモデルをランキング形式にてご紹介いたします。
インポートモデルと、日本ブランドモデルを分けてカウントダウン形式といたしました。
インポートブランドモデル
外車(インポートブランド)は高級感と個性的なデザイン、剛性感、安定性が魅力。大柄のモデルが多く、持ち運びや収納に問題ありというステレオタイプの印象がついて回りますが、ここでご紹介するモデルは日本ブランドにも負けない使いやすさとパッケージングに優れたベビーカーばかりを集めてみました。
お洒落で格好良いママさんが好んで選ぶ現在のトレンドにマッチした新生児期から使えるA型ライクなベビーカーを5モデルご紹介いたします。
第5位 ペグペレーゴ シー Peg-Perego si
動画:BABY STOLLER Si (youtube)
ペグペレーゴはイタリアで60年続くベビー用品の老舗メーカー。
同社では複数のベビーカーをイタリア国内で企画・製造し、世界150カ国で販売していますが、一番人気なのがここでご紹介するsi(シー)というモデル。
si(シー)は日本ブランドのモデルと変わらないコンパクトなボディにA型として必要な機能のほとんどが組み込まれた使いやすいモデルです。折りたたみ時はすっきりと縦長で自立することで保管時は場所を占有することはありません。
イタリアの石畳や荒れた路面にも対応する強固なフレームとクイックなハンドリングに対応するシングルタイヤを装備したボールベアリング入りの足回りにも注目。
外車で心配なのがアフターフォローですが、正規品は日本の老舗ベビー用品メーカー「カトージ」が取り扱っているので安心して利用できます。
小粋なイタリアンストローラーのトップモデルをあなたも使いこなしてみませんか?
第4位 ベビーゼン ヨーヨー BABYZEN yoyo
動画:BABYZEN YOYO Stroller (youtube)
ベビーゼン ヨーヨーはフランス発のおしゃれなコンパクトストローラー。ポップなカラーリングと個性的なスタイリングが特徴です。
最大の長所は折りたたみ時にコンパクトさ。3つ折り構造となっており、極小サイズになることで赤ちゃんをだっこしていても無理なくショルダーバッグのように肩からかけての持ち運びも可能に。
ヨーヨーには2つのモデルがあり、新生時期から利用可能なYOYO+ 0+&6+と、首が据わった約6か月ごろから利用できるB型仕様のYOYO+ 6+からお選びいただけます。
トラベルシステムにも対応しているため、マキシコシやサイベックスなど有名どころのベビーシートの装着も可能です。
プレミアムベビーカーをお探しの方で持ち運びの利便性を最優先される方には特におすすめです。
第3位 サイベックス イージSツイスト sybex EEZY S
動画:CYBEX Eezy S Stroller (youtube)
サイベックスはドイツのベビー用品ブランド。日本ではどちらかというとベビーカーよりもチャイルドシートのほうが有名かもしれません。
優秀なプレミアムベビーカーを多数輩出するメーカーとしても有名です。2019年7月現在、サイベックスベビーカーのラインアップは3機種。イージーSツイストはその中で最もコンパクトな末っ子モデルとなります。
新生児期から使え、回転式シートを採用した両対面にも対応。折りたたみは片手で行えるうえ超コンパクトに。自立もするので保管時に困ることもありません。
サイベックスのベビーカーはオランダのバガブーと並ぶ使いやすいベビーカーのトップブランドとして世界的に有名です。「イージーSツイスト」はプレミアムブランドのステータス性を持ったサイベックスブランドの製品ながら意外と安価なのはとても好感が持てます。
気軽に使える高級モデルという点では「イージーSツイスト」が真っ先に挙がるでしょう。
第2位 バガブービー5 bugaboo bee5
動画:Bugaboo bee5 Demo (youtube)
ベビーカーをしっかりと吟味し、真剣にお探しの方ならばバガブービー5をこの位置でお勧めすることに異論はないでしょう。
バガブーはオランダ発のプレミアムブランド。ベビーカー界では世界的に有名なメーカーですが、その中で一番人気といえばbee(ビー)なのは誰もがご存知のこと。
単体で新生児期から利用可能なのはもちろん、コンパクトなサイズに両対面もこなし、簡単に折りたたみができるスペックは日本ブランドのベビーカーでは当たり前ですが、インポートブランドでそれに匹敵するモデルはあまりなく、バガブービー5が筆頭格といえます。
それに加え、マキシコシシートを組み合わせたトラベルシステムとして利用可能なのもポイントとなります。
優れた機能性を有していることはもちろんですが、バガブービー5の魅力はやはり突出したステータス性を兼ね備えていることはこのモデルを語るうえで外せない事柄です。
ハリウッドセレブをはじめ、日本の芸能人や有名人、モデルさんなどの利用者が特に多いベビーカーとしてファッション雑誌などでご覧になられたことが1度はあることでしょう。
湾曲したフレームライン、角張った独特のキャノピー(幌)形状は一目でバガブービーと分かる個性を放っています。
ベビーカーは赤ちゃんが乗れれば何でも良いという方には全く意味のないモデルかもしれません。それなりに高額ですし、機能面だけを比較していくと同等の製品はほかにもあるからです。
他人と違った個性を発揮でき、なおかつ使いやすいベビーカーの代表がバガブービー5なのです。
第1位 サイベックス ミオス cybex MIOS
動画:CYBEX stroller Mios (youtube)
最近、特に注目度が高いインポートモデルといえばサイベックス ミオスを挙げざるを得ません。
ミオスはサイベックスの中では中間に位置するモデル。最上級モデルの「プリアム 」は高機能で外観が美しい高額プレミアムベビーカーとして日本では知る人ぞ知るモデルという印象にありましたが、大きすぎること、重いことなど日本で利用するにはイマイチの部分がりました。
そのプリアムをスケールダウンした印象の「ミオス」は日本で利用するにはちょうど良いサイズ。
新生児期から使えること、両対面にも対応、片手でコンパクトに折りたたみができることなど、道具としての性能をフルに発揮できるスペックを有した数少ないインポートモデルとして2017年の登場からすぐに大きな注目を集めました。
インポートモデルのこのジャンルは2位でご紹介した「バガブービー」の独壇場だっただけにサイズをはじめ、機能・スペック、ブランディング等が拮抗したミオスの登場は消費者の選択の幅を大いに広げてくれました。
スポークが絡み合うような独特のフレーム構造は一目でミオスを分かる個性的で垢ぬけたスタイリングが特徴です。
詳細は以下別ページで詳しく解説しています。
インポートブランドモデルのまとめ
インポートモデルは10数年以上前から密かに注目を集めていたものの、ごく一部の人しか利用してこなかったニッチなジャンル。
欧米と日本では生活環境が異なるため、ベビーカー作りに対する考え方は異なります。インポートブランドモデルは大きく、重く、折りたたみができないという不便さがあったものの、日本ではベビーカーに自身をあわせて利用するといった風潮が今まではありました。
カッコよければそれでOK!、おしゃれには苦労が伴う、
なんて雰囲気がありましたが、現在ではそれも薄れつつあるように感じます。
カッコいいインポートブランドでも使えなければ意味がありません。ここでご紹介してきた5モデルはステータス性を持ちながらベビーカーとしての機能をフルに発揮するポテンシャルを持った優れものばかりです。
あなたのお気に入りは見つかりましたか?
日本ブランドモデル
近年の日本ブランドベビーカーは優れた機能性と軽量で持ち運びやすさの両方を兼ね備えたモデルが多くなっている中、どれも同じようなデザインが多く、個性という面では特徴のない傾向にあるのは否めません。
そんな中、しっかりとしたポリシーを持ったオンリーワンの製品もいくつかございます。外見はもちろんのこと、機能性にも優れた私のお気に入りのモデルを厳選して4台ご紹介いたします。
素敵なママを引き立たせる美しいモデルばかりです。
第4位 ピジョン ランフィRA9 Pigeon Runfee
動画:ピジョン Runfee RA8 (youtube)
ピジョンは誰もがご存知のベビー用品老舗ブランド。哺乳瓶をはじめとした小物類メーカーのイメージが強いですが、近年ではベビーカーにも本格的に参入しており、コンビ、アップリカと並ぶ日本3大ベビーカーブランドとしてしっかりと認知されてきました。
ピジョンの代表するモデルといえば間違いなくランフィRA9でしょう。
ピジョンの最新ベビーカー ランフィRA8の発表会へ行ってきました
ピジョンランフィのレビューと口コミ、評価、使用感をまとめてみました
現在一番人気となっている新生児期から使えるA型両対面仕様で、5kgちょっとと軽量にまとめられたパッケージングのジャンルにはコンビ スゴカル、アップリカ ラクーナがあり、それらと並ぶ人気カテゴリーに属します。
ランフィは競合モデルとの明確な違いを打ち出しているモデルとして注目を集めています。それは足回りに特化していること。
このカテゴリーでは異例の超大型タイヤをシングル仕様で装備。少々の悪路でも柔軟に対応する高い走破性とクイックなハンドリングを実現しています。
ランフィRA9は2015年発売の初代から数えて5代目にあたります。基本的な部分やフレーム構造はほぼ同一ながら着実に進化し、現行モデルに至っております。
最新モデルRA9の最大の特徴は4輪ともに超大型の16.5cmタイヤから後輪のみを18cmまで拡大し、走破性をさらに高めたこと。フレーム構造の一部見直しから押しやすさが向上したことも挙げられます。
前途画像をご覧いただいてわかるように、性能向上のため機能を付加した結果、よりスタイリッシュに仕上がったことに個人的には特に注目しています。
素直に「カッコいい」といえる数少ないベビーカー。フル装備で使いやすさもピカイチ。
「イケメン」で「仕事ができる」人って、やっぱりモテますよね。
第3位 アップリカ スムーヴAD Aprica smoove
動画:メンテナンスフリータイヤになったSMOOOVE 2017 (youtube)
アップリカ スムーヴは大型3輪タイヤを搭載した新生児期から使えるオシャレなバギータイプストローラー。
エアバギーココの二番煎じ的に斜め目線で見る方もいますが、後発だけにエアバギーの短所を見事にカバーした細部の作りはとてもしっかりしたものがあります。
エアバギーココ フロムバースVSアップリカ スムーヴ あなたならどちらにする!?
単体で新生児期から使えること、片手で簡単に折りたため自立することなど、今までの3輪バギーでは考えられなかったことが現実として機能してくれます。
スムーヴは素敵なママさんをより美しく見せてくれる数少ないモデルだと個人的には感じています。
スムーヴを姿勢よくはつらつと押す姿は子育てを楽しむアクティブママさんという好印象を受けるのは私だけではないと思います。
第2位 エアバギーココ フロムバース&イオラニ AirBuggy coco
エアバギーココは日本国内ではすっかりとお馴染みとなった3輪エアタイヤ搭載のお洒落でホットなストローラー。
3輪バギーというと欧米の広大なスペースで利用する大柄で使いづらいイメージがありましたが、そんな印象を完全に払拭し、利便性と安全性の高いモデルとして認められ、たくさんの方々から高い評価を受けているベビーカーの名品です。
ホイールベースが短くコンパクトに折りたたみができることから街中での利用や保管場所にも困ることはありません。トータルの性能だけにとどまらず、カッコいいベビーカーとして一目置かれています。
エアバギーココには仕様の異なるいくつかのモデルがありますが、ここでご紹介する最新モデルの「フロムバース」はエアバギー初の新生児期から利用できるA型ライクなモデルとして人気急上昇中。
ドーム型幌のスタンダードなモデル「ココブレーキ フロムバース」と角型幌の上位モデル「ココブレーキ エクストラ フロムバース」の2本立て。
どうせ利用するならば新生児期から使えるフロムバースがお勧めです。
もう一つご紹介したいのが「ココブレーキ イオラニ」。
ハワイのワイキキにある店舗でしか購入できなかった限定モデルが現在「エアバギーオンラインショップ」で手に入ります。
ベースはココブレーキEX。ハワイの伝統的なアパレルブランド、IOLANIとのコラボ製品。
シート柄は海をイメージしたアロハテイストのモダンなモデルです。
第1位 コンビ アンブレッタ COMBI Umbretta
動画:コンビ アンブレッタ4キャス (youtube)
アンブレッタは誰もがご存知のベビー用品老舗ブランド、コンビ社の最上級モデル。
A型両対面はもちろん、ゆったりとしたシートスペース、18cmの超大型ダブルタイヤを装備した走行性の高さなど最上級にふさわしい装備が満載です。
アップリカ オプティア、ピジョン フィーノ、コンビ アンブレッタの比較
個性が希薄な日本ブランドモデルの中にあってアンブレッタはインパクトのあるデザインに独特のこだわりを感じます。
赤ちゃんを完全に包み込む超大型の幌とボディラインが美しい湾曲したフレーム構造が見事にマッチし、気品あふれる雰囲気を醸し出しています。
フル装備の高級モデルでありながら車重は6.7kgとそれほど重くなく、ステータス性と実用性の両方を兼ね備えた数少ないモデルとして認知されています。
日本ブランドモデルはお手頃な価格も手伝って中軽量機種に人気が集中しています。
アンブレッタのようなメーカー内のトップモデルはそれなりに車重があることと高額のためか出荷台数はそれほど多くなく、街中で他者とのバッティングも少なく個性を発揮するには適しているモデルであるといえます。
アンブレッタのデザインはとても美しいと個人的には感じていますが、あなたの目にはどのように映りますか?とても使いやすいモデルなのでぜひ実物を手に取ってご覧いただくことをお勧めいたします。
日本ブランドモデルのまとめ
日本ブランドのベビーカーはどれも完成度が高く、利便性の高い機能をふんだんに盛り込んだ使いやすいモデルばかり。タイトな日本の環境にもピッタリとフィットするパッケージングは最大の魅力です。
小さなサイズに利便性と安全性を追求していくと必然的に同じような形になっていくため、個性という面では希薄になっていくのは仕方のないところかもしれません。
それでも最近ではオリジナリティに溢れるモデルも徐々に投入されてきており、「選ぶ楽しさ」を味わえるようになってきました。
ここでは私の趣味に沿って4モデルをご紹介してきましたが、ご自身のこだわり部分を軸にあなたなりのベビーカー選びを楽しんでみるのも面白いかもしれません。
ベビーカーはお子様との貴重で思い出深いひと時を過ごすための重要なパートナーとなります。ベビーカー選定は少々面倒な作業かもしれませんがネガティブに考えず大いに悩み、大いに楽しんでいただきたいと思います。
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