
2015年12月4日にピジョンから新型ベビーカー プレミージュが発売になりました。
ピジョンでは2015年初旬に発売されたミッドレンジモデル、ランフィが好評、好調な販売を推移しているだけに新型モデルには期待がかかります。
プレミージュはランフィとは異なり、ワンランク上のプレミアムセグメントモデル。
走行性能と乗り心地、押し心地を最重視したランフィの基本スペックを踏襲しつつ、それ以上のクオリティと豪華さを兼ね備えた素晴らしい作品に仕上がっています。
発売当日に東京ステーションホテルで行われた発表会にご招待いただき、プレスとしていち早く実機に触れることができました。
発表会はプレミージュのイメージキャラクター、女優の木村佳乃さんも出演され、華やかな催しとなりました。
また、開発責任者の方と個別に面談いただき、詳細についてお伺いすることができ、私の疑問について丁寧にご回答もいただきました。
そこで、私自身が素直に感じたピジョンの新型ベビーカー、プレミージュの感想、評価をいち早くお届けすることとなりました。
今までにないテイストの斬新かつ、高機能な最高級ベビーカーに仕上がったプレミージュ。
プレミージュの魅力を詳細レビューいたします。
*本記事は弊サイト https://babybee.biz/bkuchikomi/premige.html にて2015年12月にUPしたものを本ページに移管し一部改変してお届けしております。
2018年2月現在、プレミージュのバージョンアップ版新型モデル フィーノ が好評販売中です。
目次
ピジョンプレミージュの概要

プレミージュは新生児期から利用可能なA型でしかも両対面になるタイプ。もちろんハイシートも備わった日本で最も需要のあるタイプのベビーカーです。
A型両対面仕様のモデルは大きく分けて3つに分類できます。
- 超軽量タイプ
- 中軽量・オート4輪搭載モデル
- フル装備・高級モデル
プレミージュは前途3タイプ中、3.に該当します。
走行安定性と押しやすさはもちろん、お子様にやさしい装備をふんだんに盛り込んだ最高級機種。プレミアム感漂う外装も魅力の一つです。
競合機種はコンビネムリエ、アップリカソラリア、アップリカオプティアの3機種。(*2017年2月現在 コンビ アンブレッタ4キャス 、アップリカ オプティアAB )は前途2機種は人気・実績ともに豊富な日本ブランドを代表するプレミアムセグメントのベビーカー。
今まではネムリエとソラリアの2機種しか選択肢がなかったこのカテゴリーにプレミージュが参入したことで選択の幅がグッと広がりました。
ベビーカーの選定に際し、以下の事項を重要視される方にはお勧めです。
- ベビーカーとしての安心感
- 赤ちゃんの安全と乗り心地
- 路面の段差やでこぼこ道でも気にならない押し心地
- どうせ使うならば最高級機種を!
ピジョンプレミージュのここが凄い!を解説
最新ベビーカー、プレミージュは明快な方向性をもって設計・販売されているのがよくわかる製品です。
プレミージュのキャッチフレーズは
「ママのだっこをカタチにしたプレミアムベビーカー」
このフレーズにはしっかりとした意味があり、ピジョンが目指したのは最上級の「やさしい乗り心地」ではないかと推測できます。
これをを追求した結果、競合製品には存在しなかった2つの革新的機能が搭載され、他社・他機種を圧倒する走行性を実現しました。
それ以外にも赤ちゃんとママのための快適装備が満載。
ピジョンのフラッグシップモデルにふさわしいプレミアム度満載のベビーカーに仕上がっています。
機能詳細を順番にご説明していきます。
画像 : ピジョン フィーノ
*2018年2月現在、プレミージュは新型モデル フィーノ としてリニューアルし、販売されています。
他機種にはないプレミージュの革新的装備2点
その1 直径18cmの大型シングル中空タイヤを採用

プレミージュのタイヤ径は、なんと18cm!
ピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんがこれは本当にすごいこと。
日本で最も需要のある新生児期から利用可能なA型両対面モデルでは一番の大きさです。
同カテゴリーの競合機種、コンビ ネムリエ、アップリカソラリアよりも大きいサイズ。
プレミージュが登場するまで一番大きいタイヤを装備していたのは同社のランフィ。ランフィも直径16.5cmと他を圧倒する大きさでありましたがそれを大幅に上回る大きさとなりました。
*左がプレミージュ180mm、右がランフィ165mm 後輪での比較
大口径タイヤのメリット
タイヤの大型化は多くのメリットをもたらします。一番は走行安定性の向上。それに伴い押し心地も向上します。
そして最大のメリットは街中で頻繁に遭遇する小さな段差を気にすることなく走行が可能なこと。
従来型ベビーカーのほとんどが通常走行時、2cmほどの歩道との段差に対応できず、路面を気にしながらの走行が当たり前でした。段差を見つけては前輪を浮かせる作業が幾度となく発生するのは当たり前のこと。
プレミージュの大型タイヤであれば小さな段差や荒れた路面に柔軟に対応できるため、それほど路面を気にかけることなく走行することが可能となったのです。
しなやかなクッション性を実現するスイング式サスペンション

タイヤを大型化してもタイヤを支える足回りがしっかりとしていなければ意味がありません。
プレミージュの足回りはランフィで実績のあるスイング式サスペンションを採用。赤ちゃんをしっかりと受け止める強靭かつ、しなやかな足回りは大型タイヤと相まって衝撃を逃して振動を軽減します。
シングル構造タイヤでスイスイ、ラクラク!
ベビーカーのタイヤは一般的にダブルタイヤを装備している機種が目立ちます。
安定性に長け、重量を分散させることからどのメーカーも積極的に採用しているものと思われます。
しかしながら、プレミージュは4輪ともに異色のシングルタイヤを採用。

右がダブルタイヤのピジョン マハロ
シングルタイヤのメリット
シングルタイヤには多くのメリットが存在します。
まず第一に路面との接地面積が最小に抑えられているため、転がり抵抗が少なく、路面のノイズも拾いにくいことが挙げられます。そのため、従来のベビーカーに比べてストレスのない押し心地を体感できます。
第二に、二つのタイヤが並んだ構造のダブルタイヤタイプに比べてクイックな方向変換が可能なこと。ハンドルを持って前輪を横方向へ操舵する際の軽快さは設置面積が少ない分、軽やかな操作が可能です。
しかしながら、シングルタイヤは華奢なイメージがあり、安定性に欠けるのでは?という意見が聞かれます。
それらは、18cmの大口径の中空タイヤとランフィでも実績のある前途でご紹介した強固なスイング式サスペンションがしっかりとカバーします。
タイヤを大型化してもそれを支える足回りがしっかりと作られていなければ意味がありません。
軽快な押し心地・乗り心地を最重要視して作られたプレミージュで最も注目すべき個所は実はこの足回り(スイング式サスペンション)なのです。
ベビーカーは足回りこそ命。購入者はそれほど気にしない箇所かもしれませんが、しっかりと手抜きなく作られたサスペンション廻りはプレミージュの最大の魅力なのです。
タイヤを大型化してもすっきりコンパクトに自立可能!

タイヤを大型化すると折り畳み時に支障が出るのでは?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
プレミージュは前途画像のとおり車輪が邪魔することなくコンパクトに折り畳みが可能。
しっかりと自立するので保管場所に困ることはありません。
しかも操作はすべてワンタッチで完了。展開時もハンドルを握ってパッと開くだけです。
その2 ママだっこサスペンションの採用

プレミージュのもうひとつの特徴が「ママだっこサスペンション」の採用。
シート下の搭載されたママだっこサスペンションが足回りを支えるスイング式サスペンションとともに赤ちゃんの乗り心地とママの押し心地をサポートします。
ママだっこサスペンションは以下、プレミージュCM動画の途中よりご覧いただけます。
この機能を搭載しているのは現時点ではプレミージュのみ。*2016年6月に発売になったアップリカの最上位モデル オプティア にも装備されました。
従来型のベビーカーではシート座面部の肉厚を上げることや、スポンジ状のクッションを挟むことでの対応が主流でしたが、本格的なサスが搭載されたことによりプレミージュが一歩リードした感があります。
画像 : ピジョン フィーノ
*2018年2月現在、プレミージュは新型モデル フィーノ としてリニューアルし、販売されています。
そのほかの注目の装備
軽量でありながらオート4輪を搭載
A型両対面ベビーカーにとってオート4輪はもはや必須の装備。
もちろんプレミージュにも搭載されています。
背面でも対面でも軽快に押せるプレミージュのオート4輪はシングルタイプの大型中空タイヤとの相性も抜群。
クイックなハンドリングは他機種の一段上を行くスイスイラクラクな快適装備です。

シートは簡単に取り外しが可能でいつも清潔に

シート部分はベースになるインナーシートと新生児期をサポートするハグットシートSDの二重構成。
インナーシートの背面部には通気性のよい高性能・新ポリエステルクッション材でおなじみの帝人製elkを使用。また、座面部分には体圧分散に長けた柔軟な高反発素材neo3dを採用。
座り心地を徹底してこだわった選りすぐりの素材を配置しております。
インナーシートはベビーカー本体からすべて簡単に外れ、丸洗いが可能。常に清潔な環境でご利用いただけます。
新生児期に効果を発揮するハグットシートSDも高性能素材elkを使用。吸水性・通気性が高く、独特のふわふわ感で赤ちゃんをファーストクラスの乗り心地へと導きます。
58cmのハイポジションシート
ハイシートは地熱や地表に多いホコリやガス、花粉などをできるだけ赤ちゃんから遠ざけるために有効な機能。なるべく高い位置にお子様を置くことでこれら目に見えない問題に対応します。
ハイシート機能は現代のベビーカーにはおなじみの装備。
一般的には地面から50cmをオーバーするとハイシートと呼ばれておりますが、プレミージュではクラス最大の58cmを実現。
赤ちゃんの視界も広がりママの乗せ降ろしも楽になるメリットもあります。
インファントガードを標準装備
同類機種にはめずらしいインファントガードを標準装備。
足元を包み込むことで冷たい風や紫外線・ほこりから赤ちゃんを守ります。
もちろん取り外しも可能です。
プレミージュの競合機種
プレミージュは日本で一番需要のある新生児期から利用可能なA型両対面タイプ。
その中でもプレミアムセグメントと呼ばれる最高位置に属する高級機種です。
乗り心地や押し心地はもちろん、現在考えられる機能をほぼすべて網羅した特別な機種。
高級感漂う美しい外観を持ち、高額も相まって所有欲を満たしてくれるブランド品的要素もあります。
プレミージュと同じカテゴリーにあるモデルは現在3機種。

コンビ ネムリエとアップリカソラリア、そして2016年6月に発売になったばかりのアップリカオプティアが該当します。3モデルともに細かな仕様は異なるものの基本スペック・価格ともに拮抗しており、購入にあたっては必ず比較する機種となります。
海外製品では bugaboo bee5 が一番近い機種といえます。きめ細やかな配慮が随所に感じる日本ブランドベビーカーに近いスペックを有しており、大きさも手ごろ。プレミージュなどに比べて機能面では少々無骨さもありますが、高級モデルとしてのステータス性は別格。
画像 : ピジョン フィーノ
*2018年2月現在、プレミージュは新型モデル フィーノ としてリニューアルし、販売されています。
プレミージュ最大のライバル機種・・・実は!?
プレミージュの魅力はやはり走破性と乗り心地。
最大級のタイヤ径と強固で柔軟な足回りがもたらす走行性能は他製品を圧倒するものがあります。
高級機種カテゴリーに属すため、価格帯や主要装備が似通ったネムリエやソラリアとの比較が一般的なのですが、走行性の照準を当てると少し変わってきます。
プレミージュが発売されるまでタイヤ径が一番大きかったモデルはピジョンのランフィ。ランフィはA型両対面モデルでは走行性ではトップクラスの評価を得ており、現在でも一線で販売されている人気ベビーカー。
ランフィは軽量モデルにオート4輪を搭載したプレミージュよりワンランク下のミッドレンジモデル

プレミージュとランフィは同メーカーということもありますが、走行性能に焦点を当てているコンセプト自体は一緒。
外観も酷似しており、兄弟機種といってもよいでしょう。
プレミージュの走行性は魅力だが、もう少し軽いモデルが欲しいという方にはランフィがお勧めです。
プレーミージュの後継モデル ⇒ ピジョン フィーノの詳細と価格
ピジョンプレミージュの口コミ・レビュー

プレミージュは発売間もないこともあり、ネット上の口コミはあまりなく参考になるコメントもこれから出てくるものだと思います。
参考になる情報が出次第、加筆してまいります。
プレーミージュの後継モデル ⇒ ピジョン フィーノの詳細と価格
さいごに
プレミージュはA型両対面タイプでは最上級クラスに位置する特別なモデル。現代のベビーカーに求められている機能はフル装備なのは言うまでもありません。
大口径のタイヤをはじめとする秀逸な足回りと新開発ママだっこサスペンションの装備により、従来のベビーカーにはない卓越した走行性と乗り心地を実現しているのは前途でも説明してまいりました。
それにプラスして是非挙げなければならないのは豪華で美しいフォルム。今までにないデザインは一目でプレミージュと分かる個性を輝き放っています。
プレミージュが美しく見えるのは決して木村佳乃さんが押しているからではありません。
美しさと性能を同時に求める高級志向の方にはプレミージュを是非ともお勧めいたします。
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