ベビーカーはどんなモデルや機種が売れていると思いますか?
初めてベビーカーをお求めになる方には全くわからないかもしれません。
本サイトではベビーカー人気ランキングや各ページで売れているベビーカーの特徴などを都度、解説してきました。
第一に機能面のバランスが重要となってきていることを再三申し上げてきましたが、実はそれだけではない裏の真実もお話ししていきたいと思います。
特に売れている人気ベビーカーには人気になるべくしてなっている一定の条件がすべて揃っていると思われがちですが、、でも、違う側面もあるのです。
こんな意外な事実も!?
ベビーカーに全く触れたことのなかった初心者の方にも人気になるベビーカーの特徴を分かりやすく1からご説明してまいります。
2020年2月現在の人気ベビーカーの基本情報を押さえておこう
まずはベビーカー購入における最小限の基本情報を明記していきます。人気になっているベビーカーには共通項があります。そのあたりを簡単に解説していきます。
A型とB型
ベビーカーには2つの型式があります。A型とB型の2種類です。約10年ぐらい前まではAB型というモデルも存在しましたが機能が向上し、A型に吸収されたため2020年現在では基本的にAB型というモデルは存在しません。
⇒ A型とは新生児期から利用が可能で、約3歳(使い終わるまで)利用可能なタイプ。
⇒ B型とは月齢約7か月から利用できるタイプ。
新生児期から利用するとなると原則としてA型一択となります。
初めてベビーカーに触れる方にはA型のほうが圧倒的なメリットがあるように思われますが突き詰めるとそうでもないこともわかります。
A型は不安定な新生児期をしっかりと守る機能が多く付加されているので安心して利用できますが筐体が大きくなり、同時に重くなります。
そのため、ある時期までA型を利用し、その後B型にバトンタッチしていくのが一般的な利用法となっています。
なぜならばB型は最低限の機能のみを残したシンプルな構造こそがメリットのため7か月を過ぎたあたりからのお子様に利用するには使い勝手がとても良いからです。
新生児期にB型を利用することはできません。A型利用ののち、B型を利用することから
B型=セカンドベビーカー とも呼ばれています。
ベビーカー全体で見ると A型7割 B型3割 ぐらいの比率で売れていると推測できます。
2020年2月現在A型で最も売れているモデルは以下の3つ
コンビ スゴカルα 4キャス compact エッグショック
おさらい
・新生児期から利用する場合 A型 一択
・売れているのは圧倒的にA型
・B型はある程度(約7か月以降)大きくなったお子様に利用するシンプルな構造が特徴のセカンドベビーカー。
日本ブランド製品が圧倒的人気
ベビーカーブランドといえば10数年前までは「コンビ」、「アップリカ」ぐらいしか誰しも思いつかなかったのではないでしょうか。
現在の日本ブランドベビーカー御三家といえば前途2社と「ピジョン」を加えた3ブランドと言われています。
世界各国の有力ブランドも日本に進出してきてはいますが、3強を切り崩すにはほど遠い状況です。
日本の風土をしっかりと熟知した日本ブランドは使いやすさやアフタフォローなど、トータルで見ると圧倒的なクオリティの高さを発揮しています。
充実したバランスの取れた機能性
日本で売れているベビーカーの条件として共通している機能を列記していきます。
1.A型(新生児期から利用可能)
2.両対面機能装備
3.ワンタッチ開閉
4.折り畳み時、コンパクトになり自立すること
5.オート4輪機能搭載
1~4についてはほとんどのモデルに備わっています。5.のオート4輪機能は最近になってやっと標準装備に近い状況になってきた機能。
オート4輪とは背面時から対面時に切り替わった時の走行時の不自然さを解消する便利な機能です。前途でご紹介しました3モデルはすべてオート4輪を装備しています。
1~5までご紹介しました機能以外にも、大型の幌や特殊な素材を利用したクッション性の高いシート、充実したサスペンション機能なども備わってきているモデルが増えていますが購入に際し、最上位の選択理由にはなっていないようです。
軽さ
利便性を追求すると少しでも軽いモデルを利用したいと思われるのは当たり前です。
では現在のベビーカーで「軽い」と言われるモデルの車重はどれぐらいだと思いますか?
A型タイプに限ってみますと約4.5Kg~5.5Kgぐらいが軽いとされています。これ以上の重量になるとちょっと重く感じ、上げ下ろしに難があると認識されています。
数年前まではとにかく軽いモデルが人気を集めましたが、現在では軽さありきでの選択傾向は薄くなりつつあります。
軽すぎるのは心許ないと感じる人が多いこと、必要な機能を付加していくと必然的にそこそこの重量になることなどを理解したうえでお求めになられていると思われます。
「A型+両対面+オート4輪搭載」に加え「軽量」が現在のベビーカーのトレンド。高機能で中軽量タイプが目下人気の中心となっています。これに該当する以下モデル コンビ スゴカルα 4キャス 、 アップリカ ラクーナクッション 、 ピジョン ランフィ RA9 は大体5Kg~5.6Kgに収まっています。
以下画像↓
オート4輪搭載モデルでは最軽量(4.6Kg)の コンビ スゴカル4キャスエアー
以下画像↓
オート4輪未搭載ながら、車重わずか3.9kgとA型両対面モデルでは最軽量クラスのアップリカ カルーンエアー
高性能=人気 とはならない
ベビーカーに求める機能を付加していくと利便性と快適性は高くなりますが、同時に重量が増すデメリットが発生します。
各メーカーの最上位モデルは充実した機能と高級感がウリになりますが、6kgを超える車重のためか、高額のためか、前途でご紹介したミッドレンジのベビーカーに比べて人気は若干落ちます。
しかしながら、どうせ利用するには一番良いものを、とお考えの方には少々重量はあるものの納得のいくすばらしいベビーカーばかりです。
アップリカの最上位モデル オプティアプレミアム
*オプティアプレミアムは川崎希さんアレクサンダーさん夫妻も利用しています↓↓
ピジョンの最上位モデル フィーノ
人気ベビーカーの基本情報を押さえておこう のまとめ
1.新生児期から使えるA型モデルに人気が集中
2.A型+両対面
3.ワンタッチ開閉が可能
4.折り畳み時はコンパクトに
5.オート4輪搭載は現在のトレンド
6.重量過多となるオート4輪を搭載しながら、軽量に押さえてある中軽量モデル(4.5Kg~5.5Kg)のモデルが一番人気
人気モデルをピックアップ
前途の条件を満たした2020年2月現在のベビーカーを列記していきます。
コンビ スゴカル4キャスシリーズ
スゴカルはコンビの大ヒットモデル。
わずか5Kg前後の車重でオート4輪も搭載。間口の広い大型カゴを採用し、お買い物の利便性が向上。このクラスでは珍しいハンドルアジャスターを採用し、持ち運びや収納がラクラク。
最新型は幌の形状が角形に変更となり、一味違ったテイストを醸し出しています。
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コンビ メチャカルハンディオート4キャス
メチャカルハンディシリーズはスゴカルの前モデル。
上でご紹介したスゴカルが後継モデルとして発売されたため、実質型落ちモデルとなりましたがフレームをはじめ、基本構造は最新モデルのスゴカルと一緒。
2月1日時点で新型スゴカルとの価格差はかなりあります。ほぼ同じ仕様でありながら数万円安いとなったら・・・どうしますか?
ネット上では販売店も少なくなってきたようです。
充実した機能性、美しいデザインは新型のスゴカルに引けを取りません。
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ピジョン ランフィRA9
大型のシングルタイヤは走破性抜群!
このタイプでは珍しい4輪すべてにシングルを採用し、クイックなハンドリングを実現。
タイヤサイズはクラス最大の16.5cm。後輪は18cmもあります。大型シングルタイヤは少々の悪路でも柔軟に対応するタフさが魅力。
走りと乗り心地を両立させたクラス唯一のベビーカー。
2020年2月現在、かなりお手頃な価格となっています。
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アップリカ ラクーナクッション
大人気、ラクーナシリーズの最新モデル。
競合機種であるコンビ スゴカル、ピジョン ランフィよりもシート幅が広く、振動吸収クッションの採用でワンランク高い乗り心地を実現。
2020年2月現在、後継モデルラクーナクッションABの発売により、リーズナブルな価格になっているのも見逃せません。
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人気ベビーカーの理由あれこれ
ベビーカーは高スペックや良心的な価格などが購入に最も影響をもたらす要素とお考えかもしれませんが、実はそうでもありません。
こんなことで選択する機種が変わる!?実例をご紹介いたします。
新製品に人気が集中する
ベビーカーは新しいモデルほど人気になり、売れる傾向にあります。発売直後は特にメディアへの露出度が高くなること、実店舗では一番目立つ場所に陳列されていることなどが要因と思われます。
新製品は目新しさだけではなく、スペック的にも前モデルを上回っていることが多く、当たり前といえば当たり前です。
有名ブランドのチカラは絶大
お子様が生まれるまでベビー用品のブランドなんて全く知らなかった・・・なんていうのは当たり前です。しかしながら、男性の方でも「コンビ」や「アップリカ」は聞いたことがあるでしょう。
ベビーカー界では「コンビ」と「アップリカ」は絶大なブランド力を持っています。ベビーカー購入に際し、ブランドありきで決定される方も多く、「コンビ」でなければダメ、「アップリカ」でなければダメなんて方は普通にいらっしゃいます。
有名ブランド製品=良いもの という認識はベビーカーには大いにあるように思います。
売り場の配置によって売れ行きが異なる
ベビー用品量販店に出向くと驚くほど複数のベビーカーが陳列されているため、初めての方は圧倒されるかと思います。無知識のまま、この中から自分にあった最適な一台を選ぶのは至難の業。
まず見ていただきたいのが店舗の一番目立つ場所に複数陳列されているモデル。色違いの同じモデルがまとまって配置されているケースが多いです。
この位置にあるベビーカーは
1、新製品もしくは新製品に近いもの
2、全般的に特に人気のあるもの(売れやすいもの)
3、店側が売りたいもの
と思われます。
間違いなく新生児期から利用可能なA型両対面タイプが置いてあるはずです。ここの商品は要チェック。ベビーカーに精通している店員さんになぜここに配列されているのかを聞いてみるのもよいでしょう。
目立つ場所にあるベビーカーはどの店舗も必ず売れています。配置を変えると売れ行きが異なってきます。
実店舗でベビーカーを探す場合はそのあたりを考慮に入れて見てみるとよいでしょう。
店員さんの推しはモデル選定をかなり左右する
ベビー用品に携わる仕事をしている小生はベビー用品量販店に出向いた際はベビーカーに精通した店員さんとお話しするようにしています。もちろん素人のフリをして。現場の生の声はとても勉強になり、重要だからです。
専門家の意見はとても参考になりますし、各人によっても見方はさまざま。
必ずお聞きする質問はどんなモデルが人気なのか?。答えはどの店舗もほぼ一緒。ただし、その答えが異なる場合があります。
実店舗の店員さんであればどの店でも同じような回答が返ってくるのですが、メーカーから派遣されてきている店員さんとお話しする際は偏った意見をゴリ押ししてくる場合もあるので要注意です。(すべてではありませんので誤解のないように)
先般出向いた横浜某所の量販店での出来事。流暢に、しかも一方的にしゃべる店員さんだったのですが、ネームプレートを見ると某メーカーの方。競合メーカーの悪口はさすがに言わなかったですが、ちょっと偏りすぎの意見にうんざりしたほどです。(私がそこそこ知識があるからそのように思ったのかもしれません。)
でも、ベビーカーの知識を持ち合わせていない全く素人のお客さんがこの人から説明を聞いたらきっと買ってしまうんだろうなぁ、と思いました。(実際にその方のメーカーの某モデルが一番売れていると言ってました。。そんなことないのは私は知っています。)
煽るようにしゃべる店員さんは個人的には好きではありません。聞きたいことを答えてくれればそれでよいのに。聞いていない情報は必要がありません。
最終的に機種選択をするのはあなたです。そのあたりも片隅にとめて説明を聞かれるとよいかと思います。
安いだけでは売れない・・・売れる価格帯が存在する
我が家にも赤ちゃんがやってくる!、嬉しい反面、これからたくさんのお金がかかることを覚悟しなければなりません。
少しでも切り詰めるために、ベビーカーもなるべく安いものを購入したい・・・これが私の経験上実践したことでした。
売れるベビーカーの価格帯
ではベビーカーは値引きが大きいものや、とにかく安価なものが売れるのでしょうか?
実は違うのです。
ベビーカーは売れる価格帯があるのです。最も需要がある価格帯は4.5万~5.5万円ぐらい。A型で安いものならば2万円弱からあるのに・・・不思議とこの価格帯が売れると各所で聞きます。
お子様に使う費用はあまり惜しまないのか?おじいちゃま、おばあちゃまが買ってくれるからなのか?5万円の買い物は若いご夫妻にはかなり負担になる(私の経験上)と感じるのですが、あなたはどう思いますか?
季節により売れるモデルにバラツキがある
「売れるモデル」といっていますが、厳密には「売れるカラー」に変化があるのです。
濃紺・黒・ベージュはベビーカーの鉄板カラーですが、春から夏にかけては明るい配色のモデルが売れる傾向にあります。初夏から新発売されるモデルは明るいカラーが多いのも一つの理由かもしれません。
逆に「黒」は暑い時期には敬遠されがちです。重たく感じるからでしょうか?
ただし、濃紺は季節を問わず売れる不動のナンバーワンカラー。どんな服装にも合わせやすいこと、汚れが目立ちにくいこと、どんなシーンにも合うことなどが理由なのでしょう。
これは人間の本能なのかもしれません。
さいごに
どんなベビーカーが売れるのか?
いろいろな角度からご紹介してきました。
結局のところご自身が気に入ればどの機種でもよいと個人的には考えております。
あなたがベビーカー選びで重視しているのは何ですか?
機能性、サイズ、重量、ブランド、ステータス性など選び方はさまざま。
子育てツールの中で最も露出度が高いのがベビーカー。せっかくの機会ですのでベビーカー選びを是非楽しんでくださいね。
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